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季節の変わり目になると、なんとなくからだがだるい、疲れやすい、頭が重いといった不調を感じることはありませんか?
とくに春先は、寒暖差や気圧の変化に加え、新生活のスタートなど環境の変化が重なることで、心とからだの不調が出やすい時期です。
ですが、ちょっとした不調を感じても、「病院に行くほどではないかな」とそのままにしてしまうことはないでしょうか。
放っておくと、不調が長引きやすく、回復に時間がかかることもあります。
そこで今回は、「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに春先に起こりやすい心身の不調とその対策に役立つ漢方薬について教えてもらいました。
季節の変わり目に体調が崩れる原因
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季節の変わり目である春先は、気温や気圧などの外的環境の変化に加え、生活環境の変化によって自律神経が乱れやすくなる時期です。
自律神経は、体温調節や血液循環、呼吸などをコントロールしており、そのバランスが崩れると、だるさや疲れやすさ、頭痛、めまい、イライラといった不調が生じやすくなります。
そこで、春先に自律神経が乱れやすくなる原因について詳しく解説します。
気温や気圧の変化が大きい
春先は、1日の寒暖差が激しく、朝晩は冷え込むのに日中は暖かいといった気温の変動が激しい時期です。
また、この時期は移動性高気圧と低気圧が交互に通過しやすく、気圧の変化も激しくなります。
自分の意思でコントロールできない自律神経は、外的環境の影響を受けやすいとされています。
そのため、春先の気温や気圧の急激な変化が自律神経のバランスを崩す原因となってしまうのです。
環境の変化が引き金になる場合も
春は年度の変わり目でもあり、仕事や生活環境に変化が多い時期です。
新年度のスタートとともに、異動や転職、引っ越し、子どもの進学・進級などで生活のリズムが大きく変わり、精神的なストレスを感じやすくなります。
さらに、花粉症などの季節性アレルギーによるからだの不調が、肉体的なストレスにつながることもあります。
鼻水や目のかゆみが続くと睡眠の質が低下し、疲れがとれにくくなることもあるでしょう。
このように、精神的・肉体的なストレスが重なることで、自律神経のバランスが崩れやすくなっていまいます。
季節の変わり目によく起きる症状
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春先になると、とくに思い当たる原因がないのに体調がすぐれないと感じることはありませんか?
季節の変わり目には、自律神経の乱れが影響して、以下のような不調が生じやすくなります。
・だるさ、疲れやすさ
・やる気がでない
・イライラ
・不安感
・頭痛
・めまい、立ちくらみ
・肩こり
このような不調が続くと、毎日の生活が思うようにいかなくなることもあります。
早めの対策を心がけて、季節の変わり目を快適に乗り切っていきましょう。
春先の不調におすすめの漢方薬3選
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春先の不調の原因となる自律神経の乱れ。
心とからだ全体のバランスを整える漢方薬は、自律神経の乱れの改善を得意としています。
漢方薬なら毎日決められた量を飲むだけなので、手軽に取り入れやすいでしょう。
自律神経の乱れによる不調におすすめの漢方薬を3つご紹介します。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
気(き)の巡りをよくして精神の緊張をゆるめ、自律神経の乱れを整える効果が期待できる漢方薬です。
以下のような症状のある人に適しています。
・気分がふさぎがち
・のどのつかえ感
・めまい
・動悸
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
神経の高ぶりを抑え、自律神経を安定させる効果が期待できる漢方薬です。
以下のような症状のある人に適しています。
・怒りやすい
・イライラ
・不眠症
・胃腸虚弱
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
水分代謝や気(き)の巡りをよくして、自律神経の乱れによる不調に効果が期待できる漢方薬です。
以下のような症状のある人に適しています。
・立ちくらみ
・めまい
・頭痛
・神経過敏
漢方薬を選ぶときはプロを頼ろう
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方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家の力を借りるのがおすすめです。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
スマホで完結するので、対面では話しにくい悩みも気軽に相談できます。
季節の変わり目も元気に過ごそう
心とからだの不調が起きやすい春先。
そんなときこそ、漢方薬で根本から整えるのがおすすめです。
心とからだのバランスを整えて、季節の変わり目も健やかに過ごしていきましょう。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師
清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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