健康診断の結果が気になってくる今日この頃。
若い頃は無視していた項目をよく見てみると「中性脂肪」の欄に「注意マーク」がついている、なんて人もいるのではないでしょうか。
中性脂肪の数値が高いと生活習慣病につながる可能性がありますが、日々の生活の工夫で数値の改善を目指すことができます。
今回は、中性脂肪を下げるための実践的なアドバイスを紹介します。
中性脂肪の役割と高いリスク
中性脂肪は、からだにエネルギーを蓄える役割を持っています。
そのため、低すぎるとからだがエネルギー不足になるため、ある程度は必要です。
ただし、過剰に増えると血液がドロドロになりやすく、動脈硬化や脂肪肝、心疾患などのリスクが高まるといわれています。
また、中性脂肪には腸内環境も密接に関係しています。
中性脂肪の値が高いと、大腸にできるポリープ(大腸腺腫)のリスクが上がることが分かっています。
さらに、腸内細菌が、食事で摂った脂肪を分解・変化させることで、中性脂肪などの代謝を調整しています。
つまり、腸内環境が乱れると、この働きがうまくいかず、中性脂肪の異常につながる可能性があるのです。
「中性脂肪が高いですよ」と言われたら放置せず、早めの対策が重要になってきます。
改善する方法は?
中性脂肪の値が気になる人は、以下の改善項目を意識してみましょう。
★食事
糖分やアルコールは、中性脂肪を増やす要因に。甘い飲み物やフルーツ、お酒の摂りすぎには注意が必要です。
★運動
有酸素運動は中性脂肪を効率的に消費できる活動です。ウォーキングやサイクリングをしましょう。
★食べ方の工夫
夜遅くに食べると、それだけで中性脂肪が上がるリスクも。できるだけ、早めに夕食を摂りましょう。
加えて、日々の食事や生活習慣のなかで腸内環境を意識することも大切。健康維持のためには腸活は継続的に行っていきたいですね。
少しの改善を積み重ねよう!
中性脂肪は、すぐに下がるものではありません。「体重は落ちたのに、中性脂肪は高いまま」なんてこともよくあります。
でも、そこで諦めるのはNG。無理のない範囲で食事や運動習慣の改善を積み重ねることが、長期的な改善につながりますよ。
<監修者プロフィール>
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。大学卒業後、病院薬剤師として勤務。その後、漢方相談薬局にて食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとして腸活ファスティングの魅力に感銘を受ける。
便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みは腸活ファスティングと、深く結びつきがあることを実感。現在は、腸活サポート薬剤師として積極的に発信中。プライベートでは長男と双子姉妹の3人育児に奮闘中。一食一発酵食品を心がけて毎朝のルーティンは納豆と味噌汁!
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