こんにちは。
株式会社STAGE・株式会社Cport代表の藤井美樹です。
「外見を整える」というと、どうしても“人に良く見られるための努力”という印象を持たれがちです。
けれど実際には、外見は“自分がどう生きてきたか”を静かに物語るもの。
つまり、外見とは「努力の証」なのだと感じています。
その装いは、相手へのメッセージ
初デートで、いつもスーツの方と私服でお会いしたときにがっかりしたことがあります。
汚れたスニーカーによれっとしたパーカー姿で、
「デートと思っていたのは私の勘違いかな?」と思ってしまった(笑)
顔はもう思い出せないくらい昔のことなのに、その服の印象だけは鮮明に残っています。
他にも、恋愛相談に乗ってほしいと言われた際、
私も知っているとっても素敵な男性にこれから告白をしに行く予定という女性の服装を見て、
「待ってそれで行くの?!」と思わず突っ込んでしまったことも。
“ありのままの自分を受け入れてほしい”というのは、あまりにも横暴だと思います。
恋愛面だけでなく、仕事でも人間関係でも、
その場に相応しい装いをすることは最低限の努力であり、相手への礼儀です。
それができない人に、それ以上の信頼や成果を期待するのは難しい。
そして、少し辛口かもしれませんが、その「あり方」に誰も指摘してくれなかったこと自体が、これまで築いてきた人間関係の質を表しているのかもしれません。
外見は“努力を認めてもらう”瞬間
私自身、もともとはコンプレックスの塊でした。変わりたくて努力を重ねてきたけれど、外見を整えることを“他人に認めてもらうため”の手段にしていた時期もあります。
けれどある時、「外見を褒められて嬉しい」のは、その見た目自体ではなく、そこに込めた“努力を認めてもらえた”からなのだと気づいたんです。
努力した分だけ嬉しさも比例し、自信に変わる。その自信がさらに努力を呼び、やがて“自分を好きになる”という良い循環が生まれる。人にどう見られるかだけに縛られるのではなく、自分がどう在りたいかを基準に整えるようになってから、人の目も自然と変わっていきました。
他者の視点を切り離すのではなく、“自分をどう見せたいか”と“どう見られたいか”が一致していくことが、信頼につながるのだと思います。
努力は、見た目に現れる
服装、髪、姿勢。すべてに「努力の痕跡」は表れます。
服装は感性ですが、身につけるセンスには経験が必要。プロに選んでもらった服を着ていると、褒められることが多いのは当然のことです。
髪は日々の栄養の積み重ねがそのまま現れる場所。美容師さんに「栄養が行き届いていますね」と言われるたび、自分の体調管理や食生活が報われた気がします。
姿勢はまだまだ苦戦中ですが、ストレッチや筋トレ、メンテナンスを怠らないことで、少しずつ“努力が形になる実感”を得ています。
“見える努力”が、信頼をつくる
外見は、他人に媚びるためのものではありません。
自分が積み重ねてきた時間と努力を、目に見える形で伝えるためのツールです。だからこそ、外見に手をかけることを“義務”ではなく“誇り”として捉えたい。
何事においても、結果を変えたければ自分を変える必要があります。そして、人生は自分次第でいくらでも変えていける。
その最初の一歩は、外見という“見える努力”から始まるのかもしれません。
【プロフィール】

藤井美樹
株式会社STAGE・Cport代表。
“装い・内面・健康を整える”を軸に、複数のブランドを展開。
・装いの自己実現を支援する《オーダースーツサロン|Visionné》
・脳と心を整える《ドライヘッドスパサロン|Salon by Papillons et nature》
・美容と健康を支える《オーガニックセレクトショップ|Papillons et nature》
働く人たちが、日々のパフォーマンスや判断力、人との関係性をよりよくするために、
「整えること」からライフスタイルを見直す支援を行っている。
自身の経験を活かし、講演・執筆活動を通してキャリア設計やセルフマネジメントをテーマに発信。
国家資格を持つ管理栄養士や熟練のスタイリストなど、各分野のプロフェッショナルと連携し、
一人ひとりに合わせた実践的なサポートを届けている。
