【インタビュー】「地域の日常」が世界の旅を変える――Booking.comと描く、新しい観光のスタンダード

2026.06.28

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観光の主役は、もう「定番」だけじゃない。 世界中の旅慣れた人々がいま本当に求めているのは、日本の地方に息づく素朴な暮らしや、その土地特有の空気感です。
世界最大級のプラットフォームであるBooking.comは、3.7億件を超える膨大なレビューとAI技術を武器に、日本の地方観光のあり方を塗り替えようとしています。今回、シンデレラフィット編集部では、同社が描く「データ×編集」という新しい共創のカタチについて、その核心を深掘りしました。

Q1. 「地域のエディター」としての協働について

Booking.com

高部: 「地方に埋もれた魅力を発見し、ストーリーとして届ける『地域のエディター』的な視点が、これからは不可欠だと思っています。ぜひ、Booking.comの世界規模のデータ活用についてお聞かせください」

Booking.com: 「3.7億件のレビューは、旅の『本音』が集まる宝庫。日本の地方が世界から高く評価されているのは、旅行者が画一的な観光ルートではなく、その土地の『リアルな体験』を求めている証拠です。」

Q2. 「アンダーツーリズム」の具体的データ指標

高部: 「多くの地域が『人が来ない』と悩む一方で、現場で数字を作るための実行可能なマーケティングが求められています。まだ知られていない地域の価値を掘り起こし、外国人に刺さる層へピンポイントに届ける。現場が活用できる具体的なデータや連携案はありますか?」

Booking.com: 「データを見ると、奄美や湯布院のように『非常に居心地が良い』と評価され、地方がランキングの上位を占めるケースが増えています。旅行者が求めているのは、過剰に演出された観光地ではなく、もっと『素朴な日本』や『日常の暮らし』です。重要なのは、そうしたリアルな魅力がどこにあるかをデータで特定し、AIで必要な層へ届けること。自治体や中小事業者の皆さんが、地域の日常を『世界に刺さるコンテンツ』として提示できるよう、ダッシュボード等のデータ活用を通じた具体的なサポートを強化していきたいと考えています。」

Q3. 継続可能な地域経営(エコシステム)への貢献

高部: 「一時的なブームで終わらせず、地域の一次産業や教育まで巻き込んだ『持続可能なエコシステム』を作りたいと考えています。貴社が取り組んでいる成功事例や、長期的な伴走のヒントをいただけますか?」

Booking.com: 「実際、世界規模の意識調査でも、最近は『本物の体験』を求める『スーパーインディビジュアル』な旅行者が増えています。これまでは東京・大阪の検索が中心でしたが、いまではAI技術を使い、誰も知らないような地域をパーソナライズしてサジェスチョンする段階にあります。例えば、台湾のリピーターのように、日本で素朴な家族旅行をしたいという層に対し、地域の個性やインフラ整備、そして何より『おもてなし』という共通言語を持つ『旅館(RYOKAN)』の価値をどう伝えていくか。地域全体でエコシステムを構築するための伴走者としていたいですね。」

エディターズノート

今回の対談を通じて、Booking.comが単なるテック企業という枠を超え、地方創生という巨大なパズルを解くための「編集者」としての顔を持っていることに驚かされました。

彼らが何より大切にしているのは、デジタルの中に潜む「アナログな体験」です。AIが導き出す最適な提案の源泉は、地域の皆さんが毎日紡いでいる営みそのもの。

小さな魅力を、世界が愛する物語へとどう編集するか。テクノロジーと私たちが手を取り合うことで、ようやく「本物の旅」を届ける準備が整ったようです。今夏、彼らが仕掛ける新しいプロジェクトから、日本の観光の新しい景色が見えてくるはずです。

シンデレラフィット編集部 高部 直哉

この記事を書いた人

山田 花子

Cinderella Fit 編集部

美容メディア シンデレラフィット

「美容従事者すべてにリスペクトを」頑張る女性にスポットを当て、人と人を繋いで行きます。

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