SNSで話題の漢方薬『五苓散』とは?二日酔いに効くって本当?薬剤師が解説

2025.07.25

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SNSで話題の漢方薬「五苓散(ごれいさん)」をご存じでしょうか?
「名前は聞いたことあるけど、なぜそんなに人気なの?」と思っている方もいるかもしれません。五苓散は、乱れた体内の水分バランスを整え、頭痛やむくみ、二日酔いなどに効果が期待できる漢方薬です。ドラッグストアなどで手軽に購入できる身近な漢方薬なんですよ。
そこで今回は、「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに漢方薬の五苓散の効果やおすすめの使い方について詳しく教えてもらいました。

 

話題の『五苓散』、どんな漢方薬?



「五苓散」は、医薬品として、頭痛やむくみ、二日酔い、下痢などに効果が認められている漢方薬です。からだの水分バランスの乱れによって生じるさまざまな不調に内側からアプローチします。

 

五苓散とは
五苓散は、からだの余分な水分を排出する働き(利水作用)があり、体内の水分バランスの乱れを整えて正常にします。からだに必要な水分はそのままで、余分な水分だけをすっきり出してくれるのが五苓散のいいところです。

頭痛やむくみ、二日酔いで気持ち悪いといった際の、体内に余分な水分が滞って生じる不調を改善します。

また、五苓散は市販されており、顆粒タイプや錠剤タイプから選ぶことができます。

「漢方の味がちょっと苦手」という方には、香りや苦味が気になりにくい錠剤タイプがおすすめです。

 

五苓散が注目されている理由

SNS上での「五苓散」に関連する投稿数を見ると、2023年から2024年にかけて約2.7倍に増加しており、注目度が高まっていることがわかります。(※1)投稿のキーワードを見てみると、以下のような悩みに対して五苓散を活用する人が増えているようです。

・「気象病」や「天気頭痛」といった天気・気圧の変化による不調
・「飲みすぎ」や「二日酔い」へのケア
・女性に多い「むくみ」対策

また、ドラッグストアなどで手軽に購入できることも、セルフケアへの関心の高まりと重なり、人気に火がついた理由のひとつとなっています。

こんなときにおすすめ!五苓散の使いどき

五苓散の魅力は、体内の水分バランスの乱れによるさまざまな不調に幅広く対応できるところです。ここでは、日常でよくある困った場面に役立つ五苓散の使いどきをご紹介します。

飲みすぎた!「二日酔い」の気持ち悪さに

「昨日はちょっと飲みすぎたかも」そんな朝に頼れるのが五苓散。

アルコールによる体内の水分バランスの乱れを整えて、二日酔いの吐き気や下痢などを改善します。

飲み会のお供に常備しておくと安心です。

さよならパンパン脚!夕方のつらい「むくみ」に

長時間の立ち仕事やデスクワークの後、夕方になると脚がむくんでしまうという方も多いですよね。五苓散は、水分の循環をよくして老廃物や余分な水分・塩分の排出を促し、むくみを改善します。

気圧変化が大きい日の「ズキズキ頭痛」に

雨の前日や台風が近づくと頭痛がするといった気象病や天気頭痛にも、五苓散は効果が期待できます。水分の循環をよくして頭痛の原因となる脳のむくみを解消し、ズキズキする不快な頭痛を和らげるからです。
気圧の変動が激しい日は我慢せずに早めに服用するようにしましょう。

旅先での水あたりや下痢・吐き気にも

旅行中の突然の下痢や吐き気、水あたりにも、五苓散は効果的です。胃腸の過剰な水分を排出し、乱れた水分代謝を整えて、下痢や吐き気などを改善します。

ただし、頻繁に便意を感じるのにほとんど便が出ない状態(しぶり腹)には効果がないので注意が必要です。

漢方って面倒そう…?あんしん漢方なら手軽で続けやすい!

五苓散をはじめとした漢方薬は、今ある不調を治すだけではなく、その根本原因にアプローチして体質からの改善を目指すことを得意としています。毎日飲むだけなので、気軽に取り入れやすいのが魅力です。

ただし、漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

 

「漢方薬って選び方が難しくてなんだか面倒そう」という方には、専門家の力を借りるのがおすすめです。漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。スマホだけで完結するので、忙しい方や対面では話しにくい悩みを持つ方にもぴったりです。

 

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漢方薬でからだの内側から不調をケア

五苓散は、頭痛やめまい、二日酔いなど、体内の水分代謝の乱れが原因で起こる不調を改善する漢方薬です。こうした不調が続くと感じたときは、五苓散などの漢方薬で、からだの内側からやさしくケアしていきましょう。自分の体質や症状に合った漢方薬を見つけることがなにより大切なので、まずは専門家に相談してみると安心ですよ。

 

参考サイト

(※1)クラシエ薬品株式会社「<2024年、最も注目された漢方薬は『麻杏甘石湯』>「KAMPO OF THE YEAR 2024」を発表!」

https://www.kracie.co.jp/release/10191962_3833.html

 

<この記事の監修者>



 

あんしん漢方薬剤師 
清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。

現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

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