1.漢方薬が敬遠されるのはなぜ?

漢方薬に興味があっても敬遠されがちな理由としては、以下のようなものがあります。
- 価格が高そうで続けにくい
- 苦くて飲みにくそう
- 効果が出るまで時間がかかりそう
とくに、続けることを前提に考えると、コストと味は大きな不安要素になりやすいです。
しかし、現在の漢方薬はこうしたイメージとは少し変わってきています。
煎じ薬よりも顆粒や錠剤などのエキス剤といった漢方薬が主流になっており、以前より飲みやすいように工夫されています。
さらに、医療用漢方薬であれば健康保険が適用されるケースもあり、想像しているよりも価格面で負担を抑えられることもありますよ。
2.漢方薬を敬遠している人が損している3つのこと

漢方薬を避けている背景にはイメージの問題がありますが、その結果、知らず知らずのうちに損をしているかもしれません。
2-1.“なんとなく不調”を放置して、QOLを下げ続けているかも
冷えやイライラ、疲れやすさなど、検査では異常がないのになんとなく不調が続くことはありませんか?
こうした不調は、西洋医学では異常と判断されにくく、様子見で終わることも少なくありません。
一方で東洋医学では、このような状態を「未病(みびょう)」と考えます。
病気と診断される前の段階でも、心やからだのバランスの乱れとしてとらえる考え方です。
「体質のせいだからしょうがない」と諦めてしまうことは、生活の質(QOL)を少しずつ下げてしまうことにもつながります。こうした未病の状態に目を向けないこと自体が、損失といえるでしょう。
2-2.「高そう…」という誤解で、自分に合ったケアの機会を逃しているかも
「漢方薬は高そう」というイメージがあるかもしれませんが、医療機関で処方される漢方薬は健康保険が適用され、自己負担を抑えて利用できるケースが多いです。
また最近では、体質や状態に合わせて漢方薬を提案するオンラインサービスなども増えており、自宅にいながら相談できる環境も整ってきています。
ここで大切なのは、単発の価格ではなくトータルの視点です。
不調を感じるたびにサプリメントや健康食品を試し続けると、結果的に出費が積み重なることもあります。
一方で、体質に合った漢方薬を適切に選れば、遠回りせずにすむ可能性があります。
イメージだけで選択肢を狭めてしまうと、結果的にコストパフォーマンスのよい方法を逃してしまうかもしれません。
2-3.「苦そう…」が気になる人は、ひと工夫で飲みやすくできるかも
漢方薬の味に不安を感じる人は多いですが、飲みやすくする工夫はいくつかあります。
- 市販のオブラートを使う
- あらかじめ水を口に含んでから服用する
- ココアやはちみつ(1歳以上)と一緒に飲む
また、体質に合った漢方薬は、思っているほど飲みにくく感じなかったり、自然と受け入れやすく感じたりすることもあります。
3.失敗しないための漢方デビューのコツ

漢方薬は自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが大切です。
3-1.病院を受診する
漢方内科などの医療機関では、医師の診察にもとづいて漢方薬が処方されます。
症状や体質に合わせて選ばれ、健康保険が適用される場合もあります。
必要に応じて検査を受けることも可能です。
3-2.生活習慣(養生)とセットで考える
体調は漢方薬だけで整えるものではなく、食事や睡眠の質、ストレスケアなど毎日の生活習慣(養生)とも大きく関係しています。
たとえば、冷えが気になる場合は、からだを温める食材を選ぶ、腹巻やレッグウォーマーなどで冷えを防ぐといった工夫も役立ちます。
漢方薬と養生を組み合わせることで、よりよい変化が期待できるでしょう。
3-3.漢方薬のプロに相談する
漢方薬は、不調そのものに対処するだけでなく、心とからだ全体のバランスを整えることで、結果的に不調が起こりにくい状態へ導いていきます。
20〜40代女性によく使われる漢方薬としては、以下のようなものがあります。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血(けつ)を補い、水分代謝を整える漢方薬です。
冷えやむくみ、疲れやすさ、月経に伴う不調などに用いられます。
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
乱れたエネルギーや栄養のバランスを整えて、からだにこもった熱を冷ます漢方薬です。
のぼせやイライラ、肩こり、月経に伴う不調などに用いられます。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血の滞りを改善して血行をよくする漢方薬です。
冷えのぼせや肩こり、月経に伴う不調などに用いられます。
漢方薬は、体質に合っていることがとても重要です。
合っていない場合には十分な効果を感じにくかったり、思わぬ不快な変化が出たりする場合もあります。
そのため、自分に合う漢方薬を見極めるには専門家に相談することが安心です。
専門の薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に合った漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
対面では話しにくい悩みもスマホで気軽に相談することができます。
4.漢方薬を選択肢として取り入れてみる
漢方薬は「苦そう」「高そう」といったイメージで敬遠されがちですが、現在は飲みやすい製剤が主流となり、保険適用で費用負担が抑えられるケースもあります。
日々の不調を見直すひとつの選択肢として、からだの内側からバランスを整える漢方薬を取り入れてみませんか。

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
