藤井美樹WeeklyコラムVol.32 整っていないとき、人はどう崩れるのか

2026.05.07

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こんにちは。
株式会社STAGE・株式会社Cport代表の藤井美樹です。

前回、「整えることに終わりはない」という話を書きました。

では実際に、整っていないとき、
人はどのような状態になっていくのでしょうか。

今回は、現場でよく見かけるケースをもとに、
「整っていない状態で起きていること」を見ていきたいと思います。

気づかないまま、崩れていく

例えば、Tさん(30代前半・IT系)という方がいます。

在宅での仕事が多く、朝はコーヒーだけ。
昼は手軽に済ませて、気づけば夕方。

集中力が落ちてきて、甘いものをつまむ。
それでもなんとなく頭が重い。

特別に大きな不調があるわけではない。
でも、「なんとなく調子が悪い」が続いている状態です。

こうしたケースは、珍しくありません。

むしろ多くの人が、
この“軽い不調”を抱えたまま日常を過ごしています。

問題は「能力」ではなく「状態」

もう一人、Sさん(30代後半・会社員)。

忙しい日々の中で、
服はいつも無難なものを選ぶようになり、
気づけばここ数年、ほとんど変わっていません。

特別困っているわけではない。
でもどこか、前に進んでいる感覚もない。

「変わりたい」と思うことはあるけれど、
何から手をつけていいか分からない。

こうした停滞感も、
実は“状態”の問題であることが多いと感じています。

役割と状態がズレるとき

そしてKさん(30歳前後・管理職)。

現場から管理側へと立場が変わり、
人前に立つ機会が増えました。

ただ、装いや振る舞いにどこか自信が持てず、
説明や会話にも迷いが出てしまう。

能力がないわけではない。
むしろ経験はある。

それでも、
「なんとなくしっくりこない状態」が続いている。

崩れ方には共通点がある

3人に共通しているのは、

どれも深刻な問題ではない、ということです。

倒れるほどでもない。
仕事ができないわけでもない。

でも、

・集中力が続かない
・判断に迷う
・自信が持てない

そういった小さなズレが、
積み重なっている状態です。

そしてこのズレは、
本人の努力や意志の問題として扱われがちです。

整えるとは、「状態を整えること」

ここで一度立ち止まって考えたいのは、

これらの問題は本当に、
「能力」や「やる気」の問題なのかということです。

食事が整っていない
身体が疲れている
思考が休まっていない
自分の状態を客観視できていない

こうした状態で、
本来の力を発揮できる人はほとんどいません。

つまり、

問題は「何ができるか」ではなく、
「どんな状態でそれをやっているか」にあります。

整えることで、何が変わるのか

整えるというと、

美容や健康、
あるいは気分の問題のように捉えかりがちです。

けれど実際には、

整えることは
判断の精度を変え、
行動の質を変え、
結果を変えていきます。

それは一瞬の変化ではなく、
静かに積み重なっていくものです。

ここから、現場の話をしていきます

今回ご紹介したのは、
ほんの一部のケースです。

実際の現場では、

食事
装い
脳の疲労
身体のバランス

さまざまな要素が、
それぞれの形でコンディションに影響しています。

次回からは、
それぞれの専門家の視点を通して、

整っていないときに何が起きているのか
整えることで何が変わるのか

を、具体的なケースで見ていきたいと思います。
PROFILE
Miki Fujii / Representative Director
藤井 美樹
株式会社STAGE・Cport代表

藤井 美樹

“装い・内面・健康を整える”を軸に、複数のブランドを展開。装いの自己実現を支援する《オーダースーツサロン|Visionné》
脳と心を整える《ドライヘッドスパサロン|Salon by Papillons et nature》
美容と健康を支える《オーガニックセレクトショップ|Papillons et nature》
働く人たちが、日々のパフォーマンスや判断力、人との関係性をよりよくするために、「整えること」からライフスタイルを見直す支援を行っている。自身の経験を活かし、講演・執筆活動を通してキャリア設計やセルフマネジメントをテーマに発信。国家資格を持つ管理栄養士や熟練のスタイリストなど、各分野のプロフェッショナルと連携し、一人ひとりに合わせた実践的なサポートを届けている。

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