石和温泉郷にある「大江戸温泉物語 ホテル新光」は、華やかさや新しさで印象づける宿ではありません。館内に足を踏み入れると、長年この地で旅人を迎えてきた温泉宿らしい、落ち着いた雰囲気にほっとします。

館内には家族連れやグループ、年配の旅行者まで幅広く、石和温泉という土地柄がそのまま表れているように感じます。館内は全体的に年季を感じさせますが、清掃は行き届いており、滞在中に不便さを覚える場面はほとんどありませんでした。

特にエモさを感じたのは、畳の部屋に布団を直に敷いてあること。
久しぶりに畳の上で寝るという体験にわくわくしました。

また、敷地内にはお祭りを模したアミューズメントコーナー(輪投げ!)やカラオケルーム、卓球場やゲームコーナーなどもあり、にぎやかに過ごしたい利用者にも配慮されています。

一方で、ロビーや廊下では比較的静かな時間が流れており、思い思いの距離感で滞在できる点も、この宿の居心地の良さにつながっているように感じました。
郷土料理とワインを気軽に楽しめる食事内容

ホテル新光の滞在で満足度を高めている要素のひとつが、食事です。夕食・朝食ともにバイキング形式ですが、品数の多さだけでなく、山梨らしさを意識した内容になっています。

和洋中がバランスよく揃っており、年齢や好みに左右されにくいのが特徴です。


なかでも印象に残ったのが、郷土料理のほうとうを自分で仕上げるスタイル。

完成された一皿として提供されるのではなく、具材を選び、鍋で温めながら食べ進める形式のため、土地の食文化を身近に感じることができます。

また、窯炊きの混ぜご飯が用意されている点も特徴的です。バイキング形式でありながら、手間をかけた料理が含まれているのも嬉しいポイント。自分で作るソフトクリームなどデザートも充実していました。

加えて注目したいのが、ワインを楽しめるプランです。ワイン産地として知られる山梨らしく、地元ワインを食事とともに味わえるペアリング料理の紹介があります。このような取り組みは数ある大江戸温泉物語グループのなかでもここだけ。

温泉宿でありながら、料理との組み合わせを考えながらワインを選べる点は、この宿ならではの特徴といえるでしょう。専門的な知識がなくても気軽に利用できるため、ワインに馴染みのない方でも試しやすいのが良いですね。
名物のワイン風呂と、気負わず楽しめる温泉時間

※画像はHPより引用
https://www.ooedoonsen.jp/shinko/features/
温泉では、ホテル新光の名物として知られるワイン風呂が用意されています。ワイン色の湯が特徴で、ほんのり香りもします。
露天風呂やサウナもありますよ。毎日お湯を入れ替えて清掃しているのでとても清潔です。

庭には足湯もあり、24時間いつでも浸かることができるので、夜眠れないときや朝早く起きたときのお散歩ついでに立ち寄れるのも良いですね。
大浴場も含め、混雑しすぎることはなく、比較的落ち着いて利用できました。

全体を通して感じたのは、山梨の食、ワイン、温泉といった要素をすべて叶えてくれる素晴らしさ。価格帯も石和温泉エリアの中では利用しやすく、コストパフォーマンスの良さを感じました。
温泉地でゆっくりと時間を過ごしたい方、ワインが好きな方にぜひ訪れて欲しいホテルでした。

