静岡県で新たな観光エンターテインメントの形を提案する株式会社リバティー。同社が手がける没入型体験施設「イマーシブワールド®」が、この夏、さらなる進化を遂げたSeason3をスタートさせます。今回は、最新コンテンツの「茶叫-CHA CALL」と「久能山地底ライド」を中心に、企画の裏側や込められた思いについて、株式会社リバティーの担当者にお話を伺いました。
イマーシブワールド®Season3:五感で「没入」する体験
「茶叫-CHA CALL」と「久能山地底ライド」の企画の着想や制作で特にこだわった点は何ですか?
「今回のSeason3では、お客様により深く没入(イマーシブ)体験をしていただくために、映像はもちろんのこと、音と香り、そして空間演出に徹底的にこだわりました」と担当者さま。
特に「茶叫-CHA CALL」のお茶の香りについては、苦労が多かったといいます。「広い部屋をお茶の香りで包むにはどうすれば良いのか、全くの初挑戦でした。まずは自分たちでお茶の香りがするお茶屋さんなどを訪れて調査することから始めました」。
音響面では、これまでのステレオ音響からサラウンドシステムへと大幅に進化。「これも初の試みでしたが、チームの音響担当がソフトを駆使し、全員で五感で楽しめる没入体験を目指して進めてくれました」。
さらに、お茶の映像制作も並々ならぬ情熱が注がれたといいます。「お茶について知れば知るほど奥が深く、実際にお茶の博物館へ行ったり、抹茶体験をいくつもしたりと、私たちがまずその世界に入って感動しなければ、お茶の魅力を伝えることはできないと考え、徹底的にお茶の勉強をしました。これも大きなこだわりです」。
静岡の「お茶」をテーマにした「茶叫-CHA CALL」で、どのような形で五感を刺激し、お茶の魅力を表現されているのでしょうか?具体的な体験内容について教えてください。
「まずは映像で、茶畑からお茶を入れるところまで、普段見ることのできないお茶の魅力、視覚的にお茶の奥深さを見せます。ちょうど新茶の時期でもあったので、よりリアルに感じていただけるはずです。」
音にも工夫が凝らされています。「特に抹茶を立てる音など、お茶をいただく際の音をイマーシブワールド®のサラウンドシステムで聞くことで、まるで茶室にいるかのような心地よさを感じていただけると思います」。
そして、今回初挑戦となる香りの演出。「お茶の葉っぱからその場で香りを出しているので、心安らぐ本物のお茶の香りを体験できるでしょう」。視覚、聴覚、嗅覚を刺激することで、お茶の世界に深く誘われる体験ができそうです。
「久能山地底ライド」では、どのような“冒険”が体験できるのでしょうか?没入感を高めるための演出や技術的な工夫があれば教えてください。
「『久能山地底ライド』では、部屋自体が乗り物となり、リバティーリゾート久能山の地下を冒険する体験ができます。没入感を高めるために、奥行きを感じられる映像と迫力のある音にこだわりました」。
映像制作チームは試行錯誤を重ね、より「乗り物に乗っている感覚」と「奥へ広がっているように錯覚する空間づくり」を実現したといいます。「音もただ全方向から聞こえるだけでなく、動きのある音で空間を再現しています。これにより、まるで本当に地底をライドしているかのような臨場感を味わっていただけるはずです」。
イマーシブワールド®Season3全体を通して、来場者にどのような体験や感動を提供したいとお考えでしょうか?
「私たちみらい部のテーマでもある『楽しいをもっと身近に』の通り、こんなに楽しい体験が身近なところで楽しめるということを感じてもらえれば嬉しいです」。
首都圏に限らず、静岡でも最先端の体験ができることで、特に子どもたちに良い影響を与えたいという思いも。「これをきっかけに静岡県への観光、そして今回は山梨の企業様との天然石のコラボもあるので、山梨県への観光にも繋がれば嬉しいです」。
過去のSeason1、Season2と比較して、Season3ではどのような進化や新たな挑戦がありますか?
「Season3での大きな進化は、やはり映像、音、香りです。音と香りは先ほどお話しした通り、初めての挑戦でしたが、映像も経験豊富な制作メンバーを集結させ、クオリティに徹底的にこだわりました」。
また、これまでの「見るシアター型」から「アトラクションのライド型」へと変化したことも大きな挑戦だといいます。「お客さんがどのような反応を示すか、初めての挑戦ではありますが、非常に楽しみです」。
プレオープン特別試写会:制作の舞台裏に迫る
プレオープン特別試写会を開催される狙いは何でしょうか?
