グローバルな美容トレンドが集結した「GLOBAL BEAUTY FES」。今回は、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)地域を中心に美容業界のディストリビューター間の橋渡しを精力的に担う、グローバル美容業界のプロフェッショナル、Sharon Brigden(シャロン・ブリッジデン)氏に、美容メディア「シンデレラフィット」編集部の高部がインタビューを実施。
グローバルな視点から見た日本の印象、そして次世代の美容業界人へ向けた貴重なアドバイスを伺いました。
Q1: FES参加で得た日本の業界への「重要な洞察」

シンデレラフィット高部(聞き手):
GLOBAL BEAUTY FESへの参加を振り返り、日本での印象をお聞かせください。
Sharon Brigden氏:
グローバルビューティーフェスに招待いただき、友人で才能あるクリエイターのヘフィーとジェームズと共に参加できたことは、大変光栄でした。彼らの創造的な芸術性にはいつも圧倒されます。そんな彼らと共に仕事ができ、友人と呼べることを幸運に思います。
さらに、今回のFESでは、日本の素晴らしいプロフェッショナルの方々との出会いがありました。賢く才能あふれるアリーやナナミ、アリー東京チームの皆さんの熱意、そして卓越したビジネスセンスに敬意を抱くハヤト氏と出会えたことも、私にとって日本のヘア&ビューティー業界への重要な洞察を与えてくれました。日本の美容業界は、技術力だけでなく、ビジネスとしての洞察力も非常に優れていると感じています。
Q2: 日本の美が世界に教える「ペースを落とす=リトリート」ことの重要性

シンデレラフィット高部:
日本の美と文化に関する学びや、世界に向けて発信すべき点について、アドバイスがあればお聞かせください。
Sharon Brigden氏:
私は、日本の文化と美しさにすっかり夢中です。この動きが早く、かつ、時には混沌とした世界において、日本の美と文化が教えてくれるのは、「自分自身を大切にするためにペースを落とすことが個人の幸福にとって極めて重要である=日本的なリトリート文化」ということです。そして、その個人の幸福がひいてはコミュニティや社会全体にとってはるかに有益である、ということを示しています。
日本の美は、純粋で清潔であることで崇められています。私たち西洋人は、日本人の美しい肌や髪、そしてスタイルの素晴らしさに心から感銘を受けています。この「ペースを落とす美学」と、細部にまでこだわる清潔感が、日本の美の持つ深い魅力だと感じています。
Q3: 夢を諦めず、クリエイティブな「ネットワーク」を築く
シンデレラフィット高部:
これから美容業界を目指す方々への励ましのメッセージをお願いいたします。
Sharon Brigden氏:
常に好奇心を持ち、学び続けることを忘れないでください。そして、基本となる技術を学び、練習を続けて自分自身の努力を続けてください。
また、憧れる人々と仕事をしたり、観察させてもらうなど、あらゆる機会を経験してください。
特に現代においては、SNSで人々と繋がり、クリエイティブなネットワークを築くことが非常に重要です。あなたがやりたいことをしている人だけでなく、写真家、ファッションスタイリスト、イベントクリエイターなど、様々な分野の人々、そして自分自身が尊敬するクリエイティブな人々と繋がりましょう。
グローバルビューティーフェスなどのイベントには積極的に参加し、他のプロフェッショナルと交流してください。そして、何があっても決して自分の夢を諦めないでください。この業界は努力が報われる場所です。
編集後記
グローバルな視点で美容業界を見つめるSharon Brigden氏の言葉は、日本の美容師たちに新たな視点を与えてくれます。特に、この情報過多の時代において、日本文化が持つ「ペースを落とす美学」が、いかに個人のウェルビーイングに繋がるかという指摘は深く刺さります。また、彼女が強調する「異分野のクリエイターとのネットワーク構築」は、次世代の美容師が世界で活躍するための重要な鍵となるでしょう。
高部: Sharon様のグローバルな視点からの貴重なお話、ありがとうございました!
Sharon Brigden(美容業界ディストリビューター)

ヨーロッパ・中東・アフリカを中心として、ディストリビューターとの橋渡しを担う活動へ精力的に取り組んでいる。グローバル美容業界のプロフェッショナル。
"It’s an honour to support and partner with the first ever Global Beauty Fes in Tokyo—a landmark moment for the industry. Japan has long been a source of innovation and excellence in beauty, and I’m excited to be speaking with forward-thinking Japanese brands about expanding into the UK, Europe, the US, the Middle East and beyond. With the right strategy and support, these companies have incredible potential to thrive in global markets.”

