脂肪は「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類に分かれていますが、それぞれの特徴は詳しく知らないという方も多いのでは?
今回は内臓脂肪と皮下脂肪の違いを簡単に解説しながら、脂肪を増やさない生活のコツを紹介します。
内臓脂肪と皮下脂肪

内臓脂肪とは、その名の通り胃や腸などの内臓につく脂肪です。
外から手でつかむことはできないので気付きにくいですが、おなかがぽっこりしやすいという特徴があります。
「スリムに見えるけど、意外と内臓脂肪が多い」という人もいるので注意しましょう。
一方、皮下脂肪とは皮膚のすぐ下につく脂肪です。増えると手でつまめるため「ダイエットしなきゃ!」と思うきっかけになりやすいでしょう。
また、下半身につきやすいという特徴があります。
このうち、内臓脂肪は「つきやすく、落ちやすい」という性質があるため、食生活や生活習慣の影響がすぐにあらわれます。
ただし「すぐに落ちるならいいや!」と油断していると、血糖値の乱れや高血圧、疲れやすさの原因になるので注意してくださいね。
内臓脂肪を溜めこまない生活のコツ

内臓脂肪を溜めこまないためには、食事のリズムを乱さないことが大切です。
とくに、夜遅くの食事は脂肪として蓄えられるリスクが高いので避けましょう。
遅くても就寝の3時間前までに夕飯を済ませてくださいね。
また、比較的減らしやすい内臓脂肪対策には、軽い運動もおすすめです。
駅までの道を少し遠回りしたり、階段を使ったりするなどの無理しない程度の運動でも減少が期待できるので、時間と体力の余裕があるときは試してくださいね。
生活の余裕を使って内臓脂肪を落とそう!
内臓脂肪は生活習慣の影響を受けやすい脂肪です。だからこそ、
・時間に余裕があるときは食事を規則正しくする
・体力の余裕があるときは少しウォーキングをする
といった、少しの余裕を使うだけでコントロールしやすくなります。
また、食事をしっかり消化したり、からだを動かす体力をつけたりするためには、普段からしっかり栄養を摂っておくこともポイントです。
無理せず食生活にも気を遣って、栄養を吸収しやすくるための腸活にも、ぜひ取り組んでみてくださいね。
<監修者プロフィール>

山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー。総合病院の糖尿病病棟での勤務経験を活かし、発酵食品や野菜を積極的に取り入れる生活を実践。牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発に携わった経歴を持つ。
手作りの味噌や毎食欠かさずキムチを食べるなど、腸活を意識した食習慣を心がけている。季節の食材や薬膳の知識を活かした料理にも関心があり、日々の食卓で腸にやさしいレシピを探求中。
【今日から腸活】
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