デリケートゾーンのかゆみで悩んでいるけれど、誰にも相談できず、ひとりで抱え込んでいませんか?
不快な症状が続くと、日常生活にも支障をきたし、気分まで落ち込んでしまいますよね。
デリケートゾーンのかゆみは原因を知り、適切なセルフケアを行うことで改善が期待できます。
この記事では、デリケートゾーンのかゆみの主な原因と、家でできる簡単なケア方法について解説します。
デリケートゾーンの最も多い悩みは「かゆみ」
ある調査によると、デリケートゾーンの悩みのなかで最も多いとされているのが「かゆみ」です。(※1)
多くの女性がこの問題に悩みながらも、病院に行くハードルの高さや相談しづらさから、ひとりで対処しようとするケースが少なくありません。
このような悩みは放置すると悪化することもあるため、原因を知り、適切な対策をとることが大切です。
かゆみが起きる主な理由
デリケートゾーンのかゆみには、さまざまな原因が考えられます。
そのなかでもとくに多いのが以下の2つです。
かぶれ
デリケートゾーンの肌は薄くて敏感です。
そのため、合わない生理用品や刺激の強い石けんを使うと、肌が荒れてかぶれてしまうことがあります。
その他乾燥や、汗・生理のときの経血による蒸れなどが原因として挙げられます。
感染症
もうひとつの大きな原因は感染症です。
たとえば、細菌やカビ(真菌)などが原因で起こる膣炎があります。
これらの症状では、かゆみに加えておりものの変化や悪臭が感じられることがあります。
感染症は症状がつらいだけではなく、周りの人にうつしてしまう可能性があるため、早めの対処が重要です。
自宅でできるセルフケアの方法
病院に行かなくても、自宅でできる対策でかゆみを和らげられることがあります。
次に紹介する方法を試してみましょう。
清潔に保つ
デリケートゾーンを清潔に保つことは、かゆみ対策の基本です。
ただし、洗いすぎや強い洗浄剤の使用は逆効果になることも。
また、膣には自浄作用があるため、膣の中まで洗ってしまうと感染症にかかりやすくなることもあります。
よく泡立てた洗浄剤で優しく洗うことを意識しましょう。
締め付けない下着を選ぶ
通気性が悪い下着やきついショーツは、デリケートゾーンの湿度を高めかゆみの原因になります。
綿素材のゆったりとした下着を選ぶことで、肌への負担を軽減しましょう。
また、スキニージーンズといったタイトなパンツスタイルも締め付けにつながります。
下着と同様、パンツスタイルも通気性のよさやゆったりと着られることをポイントに選ぶといいでしょう。
市販薬を使う
セルフケアでは症状が治まらない場合、市販薬を試してみるのも対策のひとつ。
デリケートゾーン専用の薬がドラッグストアで購入できます。
ただし、改善がみられなければ、婦人科を受診することをおすすめします。
早めの診察が症状悪化を防ぐカギです。
しつこいかゆみには漢方薬もおすすめ
根本改善を目指す漢方薬の活用もおすすめです。漢方薬のなかには、デリケートゾーンのかゆみに効果が認められており、婦人科や皮膚科で自然由来の治療薬として使われているものもあります。
デリケートゾーンのかゆみは、ストレスやホルモンバランスの乱れ、デリケートゾーンへの血流不足などが原因と考えられています。
そのため、以下のような働きをもつ生薬が含まれた漢方薬を選ぶといいでしょう。
・ホルモンバランスの乱れを整える
・泌尿器・生殖器の炎症を鎮めてかゆみを和らげる
・血流をよくして栄養を行きわたらせ、皮膚の新陳代謝を上げる
・免疫力を上げてかぶれにくくする
<デリケートゾーンのかゆみ対策におすすめの漢方薬>
- 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
過剰な熱を冷まし水分の循環や血流をよくすることで、陰部のかゆみを改善することが期待できる漢方薬です。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
女性ホルモンの乱れによる不調に対して処方されることが多く、膀胱や生殖器の炎症に用いることもある漢方薬です。
漢方薬は、自分に合ったものを選べば気になる症状だけではなく、全身のバランスも整えてくれる薬です。
しかし、自分に合った漢方薬を選ぶのは難しいですよね。
あんしん漢方では、専門家が一人ひとりの症状に合わせた漢方薬を提案してくれます。
購入した漢方薬は自宅に配送されるのも魅力的。
気になる場合は、オンラインで簡単に相談できる「あんしん漢方」を利用してみてください。
快適な日常を取り戻すために
デリケートゾーンのかゆみは、多くの女性が抱える身近な悩みです。
その原因を正しく理解し、清潔を保つことや適切な下着選び、市販薬や漢方薬の活用などで改善が期待できます。
大切なのは、必要以上に我慢しないこと。症状が続くようなら、専門家に相談してみるのもひとつの選択肢です。
セルフケアを取り入れながら、快適な毎日を取り戻しましょう。
参考
(※1)【世代別・女性のデリケートゾーン事情を調査/「フェムケア」ライフステージや価値観で変化】 ≪デリゾの悩み≫ 8割以上「感じたことある」トップ3に ①かゆみ ②ニオイ ③ムレ | 医療法人社団風林会 リゼクリニックのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000020081.html
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211231g6sdf10002&utm_source=shindere&utm_medium=referral&utm_campaign=241213