「体重が落ちない…」ダイエットの停滞期を脱出する漢方的アプローチ

2025.12.26

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「ダイエットに励んでいるけれど、最近体重が落ちない」
「ダイエット停滞期が続いてどうしたらいいかわからない」
などの悩みはありませんか?

体重が落ちにくくなる理由は人によってさまざま。一人ひとり体質が違うように、停滞期に陥る原因にも特徴があります。
心身の状態をタイプ別にとらえることで、改善のヒントが見えてきます。

そこで今回は、「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに漢方的なアプローチで停滞期を乗り越える方法を教えてもらいました。

 

なぜ体重が落ちなくなるの?ダイエット停滞期のメカニズム

 

ダイエットを続けているのに、「これまで順調に減っていた体重が減らない」という壁にぶつかることがあります。

これはダイエット停滞期と呼ばれ、からだが飢餓状態と判断して少ないエネルギーで生活しようとするため、同じ食事量や運動量でも体重が減りにくくなるのです。

停滞期には、余分な水分がたまってむくみやすくなったり、ストレスなどの影響で代謝が落ちたり、便秘や老廃物の停滞によって脂肪が燃焼しにくくなったりすることがあります。

漢方的には、こうした状態は一人ひとりの体質によって異なると考えます。

ダイエット停滞期の漢方的タイプ診断

 

実は、ダイエット停滞期の原因は人それぞれ。まずは、自分がどのタイプなのかを知ることが、効率よく停滞期を脱出する近道です。

ここでは、漢方的に3つのタイプに分けて解説していきます。

水太り・むくみタイプ

水分代謝が低下して、からだに余分な水分がたまりやすいタイプです。

とくに、余分な水分が重力などで下半身にたまりやすく、むくみや冷えにつながります。

■ 特徴
・下半身がむくみやすい
・疲れやすい
・からだが重だるい
・筋肉がやわらかい

このタイプの人は、冷たい飲み物を控えて、温かいスープや味噌汁を日常的に摂るようにしましょう。

入浴はシャワーで済ませずに、湯船にしっかり浸かることが大切です。

ストレス太りタイプ

ストレスによって自律神経が乱れ、食欲コントロールや脂質代謝に影響が出るタイプです。

ストレスによる過食や早食いは内臓脂肪をため込みやすくなるため、ダイエットの停滞期の原因にもなってしまいます。

■ 特徴
・イライラしやすい
・おなかが張りやすい
・食生活が乱れがち
・便秘がち

食事以外のことでストレスを解消するために、深呼吸を意識して自律神経を整えたり、好きな趣味を楽しんだりしましょう。

早食い防止のためにゆっくり噛んで食べることを意識するのもおすすめです。

脂肪蓄積・便秘タイプ

食べすぎで代謝が追いつかず、老廃物がからだに留まり脂肪と一緒に詰まっているタイプです。

■ 特徴
・便秘がち
・おなかがぽっこりしている
・つい食べすぎてしまう
・ニキビができやすい

便秘の改善のために、野菜や海藻、発酵食品などを積極的に摂るようにしましょう。

ウォーキングなどの有酸素運動で代謝を高めるのもおすすめです。

タイプ別|ダイエット停滞期におすすめの漢方薬


運動や食生活の工夫だけではなく、自分のタイプに合った漢方薬を活用すると、効率よく停滞期の突破を目指せます。

水太り・むくみタイプには防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

防已黄耆湯は、水分の循環をよくしてからだにたまった余分な水を排出し、水太りを改善する漢方薬です。

とくに、むくみやすく、疲れやすいタイプのダイエット停滞期に向いています。

さらに、胃腸の働きをよくして体力を補うので、ダイエット中のだるさや倦怠感が気になる人にもおすすめです。

ストレス太りタイプには大柴胡湯(だいさいことう)

大柴胡湯は、自律神経の働きを整えてストレスや食欲を落ち着かせる働きが期待できる漢方薬です。

また、からだの余分な熱を除き、脂質代謝を改善する働きもあります。

ストレスケアと脂肪燃焼の両面からアプローチできるため、ストレスやイライラでつい食べすぎてしまうタイプの停滞期にとても相性がよい漢方薬です。

脂肪蓄積・便秘タイプには防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

防風通聖散は、血流や水分代謝をよくしてからだの余分な熱を冷まし、体内にたまった不要物を外へ排出し、脂肪燃焼を促す漢方薬です。

便秘や老廃物の停滞によって脂肪燃焼が落ちやすいタイプには、内側から不要物を出して代謝を上げるサポートが期待できます。

自己流はNG!漢方薬選びはプロの力を借りよう

 

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。うまく合っていないと、ダイエット効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家の力を借りるのがおすすめです。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

スマホで完結するので、対面では話しにくい悩みも気軽に相談できます。

 

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211231g6sdf10091&utm_source=shindere&utm_medium=referral&utm_campaign=251223

自分に合った方法で停滞期を乗り越えよう

自分のタイプに合った漢方薬と生活習慣の見直しを組み合わせることで、停滞していたダイエットがまた進みやすくなります。

健康的に痩せるために、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

 

<この記事の監修者>

 

 

 

 

 

 

 

あんしん漢方薬剤師 
清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。

現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

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