間違ったスキンケアが招く「ビニール肌」とは?ツヤ肌との違いや対処法をチェック

2025.04.18

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「肌にツヤはあるのに、乾燥や赤み、にきびなど、何かと肌トラブルが多い」そんな悩みを抱えていませんか?
その肌トラブルは、ツヤ肌と勘違いしやすいビニール肌が原因かもしれません。
今回は、ビニール肌の原因や改善方法について紹介します。

 

ビニール肌ってどんな肌?

ビニール肌とは、角質層が過度に薄くなった状態の肌を指します。

表皮の一番外側にある角質層は、外部刺激から肌を守る「バリア機能」と肌の水分を保持する「保湿機能」をもっています。

そのため、角質層が薄いビニール肌は、外部刺激に弱くなり、乾燥や赤み、ひりつき、にきび、しみ、しわなどの肌トラブルが起きやすい状態になるのです。

ビニール肌と呼ばれる理由は、角質層の凹凸であるキメがなくなることで、肌がビニールのような質感になるためです。

ツヤ肌と勘違いされやすいビニール肌ですが、角質層のキメのなさや皮脂の過剰分泌によって光って見えているだけなので、キメが整って肌に十分な水分がある健康的な肌とは違いトラブルが多くなります。

自己流ケアが裏目に?ビニール肌の原因

 

ビニール肌の主な原因は「過剰なスキンケア」で必要な角質をはがし、ターンオーバーを早めてしまうことです。

美肌を目指して熱心にスキンケアをしているつもりでも、実は肌に負担をかけていることがあります。

以下は、よくやりがちなビニール肌になってしまうスキンケアです。

ピーリングやスクラブのやりすぎ

適度なピーリングやスクラブは、たまった古い角質を取り除き、スキンケアの浸透や化粧のりをよくする効果が期待できます。

しかし、週1〜2回以上のピーリングのように頻繁に使用すると、健康な角質まで取り除いてしまい、ビニール肌を引き起こす原因になります。

ほかにも、はがすタイプの毛穴パックや長時間のシートマスク、頻繁な顔そり、コットンでのこすりすぎ、力の強いマッサージなども、ビニール肌の原因になる過剰なスキンケアです。

肌に合わないレチノール製品の使用

レチノールは、肌のターンオーバーを促進してしみやしわを予防するなど、エイジングケアに効果的な成分です。

しかし、肌の状態に合わない高濃度の製品を使うと、必要な角質まで除去されてしまい、ビニール肌につながります。

また、レチノールを使用し始めた直後には、皮むけや赤み、ひりひり感といったA反応と呼ばれる症状があらわれ、一時的に肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなることもあります。

このとき、レチノールの使用頻度を減らしたり保湿を重視したりなどの適切なケアをできないことも、ビニール肌になる原因のひとつです。

ツヤ肌と何が違う?ビニール肌の見分け方

以下は、ビニール肌を見分けるためのチェックリストです。

  • 肌がかたく、弾力がない
  • 肌に不自然な光沢がある
  • 乾燥や赤みを感じることが多い
  • 化粧のりが悪い
  • スキンケアがしみることがある
  • 保湿をしてもすぐに乾燥する
  • 洗顔後のつっぱり感が強い
  • 皮脂分泌が多くテカりやすい
  • にきびができやすい
  • 肌のキメがわからない

このチェックリストに当てはまった場合、健康的なツヤ肌ではなく、ビニール肌の可能性が高いです。

だんだんと紫外線が強くなり、さらに肌がダメージを受けやすくなる季節を迎える前に、ビニール肌対策を始めましょう。

脱ビニール肌!健康肌を取り戻す方法

 

ビニール肌を改善するには、薄くなった角質層を健康な状態に戻すことが必要です。ビニール肌から健康的なツヤ肌を目指すための方法を3つ紹介します。

スキンケアはシンプルに

基本のケアとして、ビニール肌の原因になるピーリングやレチノールなどの刺激の強い成分を避け、シンプルなスキンケアで角質層を育てましょう。

スキンケア製品は、セラミドが配合された保湿効果の高いものが適しています。化粧水がしみる場合、無理に使わずに乳液やクリームのみでも問題ありません。

「肌がごわついて化粧のりが悪くなってしまう」「エイジングケアのためにレチノールを続けたい」という人は、ピーリングの頻度を月1~2回まで減らす、レチノールの濃度を下げる、バクチオールやレチノール誘導体などの刺激の少ない成分に切り替えるなどの方法を試してみましょう。

