髪をいじる、すぐ足を組む…何気ないクセに隠された不眠アラートに要注意

2026.03.06

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気づけば髪を触っている。椅子に座ると足を組んでしまう。
「ただのクセ」と、つい軽く考えてしまいがちですが、実はこうした何気ないクセは、不眠に陥っていることを、からだがあなたに伝えようとしているアラートかもしれません。

仕事、家事、育児、介護。
役割が重なり、自分のことは後回しになりやすい毎日のなかで、知らず知らずの間に不眠気味になっていることも。

この記事では、あなたのからだが出している不眠のアラートをご紹介します。

その行動、実は“不眠アラート”かも

睡眠不足というと、「眠くてつらい状態」を思い浮かべがちです。
しかし実際には、眠気を強く感じていなくても、脳の働きは少しずつ影響を受けていきます。
では睡眠が足りていないとき、からだはどのようなアラートを出しているのでしょうか。

すぐ足を組んでしまう

椅子に座ると、つい足を組んでいませんか? 座ると自然に足を組んでしまう背景には、からだを安定させる力の低下が関係しているかもしれません。

睡眠が不足すると、姿勢を保つ筋肉をコントロールする脳の働きが弱まり、からだは無意識に楽な姿勢を探します。
その結果、足を組むことでバランスを取ろうとするのです。

作業中に髪をいじってしまう

パソコン中に考え事をしながら、無意識に指で髪をクルクルしてしまう……。こうした行動は、脳を覚醒させるヒスタミンの過剰分泌が関係していると考えられます。

睡眠不足の状態で作業をしなければならないとき、からだは過剰にヒスタミンを分泌させます。
このヒスタミンが増えすぎると、からだの敏感な部分がかゆくなり、髪や鼻、ネックレスなどを無意識に触る頻度が増えるのです。

ボールペンをカチカチしてしまう

手元のボールペンを意味もなくカチカチしてしまうこと、ありますよね。ボールペンを鳴らす、机を指で軽くトントン叩くといった行動は、いずれも一定のリズムをともなう動きです。

周囲からは落ち着きがないように見えているかもしれませんが、これも睡眠不足のアラート。
一定のリズムを刻む動きをくり返すことで、からだは脳を覚醒させるセロトニンという物質を分泌し、覚醒を維持しようとしている可能性があります。

同じ行を何度も読んでしまう

文章を読んでいるのに内容が頭に入らず、同じ行を何度も読み返してしまう経験はありませんか?

これはマイクロスリープによって起こる現象と考えられています。

マイクロスリープとは、覚醒しているはずの時間帯に、数秒間眠ってしまう現象のこと。睡眠不足が慢性化しているときに起こりやすいとされています。

その他にも、「会話をしていたはずがいつの間にか話が進んでいた」「あくびが増えた」などを感じていたら、マイクロスリープが起きている可能性があります。

何しに来たか忘れてしまう

「あれ? わたし何を取りにキッチンに来たんだっけ……」こんな調子で部屋に入った瞬間、目的を忘れてしまう。

こうした出来事は、脳のワーキングメモリの働きが低下し、直前の情報を保持できなくなって起こっている可能性があります。

加齢やストレスと混同されやすい現象ですが、睡眠不足でも起こりうる症状です。

口の中を何度も噛んでしまう

食事中や会話中に、口の中を噛んでしまうことが増えた場合、身体感覚の精度低下が関係している可能性があります。

睡眠不足によって、からだの動きを正確に把握する感覚が鈍り、舌や顎の動きのタイミングがずれ、思わぬケガにつながってしまうのです。

周りが騒がしいと集中できない

わずかな物音や人の動きが気になり、集中できないという経験はありませんか?
睡眠不足の状態では、集中して考えたり作業を続けたりするために働く脳の活動が低下しやすくなります。

眠気は強く感じていなくても、集中力が低下してきたら、それも睡眠不足の可能性があります。

相手の言動を否定的に捉えてしまう

言われたことを素直に受け取れず、なぜかカチンときてしまうときってありますよね。相手の言葉に敏感になったり、つい否定的に捉えてしまったりするのも、睡眠不足の影響かもしれません。

睡眠不足は、感情を調整する前頭前皮質の働きを弱め、感情反応を司る扁桃体を過剰に反応させます。

そのため、普段なら気にならない言動を否定的に受け取りやすくなってしまうのです。

不眠ケアの新常識!体質から整える漢方薬のススメ

今回ご紹介した不眠アラートに心当たりがある人は、不眠ケアをすることが大切。
不眠体質の根本改善を目指すなら、漢方薬を取り入れるという方法もあります。

漢方薬のなかには、「不眠」に効果が認められているものがあり、睡眠外来で自然由来の治療薬として使われているものも。

不眠ケアには、下記のような働きのある生薬を含む漢方薬を選びます。
・自律神経の乱れを整え、ストレスが原因の疲労や睡眠の質を改善する
・いらだちや興奮を鎮めて寝付きをよくする

<不眠におすすめの漢方薬>
・酸棗仁湯(さんそうにんとう)
「血(けつ)」(栄養)を補って熱を取りさることで、ストレスや過労による神経の興奮や緊張を和らげる漢方薬で、疲れすぎて眠れないといった不眠を改善します。心身の疲労や不安感がある人におすすめです。

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
「気(き)」(エネルギー)のめぐりをよくして神経の高ぶりを鎮める漢方薬で、不眠を改善します。ストレスを感じることが多く、動悸、不眠、イライラする人におすすめです。

漢方薬は、自分の体質や状態に合ったものを選ぶことが大切。合っていない漢方薬では十分な効果が得られないだけでなく、副作用のリスクも高まります。

自分に合う漢方薬を見極めるには、漢方薬に精通したプロに相談するのがいいでしょう。

最近では、薬剤師がAIを活用してあなたにぴったりの漢方薬を選択してくれる「あんしん漢方」などのオンライン相談サービスも登場しています。

診断から処方、購入、配送まで自宅で完結できるため、気軽に始めやすい点も魅力といえるでしょう。

●あんしん漢方

不眠アラートが出ていたら早めのケアを!

何気ないクセや集中力の低下は、からだが発している不眠アラートかもしれません。
忙しい毎日だからこそ、自分の変化に気づき、早めのケアを心がけるようにしましょう。

<この記事の監修者>

医師 木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。

自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方)

<漢方監修>

木村 英子(きむらえいこ) あんしん漢方薬剤師

北里大学薬学部・東京大学大学院医学系研究科卒。臨床検査技師。厚生労働省検疫所・病院にて公衆衛生・感染症現場を経て、インドアーユルヴェーダの権威ミーナクシ・アフジャ博士に師事。

対症療法ではなく体質を根本改善することの重要さを痛感し、西洋医学をベースに東洋医学からのアプローチを取り入れ、アロマやハーブを活用した情報発信を行う。

改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方)

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