皆さんこんにちは、「女性ホルモン博士」として活動している本庄楓です。
先週のWeeklyコラムvol.3は女性の悩み、ホルモンバランスの乱れが引き起こす「ニキビの原因・改善方法」についてお話ししました。
今週のvol.4では、ストレス以外の女性ホルモンエストロゲンが低下してしまう原因についてお話ししたいと思います。
実は過度なダイエットで女性ホルモンエストロゲンは低下してしまうのです。
「美人ホルモン」「美肌ホルモン」と呼ばれている女性ホルモンエストロゲンですが、
ストレスの影響をとても受けやすく、すぐに体内でのエストロゲンの分泌が低下してしまいます。
この他に、無理なダイエットや、急な体重減少でもエストロゲンの分泌が低下してしまいます。
言わば、栄養不足によりエストロゲンの分泌が低下するのです。
綺麗になりたくてダイエットをして、「美人ホルモン」「美肌ホルモン」が低下してしまうと頑張って努力する意味がなくなりますよね…。
日本人の適正体重はBMI:19〜25未満とされています。
*BMI(ボディマス体重)
BMIは身長と体重から簡単に測定でき、世界共通の肥満度の指標です。日本肥満学会は、BMIが22を「標準体重」としており、統計的に最も病気になりにくい体重とされています。特定保健指導では、18.5未満が痩せ、18.5~25が標準、25以上が肥満と評価されます。
BMI測定方法
↑上記のサイトにて身長体重を打ち込むだけで自分のBMIがわかります。
是非調べてみてくださいね。
痩せすぎ=栄養不足と言われています。
栄養不足ではエストロゲンの低下による肌のハリ不足、潤い、乾燥が起きてしまうほか、月経困難症の他、様々な不調をきたします。
女性ホルモン・エストロゲン不足で骨折!?
日本オリンピック協会ではアスリートの栄養不足による
疲労骨折が問題とされています。
※疲労骨折:疲労骨折は、1回の大きな力で骨が折れる通常の骨折とは異なり、同じ部位に小さな力が少しずつ加わることで発生する骨折です。
女性アスリートに多い無月経の原因は「利用可能エネルギー不足」、いわゆる「エネルギー不足」と考えられています。これは、運動による消費エネルギー量に見合った食事からの摂取エネルギー量が不足している状態をいいます。
エネルギー不足が長時間続くと、脳からのホルモン分泌が低下し、視床下部性無月経となります。この状態では女性ホルモンであるエストロゲンも低下します。エストロゲンは骨密度の維持・増加には必要不可欠なホルモンであるため。その低下により骨密度が低くなります。
更年期以降の女性の骨粗鬆症が問題とされていますが、若い方、アスリート、無理なダイエットなどによる栄養不足による骨密度の減少も問題視されています。
美を目指し頑張りすぎる女性には気付かぬうちに様々な身体への問題も待っています。
もし、無月経で悩みを抱えている方で急な体重減少や過度なダイエットをしてしまっているようでしたらダイエットの仕方を見直してほしいと思います。
ダイエットや体重減少での無月経での改善方法
- 最近減少した体重をもとに戻す
- 月経が来ていた時の体重に戻す
- 成人ではBMI:18.5以上、思春期では標準重体重の90%以上にする
- 摂取エネルギーは最低2,000kcal/日とする
ちなみに、私のダイエット方法は、タンパク質を多く取ることです。
毎日、お味噌汁を朝かお昼に飲む時は必ず、お味噌汁を温める際に卵を落としています。
卵にはタンパク質の他、ビタミンも多く、必要な脂質も含んでいるので毎日食べることはおすすめです。
今回の女性の悩みに向き合うこと・女性ホルモン博士本庄楓Weeklyコラムvol.4ではホルモンバランスの乱れ、女性ホルモンエストロゲンの減少によって起こる「ストレス以外の女性ホルモンエストロゲンが低下してしまう原因」についてお話ししました。
次回のvol.5では私のおすすめ「美肌ホルモン・エストロゲンを減少させることなくダイエットできる食事の方法」について、お話ししたいと思います。