20~30代女性も注意したいメニエール病とは?気になる症状と日常でできる対処法

2025.08.22

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最近、ふとした瞬間にめまいがしたり、耳鳴りがしたり……。そんな経験はありませんか?
「そのうち治る」「ただの立ち眩みだろう」と放置しがちな症状ですが、もしかするとメニエール病の症状かもしれません。
メニエール病というと中年女性に多いイメージかもしれませんが、実は、ストレス社会といわれる今、忙しい毎日を送る20~30代女性も、メニエール病に注意しなければならないといわれ始めているのです。
この記事では、そんなメニエール病の症状や原因、治療法までわかりやすく解説します。

 

メニエール病とは?

 

めまいや耳鳴りが繰り返し起こるのがメニエール病です。ここではその特徴や仕組みを詳しく見ていきます。

メニエール病のメカニズム

メニエール病は、内耳の「内リンパ液」が増えることが原因と考えられています。

内耳には、聴覚をコントロールする蝸牛や、バランス感覚をコントロールする三半規管などの組織が集まっていますが、内リンパ液が増えて内耳がむくむと、これらの組織がうまく機能できなくなり、めまいや耳鳴り、難聴などの症状に繋がるのです。

メニエール病を発症する明確な原因は未解明ですが、ストレスや睡眠不足、几帳面な性格などが発症に関与しているとされています。

メニエール病の症状

メニエール病は突然、以下のような症状が耳に起こります。
・低音が聞こえにくい
・ゴーッという耳鳴り
・耳が詰まった感じ
・10分~数時間続く回転性めまい
・めまいにともなう吐き気

メニエール病では、ストレスなどをきっかけに、これらの症状を繰り返す特徴があり、進行すると難聴が慢性化することもあるため早めに医療機関を受診しましょう。

メニエール病になりやすい人の特徴

メニエール病は、真面目で几帳面な性格の人、仕事や家庭で強いストレスを抱えている人に多い傾向があります。
自分をおさえて仕事に没頭しすぎてしまう人や、気晴らしが苦手でストレスをうまく発散できない人などが、メニエール病を発症しやすいとされています。
心とからだに無理をしがちな人ほど注意が必要です。

メニエール病が若い女性に増えている理由

 

かつてメニエール病は、中年女性が発症しやすいというイメージがありました。しかし、最近では20~30代女性の患者も増加傾向にあります。(※1)

その背景には、働く女性の増加やストレス社会が大きく関係していると考えられます。育児と仕事を両立しながら、家庭内の問題や介護まで抱える人も少なくありません。

知らず知らずのうちに我慢を強いられる生活が長期化していることが、メニエール病発症を助長している可能性があるのです。

メニエール病の治療法

 

メニエール病は薬による治療が中心ですが、生活習慣の見直しも必要となります。

薬による治療が中心

メニエール病では、内耳のむくみを取る利尿薬や抗めまい薬、ビタミン剤などを組み合わせた薬物療法が基本です。

また、メニエール病の発作が急に起こることに不安を感じる人には、不安をやわらげる薬が処方されることもあります。

さらに、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)や五苓散(ごれいさん)など、症状に応じた漢方薬が使われることもあります。

日常生活でできる対策も

薬による治療と並行して、ストレス管理や生活習慣の見直しも大切です。

日常生活でできる対策としては次のようなものが考えられます。
・十分な水分摂取
・規則正しい生活リズム
・適度な有酸素運動
・ストレス解消やリラックス時間の確保

また、めまいが起きた際は無理に動かず安静にすることも大切。日常の小さな心がけが症状予防につながります。

気になる“めまい”には漢方薬が役立つ

 

めまいの治療では、西洋薬だけでなく根本改善を目指す漢方薬も有効とされています。
 

めまいの改善には、「血流をよくして脳や耳に酸素や栄養を届け、三半規管の機能を回復する」「内耳の水分の循環をよくして内耳の機能を改善する」「自律神経を整えてストレスが原因のめまいを改善する」といった生薬を含む漢方薬を選ぶといいでしょう。

 

<めまいの改善におすすめの漢方薬2種>

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
胃腸にたまった水分を取り除くことで、めまいやふらつき、耳鳴り、頭痛、動悸などに用いられます。

・五苓散(ごれいさん)

余分な水分を体外に排出することで、メニエール病の症状である耳閉感やめまいに用いられます。

 

漢方薬は西洋薬に比べて副作用が比較的少なく、長期的に服用しやすいのが特徴です。

ただ、めまいの症状も人によって原因が違うため、服用前には、あなたの症状を丁寧にヒアリングしたうえで最適な漢方薬を提案してくれる医師や薬剤師に相談しましょう。

 

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メニエール病の症状を見逃さないで!

忙しい毎日のなかで見過ごしがちなめまいは、メニエール病の症状かもしれません。メニエール病の兆候を見逃さず、自分のからだを大切にしましょう!

 

参考サイト

(※1)めまいメニエール病センター「03. 多忙や心労がかかわるめまい、難聴(メニエール病)」https://www.meniere.jp/dizzy/dizzy03

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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