「腸活のためにヨーグルトを食べてみたけれど、なんだかお腹がゴロゴロしてつらい…」
そんな経験がある方は、乳糖不耐症かもしれません。
乳糖不耐症とは、牛乳やヨーグルトに含まれる“乳糖”を分解する酵素(ラクターゼ)が少ない体質のこと。
日本人には比較的多いとされており、とくにヨーグルトや牛乳を摂取したあとにお腹がゆるくなったり、張ってしまう人は注意が必要です。
でも、乳製品は腸活の味方として知られている食品。
「腸にいいことをしたいのに、負担がかかるなんて…」と、悩んでしまう方も少なくありません。
さらに、「乳製品を控えているとカルシウムも足りなくなるのでは?」という不安もつきものです。
ですが、ご安心ください。腸活をあきらめる必要はありませんし、カルシウムも乳製品以外からしっかり補うことができます。
カルシウム不足のデメリット
カルシウムといえば、骨や歯の材料となる大切な栄養素。
不足すると将来的に骨粗しょう症のリスクが高まります。
転んだだけで骨が折れて寝たきりになってしまう……カルシウムを摂らないと、そんな未来が待っているかもしれません。
そのため、牛乳や乳製品が合わない乳糖不耐性の人でも、カルシウムは絶対に摂らなければならない栄養素なのです。
カルシウムを摂る方法
乳製品からではなくても、カルシウムを摂る方法はあります。
・小魚類から摂取
・緑黄色野菜から摂取
・大豆製品から摂取
・飲料やサプリメントから摂取
骨ごと食べられる魚は、カルシウムが豊富な食材。
また、佃煮のように長持ちするものであれば、日々の食事にも取り入れやすいですよね。
その他、小松菜や水菜などの野菜、納豆やおからなどの大豆製品にもカルシウムは含まれているので、飽きないようにいろいろな食材から摂取しましょう。
また、最近ではカルシウムを含む飲料やサプリメントも増えています。
原材料表示を見て、最適なものを選んでみるのもおすすめですよ。
<監修者プロフィール>
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー。総合病院の糖尿病病棟での勤務経験を活かし、発酵食品や野菜を積極的に取り入れる生活を実践。牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発に携わった経歴を持つ。
手作りの味噌や毎食欠かさずキムチを食べるなど、腸活を意識した食習慣を心がけている。季節の食材や薬膳の知識を活かした料理にも関心があり、日々の食卓で腸にやさしいレシピを探求中。
Instagram:chokatsu_today