SNSが普及し、自分をみせる場所が増えてきました。その影響から「歯並びをきれいにしたい」「お金に余裕ができたから歯列矯正をしたい」という方を多く見かけます。
最近では、マウスピースによる歯列矯正の広告なども増加傾向にあります。
今回は、筆者が30代後半から実際に4年かけて行った「床矯正(しょうきょうせい)」についてお話します。
そもそも歯列矯正にはどんな種類がある?
歯列矯正の種類は大きく分けて3つあります。
- ワイヤー矯正:歯に直接ブラケット(四角い金属状のもの)を取りつけ、そこにワイヤーをひっかけて引っ張る方法。取り外しができない。
- マウスピース矯正:透明なマウスピースを装着して、歯を動かしていく方法。取り外し可能だが、1日20時間以上装着する必要がある。
- 床矯正:専用の器具をはめ、歯を外側に広げて歯と歯の間を広げていく方法。1日14時間以上装着する必要がある。自分でネジを回して広げていくので無理なくできる。
このような種類があります。筆者が体験した床矯正は、マウスピース矯正よりも装着時間が短く、取り外しができるということでこの方法を選びました。
床矯正のメリット・デメリット
筆者が感じた床矯正のメリットとデメリットを説明します。(※あくまで個人的意見です。)
【メリット】
- 歯を抜かない
- 器具の取り外し可能
- 料金が安い
- 矯正専門のクリニックではないので虫歯の治療もできる
【デメリット】
- しゃべりにくい
- 1日に14時間以上つける必要がある
上記の理由から、圧倒的にメリットを感じました。
床矯正で実際にかかる費用
ここからは実際に掛かった費用を紹介します(※当時の価格なので今は少し値上げしているようです)。
まず、相談料が3,000円。見積もりが15,000円(レントゲンの費用・型取り費用も含む)です。
およそ6ヶ月に1回装置を変えます。初回は1つ60,000円。上下で120,000円(すべて税別)。調整料は2,000円/1.5~2ヶ月。
私の場合は完成まで3回装置を替える予定で、装置の価格は2回目から1つ30,000円になるため、上下で60,000円。合計で240,000円の見積もりでした。
矯正前と矯正後の写真比較
実際に筆者の歯並びがどの程度変わったのかを写真でお見せしますね。(※歯の写真が4枚出てきます。苦手な方はご注意ください)
こちらが矯正前の写真です。筆者はこの前歯がすごく嫌いでした。器具が出来上がってくるまでに、カウンセリングからおよそ1ヶ月かかりました。
12ヶ月間歯を広げる装置を使い、広げ切った写真がこちらです。
正直、この写真を今見ると「本当に歯並びがきれいになるのか⁉」と不安になります。でも安心してください! ちゃんときれいになります。
歯を広げてすきまができた後、今度はきれいに並ぶような装置に変えます。「リテーナー」というねじがついていないものです。
装着後2ヶ月経った写真がこちらです。だいぶすきまが減ってきました。
このまま1年ほどこの装置を使いましたが、前歯の翼状捻転(歯のねじれ)が治らないため、先生と相談して部分的にワイヤー矯正にしました。
費用は80,000円。コロナ禍ということもあり、人に会わないのでブラケットは金属のギラギラしたものにしました。白いセラミックよりも2万円ほど価格を抑えられました。
ワイヤー矯正は1年ほどかかり、現在は下の歯の矯正は終了し、上の歯はリテーナーで調節中です。
まとめ
正直、40歳近くなってから自分が歯列矯正をすることになるとは思いませんでしたし、ここまできれいになるとも思っていませんでした。
時間はかなり掛かりましたが、やって良かったという思いが今はとても強いです。
矯正はそれぞれにメリットデメリットがあります。これから歯列矯正を考えている方は、ご自身にあった方法を調べてみてくださいね。