こんにちは。
株式会社STAGE・株式会社Cport代表の藤井美樹です。
日中のコンディションを整える方法は多く語られますが、私が特に大事にしているのは「夜の使い方」です。
眠りは“自然に訪れるもの”と思われていますが、実はその前に、どう過ごすかで、翌日の集中力・判断力・感情の安定がほぼ決まってしまう。そんな感覚を、日々の実践から強く持つようになりました。
夜の時間は、1日の終わりではなく「明日への準備」。今日は、そのために私が意識していることをお話しします。
夜は“回復モード”へのスイッチを入れる時間
私は、夜は必ず照明を暖色の間接照明に切り替えています。明るさを落とすだけで、呼吸がゆっくりになり、体も自然と力が抜けていく。
逆に白色の強い光のままだと、脳が昼のテンションを引きずってしまい、眠ろうとしてもどこか落ち着かないまま布団に入ることになります。
スマホとの距離も、夜の質を左右します。
画面を見ると分かっていながら手が伸びてしまうので、私はあえて“短い充電コード”を使い、枕元から届かない場所に置くようにしました。このひと工夫だけで、睡眠前の余白の時間が生まれました。
心と神経を落ち着かせる“小さな習慣”
呼吸法は、寝付きが悪い日だけ取り入れています。
4秒吸って、7秒止めて、8秒で吐く。
これを数回繰り返すだけで、胸のざわつきが落ち着いていきます。
毎日完璧にやる必要はなく、「今日は整えたいな」という日にやるくらいが、私にはちょうどいいバランスです。
香りも固定せず、気分で選ぶようにしています。
特別こだわりを持たず、店頭で気になるものを試す。日によって香りを変えることで、心がふっと切り替わる瞬間があります。
お風呂上がりは、体が温かいうちにストレッチを。
冬は足元が冷えやすいので、ペットボトルにお湯を入れて簡易湯たんぽを作り、布団の中を整えてから眠りにつきます。
“眠る準備”が整っているだけで、寝つきが驚くほど変わります。
明日のパフォーマンスは、夜の「整え方」で決まる
寝る直前までバタバタしていると、そのまま脳が休まらず、翌日は朝からどこか力が入りにくい。
反対に、照明・スマホ・呼吸・香りで少しずつスイッチを落としていくと、翌日の感情の波が穏やかで、判断がぶれにくくなります。
夜に整えることは、早寝早起きのためだけではありません。翌日の思考力、行動力、そして心の安定の土台をつくる行為。
忙しくても、2〜3分でできる小さな工夫の積み重ねが、毎日のパフォーマンスを確実に変えていきます。
明日の自分のために、夜の時間を少し丁寧に扱ってみる。
その習慣が、じわじわと人生の質を底上げしてくれると感じています。
【プロフィール】

藤井美樹
株式会社STAGE・Cport代表。
“装い・内面・健康を整える”を軸に、複数のブランドを展開。
・装いの自己実現を支援する《オーダースーツサロン|Visionné》
・脳と心を整える《ドライヘッドスパサロン|Salon by Papillons et nature》
・美容と健康を支える《オーガニックセレクトショップ|Papillons et nature》
働く人たちが、日々のパフォーマンスや判断力、人との関係性をよりよくするために、
「整えること」からライフスタイルを見直す支援を行っている。
自身の経験を活かし、講演・執筆活動を通してキャリア設計やセルフマネジメントをテーマに発信。
国家資格を持つ管理栄養士や熟練のスタイリストなど、各分野のプロフェッショナルと連携し、
一人ひとりに合わせた実践的なサポートを届けている。
