ヘアドネーションってどうすればいいの?基礎知識や寄付の仕方をチェック!

2023.10.10

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「ヘアドネーション」という言葉を聞いたことがありますか? 

筆者が実際に体験して感じたことや学んだことをまとめました。聞いたことがない方、やってみたいけど、何をどうすれば良いのかがいまいちわからない方、ぜひ参考にしてみてください。

ヘアドネーションとは?


ドネーションとは「寄付」という意味で、ヘアドネーションは「髪を寄付する」ことです。

寄付された髪は、病気やケガなどでウィッグが必要な方たちに提供される医療用ウィッグとして使われます。 

寄付できる髪に決まりはあるの


基本的には、髪の毛の長さが31cm以上必要です。かなりの長さですよね。私も最初聞いたときはびっくりしました。

髪の毛の伸びる長さは一般的に1ヶ月に約1cmと言われています。1年で約12cm。ですので、およそ3年間伸ばし続けた分の髪が必要ということになります。

なぜこんなに長い髪が必要かといいますと、ウィッグを作る際に髪を折り返す部分を作る必要があるためです。

31cmあっても完成するのはショートヘアのウィッグ。ちなみに、ボブウィッグは40cm以上、ロングウィッグは50cm以上、スーパーロングウィッグは60cm以上必要になります。
 

筆者がヘアドネーションをしようと思ったきっか


2015年頃から芸能人がSNSでヘアドネーションをした投稿をするようになったことから、日本でも徐々にヘアドネーションの認知度が上がってきました。

筆者もそこでヘアドネーションの存在を知り、興味を持ちました。ただ、幼少のころからほとんどボブスタイルだったため、どのくらい伸ばせるのか未知ではありました。

自己肯定感が下がっていたころでもあり、何か社会に役に立つことをしてみたい、とチャレンジすることを決意。途中で挫折しないように、願掛けをしました。

ヘアドネーションは孤独な闘い


結論から言いますと、決意から寄付するまで約4年かかりました。

せっかくならなるべく綺麗な髪を寄付したいと思い、カラーやパーマをせず、定期的にトリートメントを行い、こまめにメンテナンスカットをしつつも量をなるべく減らさないことを気をつけていました。

髪が長くて洗うのも乾かすのも時間がかかり、毎日大変でした。誰かに手伝ってもらうわけでもなく、ただただ自分との闘い。もう切ってしまいたい……!と何度思ったことか。

こんなことを言ってしまっては元も子もないのですが、ヘアドネーションをしたからといって、自分自身が何か得になるわけでもない。自己満足だと言ってしまえばそれまでの話です。

でもとにかくやり遂げたかった。そして、願掛けも叶ったところでやっと寄付することができました。美容院でカットしてもらうとき、美容師さんに「綺麗な髪をキープして頑張りましたね。受け取る人もきっと喜んでくれますね」と言われたときは感無量でした。頑張って伸ばして良かったです。
 

美容院選びをしっかりとしましょう


ヘアドネーションをするためにはいくつかのルールがあります。髪をブロッキングしていくつかに分け、髪を束ねてからカットする必要があります。

自宅でもできなくはないですが、経験のある美容院でカットすることをおすすめします。

通常のヘアカットとは方法が異なるため、時間もかかり、嫌がる美容院もあるとのことですので、事前にヘアドネーションしたい旨相談しましょう。

寄付する先のHPに提携の美容院が掲載されていることもあるので、一度チェックしてみると良いでしょう。

ルールに従って髪を準備する


寄付する先のNPO法人は検索するといくつも出てきます。筆者はつな髪さんへ贈りました。

当時、つな髪さんは髪の長さが15cm以上あれば受付可能とのことでしたので(現在は31cm以上です)ぎりぎり31cmあるかないか心配だった筆者は安全策を取り寄付先を決めました。

寄付先のNPOのHPでどのような活動をしているのか調べ、どこに贈るか決めても良いと思いますし、髪を送る際の注意点などを見て決めるのも良いかと思います。

団体によっては、ヘアカラーやパーマ、白髪はNGというところもあります。せっかく伸ばして用意した髪が使われないのは本当にもったいないので、送付前に必ず確認するようにしましょう。
 

ヘアドネーションをより身近な存在にしたい


SNSで「髪をバッサリ切りました!」という投稿を見かけるたびに、ヘアドネーションがもっと周知され、気軽にできるものであって欲しいなと思っています。

以前、ヘアドネーション活動を行っている団体の方と話す機会があり、認知度を高めたり、「みんなで励ましあったり報告しあえる場があったら良いなと思います」とお伝えしました。

ヘアドネーションについて、もっと知る機会が増えたら良いと思いますし、楽しく活動できるようになったらやってみたいという方も増えると思います。

もちろん、髪を寄付するだけでなく、ウィッグ製作にも費用が掛かるため費用の寄付も大事な活動だと思っています。
 

この記事を書いた人

山田 花子

美容ライター 藍沢美香

日本化粧品検定協会 コスメコンシェルジュ®︎の資格を持つ美容ライター。美容メディアにて主にスキンケアやヘアケアについての記事やコラムを執筆している。

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