今回は、まえだ整形外科外科医院で副院長をされている前田麗子先生にインタビューをしました。
皮膚科医の傍ら、麗 Amino Beauty アミノサプリを開発された麗子先生に、心掛けていることや仕事のやりがいなどをお聞きしました。ぜひご覧ください。
心掛けていること・モットーは?
ーー:皮膚科医をされているということですが、診療の時に心掛けていることを教えてください。
前田先生(以下敬称略):まえだ整形外科外科医院のモットーは、『帰るときは笑顔で』です。来た時より少しでも良くなって帰ってもらうように向き合っています。
また、患者さんが自分だったらどうしたいかな?自分の家族だったらどうしようかな?などと考えて診療することが多いです。もちろん患者さんの希望を第一に考え、できるだけ理想の状態に近づけるような治療法を提案するように心がけています。
病院での診療内容ややりがいは?
ーー:普段病院ではどのような治療や診察をされているのですか?
前田:外来では、皮膚や髪、爪に関する一般皮膚科的な疾患についての診療を行っています。外用薬や内服薬を処方するのはもちろん、注射による治療や魚の目を削ったり、イボに液体窒素での治療をしたりなど。週に一回は手術もしています。ホクロや粉瘤の手術をすることが多くあります。
ーー:美容医療の分野もやられているのですか?
前田:はい。一般の診療もやりながら美容医療もやっています。保険診療目的で来た方にいきなり保険外の治療を勧めることはありません。できるだけ保険の範囲内でやってあげたいけど、もっときれいになりたいという方には美容医療もおすすめしています。
ーー:最初から美容目的で来られる方も多いんですか?
前田:そうですね。最近は口コミで来られる方が多いです。あとは口コミのおかげか、ピアスを開けにくる方が増えてきています。なので、ピアスを開けるのが得意になりましたね。
ーー:どのような時にやりがいを感じますか?
前田:患者さんが喜んでくれた時ですね。一旦治療が終了した後に、また別の治療を受けに再来院してくださった時も信頼してもらえている気がして嬉しく思います。手術がとっても上手くいった時も、やった!と思いますね。術後の傷跡がほとんどわからないくらいきれいになっているのを見せてもらった時は、私の方が患者さん以上に喜んでいると思います。
診察や治療をしていて大変だったことは?
ーー:診察などをしていて、どのようなことが大変ですか?
前田:なかなか治りにくい疾患の治療ですね、例えば、ウイルス性のイボは一年以上かかることもあります。いつか必ず良くなるけれどいつ治るかはわからないので、急に来なくなってしまうと諦めてしまったのかな……。と悲しくなることもあります。
コミュニケーションの部分では、認知症の方やメンタル面でケアが必要な患者さんとのコミュニケーションが上手く取れなくて、難しいなと感じることが多々あります。
でも一番大変なのは、家庭と仕事のバランスがなかなか取れないことです。週5日は朝から夕方まで外来診療や施術をしているため、家事がおろそかになってしまうことにストレスを感じます。皮膚科医は私一人なので代わりがいません。子供の学校行事に参加したいけれど、頻回に休診にすると病院や患者さんに迷惑をかけてしまうので、我慢することも多くあります。もう一人私がいたらなぁと本気で思います。
アミノサプリを開発した背景は?
ーー:現在は、皮膚科医だけでなく、サプリやスキンケアの開発もされているとのことですが、なぜ開発されたのでしょうか?
前田:保険適応の治療だけではどうしても限界があるからです。院内製剤として作っていたものを、クリニックに来られていない方にも使ってもらえたらと思い開発を始めました。
ーー:そうなんですね。ではアミノサプリを作られたきっかけを教えてください。
前田:運動後に摂取するようなアスリート向けのアミノ酸サプリはよく見かけますが、美容目的のアミノ酸サプリはあまり売っていないと思ったことがきっかけです。
懇意にしていただいている教授が携わったアミノサプリの研究結果で、ビタミンAのトレチノインを塗布してシワが改善するのと同じような効果がアミノ酸を摂取した場合にも見られたんです。トレチノインは皮が剥けてしまうという副作用があるのですが、アミノ酸はそのような副作用は出ないので、アミノ酸を使ったサプリを作りたいと思いました。
今後のビジョン
ーー:皮膚科医として働きながら、商品開発までされている前田先生ですが、今後はどのようなビジョンを持っていますか?まずは、アミノサプリついてお聞かせください。
前田:アミノサプリはまだまだ知名度はありません。しかし、アミノ酸は肌や髪、爪などを健康に保つために必要な成分ですので、それらにお悩みがある方に、ぜひアミノサプリを利用していただけたらと思います。
ーー:病院の方のビジョンも教えてください。
前田:信頼できるスタッフさんが増えて、一般皮膚科も美容皮膚科も盛り上げていきたいです。地元からきれいな人をどんどん増やしていきたいです!
まとめ
本記事では、まえだ整形外科外科医院副院長 前田麗子先生に、診療で心掛けていることや普段どのような診療をされているか、アミノサプリの開発背景などを伺いました。
美容医療をいきなり勧めないことや患者さんを家族だと思って接すること、そして帰る時には笑顔になって欲しいなど、とても素敵な信念をお持ちの前田先生でした。今回はありがとうございました。
前田麗子先生のプロフィール
まえだ整形外科外科医院副院長 前田麗子
1979年 秋田県湯沢市生まれ。2005年に埼玉医科大学卒業。埼玉医科大学総合医療センターで卒後研修をし、皮膚科に入局。2008年に香川大学医学部附属病院皮膚科に入局。2014年にまえだ整形外科外科医院皮膚科開業。一般皮膚科診療の範囲から美容医療まで幅広く対応している。プライベートでは一男二女の母。(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/日本臨床皮膚科医会 正会員/日本アンチエイジング外科学会 正会員)