スーツ屋である私が化粧品を作る理由|勝友美様インタビュー【後編】

2025.02.12

  • X

女性初のテーラーとして2023年に世界最高峰のファッションショー、パリ・コレクションへ出展された株式会社muse代表取締役の勝友美様。彼女の手がける「Re.muse」のスーツは、着る人に自信を与える"ヴィクトリースーツ"として知られ、幅広い世代から愛されています。
これまでアパレル一筋で歩んできた勝様が、2024年の秋に新たにコスメブランド「Re.museBEAUTY」を立ち上げた理由とは? 今回はその後編です。

 

【前編】はこちらから

美しさは自信につながる

 

ーー:勝社長は、スーツを販売する際に「スーツを通して提供しているのは自信です」とおっしゃっていますが、化粧品にも共通する部分があるとお考えですか?

:全く一緒です。私のミッションは変わりません。

美しさは、自信を持つことから始まると思うんです。お店に来る方は皆さんキラキラして輝いている。もちろんシワもあるし、苦労もされているのは分かるけど、それでも美しい。その理由を考えたとき、「自信がある」ことが鍵なのだと気づきました。

自信があると、優しさや余裕が生まれる。そうすれば、周りの人にも良い影響を与えて、世の中が明るくなるのではないかと考えています。だからこそ、Re.museBEAUTYを通じて、より多くの方に「自信をまとって生きる」お手伝いをしたいと思いました。

dear HEROINEのコンセプト

ーー:ブランドコンセプトについて教えてください。

:「dear HEROINE(ディア ヒロイン)」のコンセプトは、「すべての女性がヒロインである」です。

お肌だけでなくダイエットなどもそうですが、1日2日で結果が出るものではなく、継続していくことで変化が見えてくるもの。その過程で、自分を大切にする時間を持つことが、内面の変化につながり、やがて人生そのものが輝き始める。そんな思いを込めています。

また、「女神肌」という言葉を使っていますが、これは特定の年齢層を指しているわけではありません。20代の方にはツルッとした透明感、30代にはハリと弾力、40代以上の方には上向きの艶感——それぞれの年齢に合った「美しさ」を目指せるようにしたいと考えています。

フルラインナップのスキンケアを発表した理由

ーー:今回、スキンケアアイテムをフルラインナップで発表されましたが、なぜこの形に?

:私は「化粧品メーカー」になりたいわけではないんです。

普通はまず美容液などから販売することが多いですが、それではお客様にとって使いやすいものにならないと考えました。スキンケアは単品よりも、ラインで使うことでより効果的にお手入れできますよね。だからこそ、最初からフルラインで提供することにしました。

また、今後はホームケアに必要なアイテムをRe.museBEAUTYのプラットフォームで揃えられるようにし、高品質で低価格なアイテムを提供したいと考えています。これにより、同じ予算でもより良いものを使うことができ、生活の質を向上させることができます。

さらに、美しさを追及することにもつながるため、「一人でも多くの方が美しさを手に入れ、自信を持って前向きな心で自分の人生を謳歌してほしい」ということが私にとって、Re.museBEAUTYにとってのゴールになると考えています。

製品へのこだわり

ーー:商品を開発する際、工場には「とにかく良い成分だけを入れてほしい」と依頼されたそうですね。

:はい。「実感できるものを作りたい」と思い、販売価格を気にせず、最高のレシピで作ってくださいとお願いしました。

一般的に、スキンケアラインは「高級」「最高級」と価格帯ごとに分かれていますが、私はその考え方を取らず、シンプルに「本当に良いもの」を作ることを重視しました。

例えば、世界に20本しかない特別なリンゴの木から抽出したエキスを使用したり、肌の基礎を整えるための成分を惜しみなく配合したりしています。「忙しくて自分のケアに時間をかけられない方が、とりあえずこれを使っておけばOK」と思えるようなものにしたかったんです。

dear HEROINEが変えた価値観

ーー:dear HEROINEを作って、ご自身の美意識にも変化がありましたか?

:すべてが変わりました。本当にデパートのコスメカウンターが苦手で、ずっとドラッグストアでメイク用品を揃えていました。

でも、スキンケアにしっかり取り組むようになって、肌の調子が変わると、自然と「もっと自分を磨きたい」と思うようになったんです。先日、数年ぶりにデパコスのハイライターを買いました。ファンデーションもドラッグストアで買うのをやめてみました(笑)。

YouTubeのコメントでも「綺麗になった」といわれるようになって、自分でも驚いています。言える言葉でいうと、ファンデーションとコンシーラーを使う量が変わりました。標準色を使っているのに一番明るいカラーを使っているように見えるような現象が起こりました。

また、「リップの色が可愛い」といわれるようになりました。一切何も変えていないのに(笑)

ベースが整うと、ちょっとしたメイクが映えるようになるんですよね。

ーー:かけられる言葉が変わったと。

勝:インプットされる言葉が変わったわけですよね。これってすごいことじゃないですか。世界が変わりました。

dear HEROINEは自身に向けての言葉だった

勝:今までは義務でやっていたスキンケアが、dear HEROINEを使っている3~5分間、自分を大事にしているという実感が湧く時間になりました。

dear HEROINEのコンセプトは「今まで忙しい毎日の中で、自分のことが後回しになっていたあなたにこそ、自分がヒロインであることを思い出してほしい。」なのですが、もしかしたら自分のことを言っていたのかもしれません。

私のことが忘れ去られても、dear HEROINEは使い続けて欲しいと思っています。

 

▼Re.muse Beauty | 会員向け美容商品販売プラットフォーム

 

勝友美様のご経歴

勝友美(かつ・ともみ)

株式会社muse代表取締役

兵庫県宝塚市出身。アパレルメーカーにて販売員を務め、入社初日にトップセールスとな

る。その後、スタイリストとして海外ポータルサイトの新規事業立ち上げに参画したの

ち、オーダースーツ業界へ転身。最高峰の技術を習得し、2013年に『Re.muse』を創業。

2018年より、テーラー業界では日本初となるミラノ・コレクションへの3度の出展を果た

す。2023年に世界最高峰のファッションショー、パリ・コレクションへ出展し、ミラノに

続き、業界初の快挙を遂げる。Re.muse のスーツは着る人を自信で包む"ヴィクトリースー

ツ”と呼ばれ幅広い世代からの人気を博している。また、市場がない中でレディーススーツ

のマーケットを独自で切り開き牽引する存在であり、女性活躍の発展にも貢献している。

2024年には『Re.museBEAUTY』を立ち上げ、化粧品業界への参入を果たす。女性起業家として業界の枠を越え多くのメディアに出演すると共に、自身の経験を基にYouTubeなどを

通じ精力的に配信を行っている。SNS総フォロワー88万人(2024年10月時点)

 

■著書 (最新順)

・貫く力(出版社:KADOKAWA)

・人は自分に嘘をつく(出版社:KADOKAWA)

・営業は「バカ正直」になればすべてうまくいく(出版社:SBクリエイティブ)

 

 

この記事を書いた人

山田 花子

美容ライター 藍沢美香

元タレントで美容が高じて2017年美容ライターとして活動を始める。日本化粧品検定協会 コスメコンシェルジュ®︎の資格を持つ美容ライター。美容メディアや自身のSNSにて主にスキンケアやコスメについての記事やコラムを執筆している。

この記事に関連するキーワード

記事を探すページに戻る