外見のコンディションが、毎日のパフォーマンスを左右する
こんにちは。
株式会社STAGE・株式会社Cport代表の藤井美樹です。
前回のコラムでは、“整える”とは、自分の力を正しく発揮できる状態をつくることだとお話ししました。
それは決して頑張ることを手放すのではなく、むしろもっとしなやかに、もっと持続的に前に進むための土台づくり。
今回は、その“整える”の中でも、まずは外側からのアプローチについて触れていきます。
肌や髪、姿勢などの“見た目のコンディション”は、私たちが思っている以上に気持ちや行動に影響を与えているものです。
外見を整えることが、どう内面に作用し、日々のパフォーマンスを変えていくのか。私自身の経験や研究データも交えながら、お話ししていきます。
私も、肌や髪の調子が整っている日は、人に会うのが楽しみになります。
鏡を見たときに「今日は大丈夫」と思えるだけで、姿勢や表情が自然に変わる。
逆に、むくみやくすみが気になる日は、どこか自信が持てず、外出や打ち合わせに対して腰が重くなることがあります。
もちろん、外見がすべてではありません。
それでも、整った外見は「自分を前向きに動かすスイッチ」になると感じています。
この感覚は、私だけではないようです。
イギリスで行われた調査では、40%の人が「肌の不調を理由に、デートやパーティー、仕事の面接をキャンセルした経験がある」と答えています[1]。
一見すると外見だけの問題のようですが、実際には人間関係やキャリアの機会損失にもつながりかねない。
外見の状態は、私たちの行動選択や積極性に直結しているのです。
また、日本健康心理学会の研究でも、外見に対する意識や捉え方と心理的な幸福感には関連があることが報告されています[2]。
外見の状態や、それに対する認知が気分や自己肯定感に影響を与える、そんなつながりが、心理学的にも示されているのです。
外見を整えることは、単なる印象づくりではありません。
自分の行動力や心理的な余裕を引き出すための準備です。
その効果は、日常の小さな選択や、一歩踏み出す勇気に表れます。
次回は「外見を整える習慣をつくるための具体的なアプローチ」についてお届けします。
ぜひこの1週間、鏡の前の自分を少し丁寧に整えてみてください。
その小さな積み重ねが、きっとあなたの毎日を変えていきます。
参考文献
[1] The Sun(2024)「40% of Brits have cancelled dates, parties, and job interviews over skin insecurity」
https://www.thesun.co.uk/fabulous/28409698/brits-cancelled-dates-parties-job-interviews-insecure-skin/
[2] 日本健康心理学会(2017)「外見スキーマと心理的幸福感の関連性に関する研究」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhpr/advpub/0/advpub_170105096/_article/-char/ja
【プロフィール】
藤井美樹
株式会社STAGE・Cport代表。
“装い・内面・健康を整える”を軸に、複数のブランドを展開。
・装いの自己実現を支援する《オーダースーツサロン|Visionné》
・脳と心を整える《ドライヘッドスパサロン|Salon by Papillons et nature》
・美容と健康を支える《オーガニックセレクトショップ|Papillons et nature》
働く人たちが、日々のパフォーマンスや判断力、人との関係性をよりよくするために、
「整えること」からライフスタイルを見直す支援を行っている。
自身の経験を活かし、講演・執筆活動を通してキャリア設計やセルフマネジメントをテーマに発信。
国家資格を持つ管理栄養士や熟練のスタイリストなど、各分野のプロフェッショナルと連携し、
一人ひとりに合わせた実践的なサポートを届けている。