今回は、タイ古式マッサージ&スクールを経営されている、藤原宏美様にインタビューをしました。
セラピストになったきっかけや仕事のやりがい、セラピストスクールについてなど、さまざまな話しをしてくださいました。
人呼んで、『歩くパワースポット』の藤原様。終始明るい雰囲気で楽しいインタビューとなりました。ぜひご覧ください。
セラピストになったきっかけは?
ーー:まずは、セラピストになったきっかけを教えてください。
藤原様(以下敬称略):元々セラピストになりたいと思っていたわけではなくて、何か自分で事業をやりたかったことが先でした。
女性が輝ける場で働きたいと思ったので、当時22歳の私が頑張れそうな仕事の中からたまたまリラクゼーションを選んだのがきっかけです。職人系の仕事が自分に合っていると思ったのもあって、この道に進んだんです。
面接に行ってたまたま採用していただいたのが、タイ古式マッサージでした。面接の時に、場所を間違えて遅刻をしてしまったのですが、元気に笑顔で部屋に入ったことが採用の決め手だったと後に社長に言われました。
ーー:やはり元気が良いのは一番いいですよね。
藤原:そうですね。それで、タイ古式の世界に入ったらちょー楽しかったんです!だから今まで14年続けることができています。
ーー:14年間タイ古式マッサージの仕事をされていますが、たくさんのジャンルがあるリラクゼーション業界の中で、他のジャンルも知りたいなと思ったことや違うこともやってみたいなと思ったことはなかったんですか?
藤原:それが全くなかったんです。タイ古式マッサージが面白すぎて、コンプリートしたから他のことをやろうというフェーズが来ないんです。
ーー:それだけタイ古式マッサージは奥が深いんですね。
セラピストを長く続けられている理由は?
ーー:セラピストの仕事は、体力的にも大変なイメージがあるのですが、長く続けられている理由を教えてください。
普通はマッサージが終わったら「気持ちよかった」「楽になった」という感想が多いと思うんですが、私がいただく感想は「楽しかった」がほとんどなんです。
静かにマッサージを受けて眠くなるような施術だけでなく、楽しい施術をしても良いんだ!癒しにもいろいろあって良いんだ!と、自分なりの癒しを見つけることができたんです。だから『私らしくやれている』ことが、長く続けられる秘訣ですね。
ーー:まるで『歩くパワースポット』のようですね。
藤原:そうですね……!私はリラクゼーションはエンタメだと思っています。お客様は羽を休めるのではなく、羽をパワーアップさせて元気になって帰って行かれます。笑
ーー:楽しいということも癒しの要素の一つなんですね。
セラピストスクールについて
ーー:サロン経営の他に、セラピストスクールも行っているとのこと。スクールを始めたきっかけを教えてください。
藤原:最初は、サロン独自のスクールとしてSNSでお問い合わせがあった場合にのみ行っていたのが始まりです。でもせっかくスクールをやるのであれば、ディプロマをお渡しできた方がお互いにメリットになると思ったため、ライセンスを取得して提携校となりました。
ーー:サロンワークをしつつSNSを更新し、スクールまでされているとは驚きです。
藤原:ありがとうございます。でも2019年くらいまでは、実は結構暇だったんです。でも数年ぶりにタイに行った時に、ガネーシャに商売繁盛のお願いをしたんです。そうしたら帰ってきた週から忙しくなりました。それもあって、やっぱり私はタイマッサージをやるべくしてやっているんだと思いましたね。
SNSで接客指導もしていることについて
ーー:鬼軍曹という名前でSNSを中心に接客指導もされているとのこと。接客指導は本来社内研修などで行うものだと思っていたのですが、言ってしまえばライバルのセラピストさんになぜ接客指導を始めたのでしょうか?
藤原:そうですよね。考え方によっては少し疑問に感じる方もいるかもしれませんね。私がタイに定期的に行ったり、日本でもタイ人と働いたりした中で感じたことは、タイ人は分け隔てないんです。持っているものや思考を人に出し惜しみしないであげるんです。
ーー:仏教の教えが強いんですかね?
藤原:はい。人に良いことをするといずれ自分にも返ってくる、徳を積むという考えで…。それをタイ語で『タンブン』と言います。私もその考えが身についているため、なんでも出し惜しみせずに教えることが自然にできているのかもしれませんね。
今後のビジョン
ーー:最後に今後のビジョンを教えてください。
藤原:ずっと変化があるものとして柔軟にやっていきたいですね。時代や求められていること、自分が出来ることから見つけながらやっていきたいと考えています。
なので、「今後のビジョンはこれです!」とは言えないんですが、その時にひらめいたことを大事にしてやっていきたいです。ちなみに今までもほとんど思いつきで生きてきました。笑
ーー:それだけいろんなことを真剣に考えているからこそですね。とても勉強になりました。
まとめ
本記事では、タイ古式マッサージ&スクールを経営されている藤原宏美様に、セラピストになったきっかけや仕事のやりがい、セラピストスクールについてなど、さまざまな話しをしてくださいました。
今後も、ひらめきを大切にして進んでいきたいという藤原様。出し惜しみをしないという考え方がとても素敵だなと感じました。今回はありがとうございました。
藤原宏美様のプロフィール
タイ伝統マッサージ&スクール ジムサヤーム オーナー 藤原宏美
兵庫県出身。リラクゼーションセラピスト歴14年。ホテルスパ店長・リラクゼーション店立ち上げ業務等を経て2015年にジムサヤームのオーナーとなる。施術の傍らタイ政府公認スクール提携校として技術指導にも携わり、SNSを駆使して集客や接客を全国のセラピストに教える“鬼軍曹”としても活動中。
X (twitter)