摩擦を避ける

バリア機能が低下したビニール肌は、摩擦によって肌の炎症が起きやすい状態になっています。さらに、摩擦は角質層を傷つけ、ビニール肌を悪化させることも。

タオルで顔を拭くときはこすらない、洗顔時はたっぷりの泡で手が直接顔に触れないように洗う、スキンケアやベースメイクは手のひらで押さえるように塗る、ポイントメイクは最低限にするなどの方法で、できる限り肌の摩擦を避けましょう。

寝ているときの摩擦が気になる場合は、シルクのまくらカバーを使うのもおすすめです。

紫外線対策をしっかりする

ビニール肌はバリア機能が低下しているため、紫外線を浴びると大きなダメージを受けやすくなります。外出時は、日焼け止めや日傘、帽子などで紫外線から肌を守りましょう。

また、日焼け止めは乾燥しにくく、肌に優しい紫外線吸収材不使用(ノンケミカル)タイプを選ぶのがポイントです。

健康的なツヤ肌を目指すなら漢方もおすすめ

ビニール肌ではない健康的なツヤ肌を目指すなら、漢方薬を取り入れるのもいいでしょう。

漢方薬は内側からからだのバランスを整え、美しいツヤ肌に導きます。

健康的なツヤ肌を目指すには、「肌の乾燥で生じるかゆみや炎症を改善する」「血流をよくして肌に必要な栄養を届け、代謝をあげる」「水分の循環をよくして肌に潤いを与える」といった根本原因にアプローチできる漢方薬を選ぶといいでしょう。

<ツヤ肌を目指すのにおすすめの漢方薬>

・当帰飲子(とうきいんし)

肌に栄養と潤いを与えることで、分泌物の少ない湿疹や乾燥からくるかゆみに働きかけます。肌が乾燥しやすく、冷えを感じる人におすすめです。

・温清飲(うんせいいん)

血流を整えて栄養を補うとともに、熱を冷まして肌の炎症を抑えます。のぼせがあり、肌の色ツヤが悪く、乾燥や赤み、かゆみがある人におすすめです。

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。うまく合っていない場合、効果を感じられないだけでなく、副作用が生じることもあります。

最近は自分に合った漢方薬をオンラインで選んでくれる「あんしん漢方」というサービスもあります。

対面では話しにくい悩みも気軽に相談できて、自宅からインターネットで簡単に診断できるので忙しい人にもぴったりです。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211231g6sdf10023&utm_source=shindere&utm_medium=referral&utm_campaign=250415

 

ビニール肌を改善して本物のツヤ肌に

一見きれいに見えるビニール肌ですが、肌が弱っている状態のため、さまざまなトラブルの原因になります。

ビニール肌対策として、刺激や摩擦を避け、シンプルで肌を守るスキンケアに切り替えましょう。また、専門家に相談して漢方薬で内側から肌を整えるのもおすすめです。

ビニール肌を改善して、健康的なツヤ肌を取り戻しましょう。

<この記事の監修者>



 

あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)

医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。

表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211231g6sdf10023&utm_source=shindere&utm_medium=referral&utm_campaign=250415

 

<漢方監修>

木村 英子(きむらえいこ)

あんしん漢方薬剤師

 

北里大学薬学部・東京大学大学院医学系研究科卒。臨床検査技師。

厚生労働省検疫所・病院にて公衆衛生・感染症現場を経て、インドアーユルヴェーダの権威ミーナクシ・アフジャ博士に師事。

 

対症療法ではなく体質を根本改善することの重要さを痛感し、西洋医学をベースに東洋医学からのアプローチを取り入れ、アロマやハーブを活用した情報発信を行う。

 

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。


●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211231g6sdf10023&utm_source=shindere&utm_medium=referral&utm_campaign=250415

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