こんにちは。
株式会社STAGE・株式会社Cport代表の藤井美樹です。
前回のコラムでは、習慣を続ける工夫や思考を整えることで、毎日の行動を支える心の力についてお話ししました。
心を整えることは内側の土台づくりですが、同じくらい大きな影響を与えるのが「外側の装い」です。
今回は、この装いが自信や成果にどう直結するのかを考えていきます。
第一印象を整える装い
第一印象は3秒で決まり、それが3年続くとも言われています。
外見は、いわば「ドアノブ」のような存在です。扉を開ける前に必ず触れるように、人は相手を知る前に外見に触れます。
どれだけ内面に魅力があっても、ドアノブが汚れていれば扉は開かれません。
仕事でも恋愛でも、最初の出会いで「もう一度会いたい」と思ってもらえるかどうかは、装いにかかっている部分が大きいのです。
能力や人柄を正しく伝えるためにも、外見を整えることは欠かせません。
装いが育てる自信
私自身、20代半ばで経営者として歩み始めた頃、外見を整えることが自信を支える大きな力になりました。
経験や実績がまだ浅い中で、年上の経営者や取引先と向き合う場面では「信頼してもらえるだろうか」という不安がつきまといました。だからこそ、必ずジャケットを着て、きちんとした印象を与えることを意識していました。
装いを整えることで、自分自身の気持ちが引き締まり、不思議と立ち居振る舞いも変わります。
オーダースーツを仕立てたお客様からも「これを着ると、自然と背筋が伸びる」「自分はこれで間違いないと感じられる」といった声をいただきます。
鏡に映る自分を見て「これが自分?」と驚く瞬間に、自信の芽が生まれるのです。
その自信は行動を変え、成果を後押しし、さらに評価や実績へと循環していきます。
見られ方のマネジメント
装いには「どう見られたいか」を考える時間が含まれています。
20代半ばの私も、若手経営者として信頼を得るために、服装に工夫を凝らしました。
その時間は単なる見た目の調整ではなく、内面を見つめ直す機会にもなっていたのです。
相手からどう見られたいかを考えることは、同時に「自分はどうありたいのか」を確認することでもあります。
外見は内面の在り方を映し出し、逆に内面を整えるきっかけにもなります。
特にスーツは、ビジネスパーソンにとって「戦闘服」のような存在です。
自分に合った一着を身にまとうことで、心が引き締まり、安心感と自信を得ることができます。
オーダースーツは体に合うだけでなく、「これからどんな人と会い、どう見られたいか」を考える時間そのものが、自分を見つめ直す機会となります。
それは単なる衣服ではなく、未来の自分をデザインする行為だと私は考えています。
まとめとワンアクション
装いは、相手に好印象を与えるためだけではありません。
自分自身の内面を支え、成果へとつながる「武器」になります。
日々の忙しさの中で、つい「着られる服」を選んでしまうこともありますが、その一歩先にある「装いを選ぶ意識」が、自信と成果を大きく変えていきます。
✅ 今日からできるワンアクション:明日の服を選ぶときに「どんな自分でいたいか」を一言メモしてみてください。装いが自己表現の第一歩になります。
次回は、外見と内面がどのように影響し合うのかに視点を広げていきます。
外見に自信が持てないときに心が揺れる経験や、整えることで行動が変わる瞬間。
そして心理学的にも示されている、外見が評価や成果に作用する仕組みについても触れていきます。い」です。
【プロフィール】
藤井美樹
株式会社STAGE・Cport代表。
“装い・内面・健康を整える”を軸に、複数のブランドを展開。
・装いの自己実現を支援する《オーダースーツサロン|Visionné》
・脳と心を整える《ドライヘッドスパサロン|Salon by Papillons et nature》
・美容と健康を支える《オーガニックセレクトショップ|Papillons et nature》
働く人たちが、日々のパフォーマンスや判断力、人との関係性をよりよくするために、
「整えること」からライフスタイルを見直す支援を行っている。
自身の経験を活かし、講演・執筆活動を通してキャリア設計やセルフマネジメントをテーマに発信。
国家資格を持つ管理栄養士や熟練のスタイリストなど、各分野のプロフェッショナルと連携し、
一人ひとりに合わせた実践的なサポートを届けている。