本企画は、静岡県にある“サウナの聖地”と称されるサウナしきじの娘である笹野美紀恵さんの密着取材コラムです。
「サウナは単なる熱い箱ではない」と提唱する笹野さんは、世の中にサウナの魅力を伝えるべく、さまざまなホテル・旅館・診療所にて、
五感を感じられるサウナの総合ウェルネス温浴プロデュースを行っています。
資料館で触れた、サウナの原点
北海道・根室市。
実はこの町、日本のサウナ文化発祥の地とも言われています。
今回、笹野さんはそのルーツをたどるべく、根室を訪れました。
まず足を運んだのは「根室市歴史と自然の資料館」。
ここでは、ロシアとの交流を背景に戦後まもなく、蒸し風呂文化(現在のサウナにつながる原型のひとつ)が伝わり、寒さと共に根室で育まれてきた生活文化としてのサウナの歴史を知ることができました。
北海道・根室で出会った、サウナのこれから
資料館でルーツを知った後、笹野さんは根室市長・石垣雅敏さまと対談。
サウナとまちづくりについて、現在そして未来の話を交わしました。
石垣市長「若い方が根室に移住してサウナをつくりたい、という人がいれば、市として後押ししていきたいと考えています」
ふるさと納税の還元率も高く、まちとしての支援体制が整いつつある一方で、若い移住者はまだ少ないのが現状。
それでも、サウナを通じたまちづくりの可能性や、地域の未来を見据える姿勢からは、希望が感じられる対話と
なりました。さらに、地域おこし協力隊などを通じて「サウナ事業」を根室の新たな武器として育てようとする
動きもあり、根室がサウナ伝来の地であることが、これからのまちづくりにも生かされようとしていることが
伝わってきました。
森に包まれて整う、屈斜路湖での静かな時間
笹野さんが次に足を運んだのは、北海道・弟子屈町にある「屈斜路湖 鶴雅オーベルジュSoRa」。
屈斜路湖のほとりに佇むこの施設は、鶴雅グループが手がける自然に寄り添うオーベルジュタイプの宿泊施設。
地元の食材を使った料理や森の静けさが、訪れる人の感覚を緩めてくれるような空間です。
さらに今年5月には、ご宿泊者専用のバレルサウナも完成。緑に囲まれた開放的なデッキで、
周囲の自然を感じながらよりプライベートな整いの時間が楽しめるようになりました。
今回は広報誌の撮影での滞在でしたが、そんな屈斜路湖 鶴雅オーベルジュSoRaでまもなく始まるのが、
滞在型のプチ・ファスティングプランです。このプランは、医療の専門家・日比野佐和子先生と、
笹野さん自身が監修を行い、心と身体をゆるやかに整えることをテーマに誕生しました。
16時間の食事を控える時間を軸に、地元野菜を使った滋味深い料理、穏やかな温泉療法、
自然の中で過ごす静かなひとときを組み合わせ、呼吸や巡り、内臓のリズムまでをやさしく整えていきます。
ファスティング後には、コンソメスープやガレット、鉄鍋グリルなど、胃腸に負担をかけない回復食を。
さらに2万坪の敷地を活かした森の散策では、呼吸が深まり、心のノイズも自然とほどけていくような感覚を
味わえます。静けさに身を委ねながら、五感で整える旅がここにあります。
サウナだけでは辿り着けない、新しい整え方として、この滞在型ファスティングプランは、
これからの注目を集めそうです。日々の忙しさのなかで、自分の呼吸や感覚に立ち返る時間を探している方にこそ、この体験がそっと寄り添ってくれるかもしれません。
※プチ・ファスティングプランの詳細は、 「あかん遊久の里 鶴雅」および「屈斜路湖 鶴雅オーベルジュSoRa」の公式サイトをご覧ください。
医療監修 日比野 佐和子 氏
医師・医学博士
Y’sサイエンスクリニック広尾/SAWAKO CLINIC x YS 統括院長
アンチエイジング医療の先駆者として先進医療に取り組み、雑誌・テレビなどメディアでも広く活躍中。
笹野美紀恵・プロフィール
サウナトータルプロデューサー 笹野美紀恵
株式会社ONEBLOW 代表取締役
実家は“サウナの聖地”と称される「サウナしきじ」。『サウナは単なる熱い箱じゃ無い』と五感を感じられるサウナをホテル・旅館・診療所などにて、総合ウェルネス温浴プロデュースを行っている
- 静岡初のサウナ番組【サ活のサ】出演中
- ANA【翼の王国】毎月連載中
- 美的web【美容サウナ】毎月連載中
- CINDERELLA FITにてコラム掲載中
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