『今日から腸活』ディリーコラムvol.16 短鎖脂肪酸とは?

2025.02.10

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腸に良い働きをするといわれている「短鎖脂肪酸」。名前を聞いたことはあっても、実際どのような効果があるのか分からないという人は多いのではないでしょうか。この記事では短鎖脂肪酸の効果を解説します。

 

短鎖脂肪酸とは?

 

短鎖脂肪酸は、善玉菌が大腸で消化されにくい食物繊維やオリゴ糖などを分解する際に生み出される代謝物のことです。酢酸、プロピオン酸、酪酸などがあり、腸内環境を整えて大腸の働きを助けたり、全身に運ばれてエネルギー源として利用されたりします。

短鎖脂肪酸の効果

 

短鎖脂肪酸には、以下の効果が期待できます。

 

・悪玉菌の増殖を抑える

・腸の蠕動運動を活発にする

・大腸のバリア機能を高める

・基礎代謝を高める

・脂肪の蓄積を抑える

・大腸や筋肉などのエネルギー源になる

 

短鎖脂肪酸のなかでも、酢酸には殺菌作用や静菌作用があり、悪玉菌の増殖を抑えてくれます。プロピオン酸や酪酸は腸粘膜の分泌を促すことで大腸のバリア機能を高め、免疫力向上や病気の予防効果も期待できます。

 

また、短鎖脂肪酸が大腸から血管を通して全身に運ばれることで、基礎代謝の向上や脂肪の蓄積抑制などのダイエット効果も期待できるでしょう。

短鎖脂肪酸を増やすには?

 

食品から摂取した短鎖脂肪酸は胃や小腸で吸収されてしまうため、経口摂取しても大腸にはほとんど届きません。短鎖脂肪酸を増やすには、腸内の善玉菌を増やしたり、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などを継続的に摂取したりしましょう。

 

たとえば、ヨーグルト、納豆などの発酵食品や食物繊維が豊富な食材などを日々の食事に取り入れるのがおすすめです。

 

しかし、これらの食品を毎日摂取するのは難しいこともあるでしょう。その場合は、サプリメントの活用がおすすめです。短鎖脂肪酸を増やすために必要な善玉菌や善玉菌のエサとなる栄養を簡単に摂取できます。サプリメントを活用し、短鎖脂肪酸を増やしましょう。

 

「今日から腸活」

短鎖脂肪酸を増やして腸の健康を守ろう!

 

短鎖脂肪酸は腸内環境を整え、健康を守るためにさまざまな働きをする物質です。短鎖脂肪酸を増やすために、腸内の善玉菌を増やしたり、食物繊維やオリゴ糖などを摂取したりすることが大切です。食事を毎日工夫するのが難しい場合は、サプリメントを活用して短鎖脂肪酸の産生を促進しましょう。



 

<監修者プロフィール>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニューも開発。

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