私たちの腸内に住む数百種類、100兆個もの細菌たちの生態系を「腸内フローラ」と呼びます。腸内フローラのバランスは健康や美容に大きく影響しますが、近年の研究では人それぞれ異なる "菌の個性" を持っていることがわかってきました。
バランスが整っているかどうかで、肌のツヤや疲れやすさまで左右するといわれる腸内フローラ。それには、大きく分けて5つのタイプがあります。
腸内フローラ5タイプの特徴
・タイプA(高タンパク・高脂肪食優勢型)
お肉中心の食生活で、タンパク質と脂肪の摂取量が多い傾向があります。肥満との関連が指摘されるルミノコッカス属の細菌が多い可能性があります。
・タイプB(バランス型)
タンパク質、脂質、炭水化物のバランスが取れた食事を摂るタイプです。肥満予防に役立つとされるバクテロイデス属や、腸内炎症を抑える酪酸を産生するフィーカリバクテリウム属が豊富であるとされています。
・タイプC(炭水化物偏重型)
炭水化物を多く摂取する食生活を送るタイプです。肥満予防に効果的なバクテロイデス属は多いものの、抗炎症作用を持つフィーカリバクテリウム属は少ない傾向が見られます。
・タイプD(高タンパク・高脂肪・高糖質型)
タンパク質と脂肪に加え、糖質の摂取量も多いタイプです。ビフィズス菌として知られるビフィドバクテリウム属は多いものの、腸内環境はタイプA(高タンパク・高脂肪食優勢型)と類似している点があります。
・タイプE(ヘルシー型)
野菜や魚中心の、脂質を抑えた健康的な食生活を送るタイプです。プレボテラ属という、食物繊維の分解に関与すると考えられる細菌が多いのが特徴です。このタイプは、長期間にわたりお米を主食としている人に多く見られます。
ただし、腸内環境は日々変化します。「今はどのタイプかな?」と意識しながら、自分に合った腸活方法を見つけていきましょう。腸内環境が整えば、肌のツヤや化粧のノリまで変わってきますよ。
今日から自分の腸内環境を意識し、それに合った食事を1品追加してみましょう。2週間後、鏡で肌のツヤをチェックしてみてください。続けることで、きっと変化を感じられるはずです!
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
【今日から腸活】
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【長寿京丹後】