「今回のイマーシブワールドは1周年を迎え、映像技術もチーム体制を強化し、音と映像で没入できるレベルを皆様に体感してほしいと考えています。その上で、映画館での上映は、ハードとしてポテンシャルが高く、レベルを測る上で十分な環境と言えます。ここで特別試写会を実施することで、より多くの方に体感していただき、静岡クリエイティブの底力を御覧いただきたいと考えました」。
試写会で上映される「イマーシブワールド密着ドキュメンタリー&特別版」では、どのような内容が明かされるのでしょうか?制作の裏側や見どころがあれば教えてください。
「主要スタッフの対談は、特別試写会のみで上映されます。プロデューサー福原が、エピソード0で語った『人の問題』について、その意味を感じ取っていただけると思います。人がすべてであるみらい部プロジェクト<イマーシブワールド®>。リアルな対談から新しい組織の考え方を感じてもらえたら嬉しいです」。
株式会社リバティーみらい部の取り組み:地方創生と「永遠の未完成」
「五感を利用して、ヘッドマウントディスプレイを使用せずに、バーチャルリアリティで仮想空間を疑似体験できるシステム」にこだわる理由は何でしょうか?複数人で同時に体験できることの価値をどのように捉えていますか?
「有事により、時代はなんでもオンライン、個別対応に変わってしまいました。しかし、私たちは観光業に40年携わってきた会社です。観光とは何かと考えた時、そこには相互間で行われる情報交換や、出会いがあります。同じ時間、同じ場所で、同じ香りを感じ、音に耳を澄ませ、目に入る情報を共有する。その時のお互いの表情や情報交換にこそ意味があると思い、ヘッドマウントディスプレイを使用しない施設型を開発しました」。
「観光エンターテインメントで地方観光を創造する」というミッションのもと、今後、静岡や他の地域でどのような展開を考えていらっしゃいますか?
「人口が減少する中で、日本は国内旅行者受け入れだけでは産業が成り立ちません。競争相手は世界です。その時に、日本の本質を最大限にプロモーションする方法は常にアップデートされます。ツールやコンテンツと上手に付き合いながら、中身を研ぎ澄ますためには、地域をよく知ることが必要です。地域に拠点があり、地域をよく知るスタッフと連携をして、全国の観光産業へ参入していく予定です」。
プロデューサーの福原理佐様がおっしゃる「永遠の未完成」という言葉には、どのような想いが込められていますか?今後の展望と合わせてお聞かせください。
「人は『永遠の未完成』のほうが面白いです。未完成ということは、成長するということ。答えがないということ。システム開発業界では、アジャイル開発などと言われますが、途中でやめるのではなく、PDCAの繰り返しをそれぞれが行っていくと大きな課題解決につながるんですよね。未完成だけど、停滞ではないんです」。
「先日観た映画でも感じたことですが、それぞれが立つ場所により、見える景色が違うはず。だから面白いし、永遠に完成しない人たちが作る世界だからこそ、未完成の世界にドキドキするんだと思います。ここで終わりだと感じたら、最後だなと思っています」。
【まとめ】
この「永遠の未完成」という言葉には、常に進化を続け、より良い体験を追求していくリリバティー みらい部の姿勢が凝縮されているようです。静岡から発信する「イマーシブワールド®」が、今後日本の観光エンターテインメントにどのような新たな風を吹き込むのか、目が離せません。
■イマーシブワールド® Season3 プレオープン特別試写会
・開催日時:2025年7月11日(金)17:30~18:30
・開催場所:静岡東宝会館 CINE2(静岡県静岡市葵区七間町12)
・参加費用:無料(事前申込が必要となります)
・定員:150名
・概要/開催セクション
-プロデューサー福原・協賛企業 ご挨拶
-イマーシブワールド密着ドキュメンタリー&特別版上映
-プロジェクトリーダー荻原 ご挨拶
・詳細・事前申込はこちら (https://immersive-world0711.peatix.com)
※取材・撮影ブースをご用意しております(報道関係者は予め下記お問い合わせ先までお申し付けください)
【関連情報】
■イマーシブワールド® Season3 開催概要
・開催日時:2025年7月19日(土)~2025年8月31日(日)※火曜日は定休日となります
・営業時間:10:00~16:00
・会場:リバティリゾート久能山町屋内イマーシブワールド®館(静岡県静岡市駿河区古宿294)
・入場料:1,000円(小学生以上)※未就学児無料
・イマーシブワールド®Season3 特設サイト:https://kunozan.jp/immersive-world/
【イマーシブワールド®season3】イマーシブワールド®Season3オープンと特別試写会の開催のお知らせ|株式会社リバティー
■株式会社リバティーみらい部について
株式会社リバティーみらい部
株式会社リバティーみらい部では、「観光エンターテインメントで地方観光を創造する」をミッションに地域でつくる新しい「楽しい」のカタチを追求しています。地方観光の課題に向き合い、クライアントに寄り添ったご提案をしてきました。
不可能を可能に、システム会社としての技術力と施設経営のノウハウで「こんな事が欲しかった」をオールサポート。
■企画・監修/お問い合わせ先(イマーシブワールド®Season3事務局)
株式会社リバティーみらい部(ウェブサイト:https://liberty-system.co.jp/)
TEL:054-204-1326 MAIL:office@mi-rai.info