秋から冬にかけては、空気中の湿度が低下や寒暖差によって、肌のバリア機能が揺らぎやすい季節です。
「いつもと同じスキンケア」では、肌がピリピリと乾燥を感じてしまうことも。
今、スキンケア情報はSNSなどで容易に手に入る時代。
だからこそ自分に合うスキンケアを見つけるのが至難の業です。
そこで今回は、乾燥を防ぐ肌ケアのポイントを紹介します。
乾燥の正体は?バリア機能と水分保持の関係

肌が乾燥する原因は、水分不足だけではありません。
角質層のうるおい成分の不足や、摩擦による皮脂のバリア機能の低下が関係しています。
さらに、室内外の温度差やエアコンの使用による乾燥で、肌はますます刺激に反応しやすいデリケートな状態に。
バリア機能を取り戻すためには「肌に刺激を与えないこと」を意識するのが最優先です。
いい保湿=成分×塗り方×タイミング

肌にいい保湿をするためには、スキンケア製品の成分、塗り方、塗るタイミングに注目しましょう。
【成分】
水分を肌に保持させるグリセリンやヒアルロン酸、バリア機能を補うセラミド、水分を肌に閉じ込めるワセリンが入っているかチェック。自分の肌状態に合わせて、必要な成分を選びましょう。
【塗り方】
コットンで肌をゴシゴシ擦ると、摩擦によって大ダメージを受けます。肌が敏感なときは、手で押さえるように広げましょう。
【タイミング】
スキンケアは入浴後が勝負! 5分以内にケアをしましょう。
その他、熱いお湯を使わないことや、室内の湿度を50~60%に維持することも重要ですよ。
ここだけは押さえる乾燥対策チェックリスト
□熱いシャワーではなく、短時間で38~40℃のお湯を意識
□保湿力の高いスキンケア製品に変える
□入浴後5分以内に全身を保湿
□寝室だけでも、加湿器を稼働! 目標は湿度50~60%
□洗顔は擦らず、優しく泡立てる
肌への刺激を極力減らせば、肌荒れを防ぐことにもつながります。
「なんとなく」のスキンケアはやめ、科学的なアプローチで健やかな肌を目指しましょう!
<監修者プロフィール>

山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー。総合病院の糖尿病病棟での勤務経験を活かし、発酵食品や野菜を積極的に取り入れる生活を実践。牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発に携わった経歴を持つ。
手作りの味噌や毎食欠かさずキムチを食べるなど、腸活を意識した食習慣を心がけている。季節の食材や薬膳の知識を活かした料理にも関心があり、日々の食卓で腸にやさしいレシピを探求中。
【今日から腸活】
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