健康診断の結果を見て「脂肪肝の疑い」という文字にドキッとした経験はないでしょうか。
また、年齢を重ねると飲み会の席で「脂肪肝って言われた」なんて話を聞く機会もあるかもしれません。
脂肪肝は自覚症状が少ないため対策を後回しにする人が多いですが、放置すると場合によっては肝硬変や肝がんに進行するリスクがあるため早めのケアが大切です。
脂肪肝の基礎知識や、今すぐできる簡単な対策をチェックしましょう。
脂肪肝とは

脂肪肝とは、脂肪が肝臓に過剰に蓄積している状態です。
カロリーの摂りすぎやお酒の飲みすぎが代表的な理由だと言われますが、原因はそれだけとは限りません。
・運動不足
・早食い
・栄養バランスの偏り
・腸内環境の乱れ
このような生活習慣も、肝臓に脂肪が蓄積する要因になります。
「太っている人」だけではなく、やせ型の人や正常な体重の人でも脂肪肝になる可能性があるので注意しましょう。
今日から始める脂肪肝対策

脂肪肝対策のポイントは、肝臓に負担をかけないことです。
まず、食事の「質とリズム」に注目しましょう。
よく噛んで早食いを避けることが大切です。
また、同じ時間に食事を摂ったり、間食や深夜の食事を控えたりすることも、脂肪肝対策としては重要ですよ。
肥満気味の人は、ダイエットも脂肪肝対策のひとつです。
ただし、急激に激しい運動をしても続きませんし、ケガをするリスクもあります。
ウォーキングや軽いストレッチでもいいので、「継続できる運動」を始めましょう。
また、腸内環境にも着目してください。
腸内環境が乱れると、余分な脂肪を溜めこみやすくなるといわれています。
「温野菜で、からだを温めながら食物繊維を摂取する」「運動や水分摂取で、しっかり排便を促す」などのちょっとした腸活も、対策になると考えられています。
脂肪肝になると、食べることや飲むことにも制限がかかる場合があり、毎日の生活に張り合いがなくなります。
「もしかして、脂肪肝かも?」と言われた段階で早めの対策をしてくださいね。
<監修者プロフィール>

中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。大学卒業後、病院薬剤師として勤務。その後、漢方相談薬局にて食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとして腸活ファスティングの魅力に感銘を受ける。
便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みは腸活ファスティングと、深く結びつきがあることを実感。現在は、腸活サポート薬剤師として積極的に発信中。プライベートでは長男と双子姉妹の3人育児に奮闘中。一食一発酵食品を心がけて毎朝のルーティンは納豆と味噌汁!
【今日から腸活】
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