2025年10月15日(水)、mederi株式会社が国際生理の日を記念して開催したイベント「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」。
オンラインピル診療サービス『mederi Pill(メデリピル)』を展開する同社は、生理痛やPMS、妊娠・出産、更年期といった女性特有の健康課題への理解を深めることで、企業と協働しながら誰もが働きやすい職場環境の実現を目指しています。
女性のライフスタイルに深く焦点を当てた当イベントを、シンデレラフィット編集部が取材してきました。
産婦人科医・郡詩織先生が語る「女性のライフステージ別健康課題とケア」
イベントは産婦人科医の郡詩織先生による基調講演からスタート。
思春期から更年期、そして定年後まで、女性は人生の各ステージで異なる健康課題と向き合う必要があると指摘しました。
「女性の健康を守るには、セルフケアが何より大切です。正しい知識を持つことが、心身の健康を支える土台になります」と郡先生。
医学的な視点から、ライフステージごとに必要なケアについて丁寧に解説してくれました。
篠田麻里子さんも登壇!豪華ゲストが語るリアルな声
続いておこなわれたのは、篠田麻里子さん(俳優・タレント)、二宮仁美さん(株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス取締役)、郡詩織先生、坂梨亜里咲さん(mederi株式会社代表取締役)によるパネルディスカッション。
「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」をテーマに、それぞれの立場から率直な意見が交わされました。
産後うつと心のケア——誰にでも起こりうること
まず、篠田さんが語ってくれたのは、自身が経験した産後うつについて。
「出産後、ホルモンバランスの変化がこれほど心と体に影響するとは思っていませんでした。」その経験を通じて、心のケアの大切さを痛感したといいます。
篠田さんは、アイドル時代には生理について考える余裕すらなかったとのこと。しかし産後、体の変化に敏感になったことで、自分の体と向き合う大切さに気づいたそうです。
二宮さんは、育児と仕事の両立の難しさに言及し、「家族や職場の理解があったからこそ、乗り越えられた」と振り返りました。
また、従業員アンケートの結果に衝撃を受けたと話します。「多くの女性が生理の悩みを我慢していることを知り、職場での理解と配慮がいかに必要か痛感しました」。
郡先生は医師の立場から、「生理やPMSは決して隠すべきものではありません。相談すれば改善できる問題なんです」とアドバイス。
自身に合ったケアをするかによって、仕事のパフォーマンスも大きく変わると話してくれました。
ホルモンバランスの乱れは個人差が大きいものの、ホルモン補充療法や漢方などさまざまな治療法があるとのこと。
「症状が出たら早めに受診することが、快適に過ごすためのカギです」と呼びかけました。
働く女性たちが描く、これからの未来
パネルディスカッションの最後には、登壇者たちが「働きやすい未来」への想いを語り合いました。
医師の立場から郡先生が語ったのは、柔軟な働き方の選択肢が広がる社会の重要性。
企業経営者の二宮さんは、PPIHグループでの女性管理職登用や福利厚生充実といった具体的な取り組みを紹介しながら、制度面からのサポートの必要性を強調しました。
一方、篠田さんは育児と仕事の両立というリアルな経験を通じて、「完璧を目指しすぎず、自分を褒めることも大切」と、働く女性たちへのメッセージを発信。
そして坂梨さんは、「生理やPMS、更年期は女性だけの問題ではなく、社会全体で向き合うべきテーマ」と総括しました。
制度、マインド、そして社会の意識——すべてが揃って初めて、誰もが自分らしく働ける未来が実現するのだという共通認識が、会場全体に広がりました。
まとめ
今回のイベントは、企業とともに「働きやすい未来」を創る第一歩として大きな意義を持ちました。
生理・PMS・妊娠・出産・更年期——これらの健康課題に対する理解を深め、企業がどう支援できるかを考える貴重な機会に。
mederi株式会社は、女性の健康課題への理解促進に継続的に取り組んでいます。
オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」に加え、法人向け福利厚生サービス「mederi for biz(メデリフォービズ)」も提供。
今後も企業と連携を深め、働く女性が自分らしく働き続けるためのサポートを広げていく方針です。
こうした取り組みが広がることで、働く女性がより快適に、そして自分らしく活躍できる社会が実現することを期待したいですね。