静岡発、自分だけのウイスキーを育む特別な体験

2025.09.05

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静岡県の豊かな自然に囲まれたガイアフロー静岡蒸溜所が、ユニークなウイスキー予約プログラム「静岡プライベートカスク2026 バレル 静岡大麦」の受付を開始しました。これは、希少な地元産大麦を100%使用したウイスキーを、あなただけの樽として熟成させるという、他に類を見ない贅沢な体験です。
このプログラムは、単にウイスキーを購入するだけではありません。樽オーナーは、自分のウイスキーが生まれる瞬間から、何年にもわたってその成長を見守ることができます。まさに「ウイスキーとともに人生を味わう」という、特別な価値を提供します。

「静岡のテロワール」への挑戦

ジャパニーズウイスキーの原料のほとんどは外国産大麦ですが、静岡蒸溜所は「静岡らしいウイスキー」を追求するため、あえて困難な道を選びました。およそ50年間途絶えていた県内の大麦栽培を地元農家と一丸となって復活させ、試行錯誤を繰り返しました。この努力が実を結び、2025年には過去最高の収穫量を達成。外国産にはない繊細で柔らかいニュアンスと、奥深い香りをウイスキーにもたらす、「静岡のテロワール」が詰まった原酒が生まれるのです。


伝統と革新が融合する、唯一無二のウイスキー造り

 

静岡蒸溜所のウイスキーは、対照的な二つの蒸留機から生まれます。一つは日本のウイスキーの歴史を支えた、軽井沢蒸留所から移設された伝統の蒸留機「K」。もう一つは、地元産の間伐材を熱源とする、世界的に珍しい薪直火蒸留機「W」です。これらの蒸留機がそれぞれ異なる個性を持つ原酒を生み出すだけでなく、発酵の過程では、静岡県産の杉を使った発酵槽がこの土地ならではの風味を加えています。この「伝統」と「革新」の融合こそが、他では決して味わえない「静岡らしいウイスキー」の個性を作り上げているのです。


プログラム詳細とオーナー特典

 

この特別なウイスキー、樽にもこだわりがあります。アメリカ・ケンタッキー州から輸入した新樽に、一度静岡蒸溜所の原酒を詰めて「慣らし」をしておきます。その後に、静岡大麦の原酒を詰めて熟成させるのです。バレル(180L)サイズで、最長10年まで熟成可能です。3年以降はいつでもボトリングでき、ご希望のボトルサイズやアルコール度数で手元に届けられます。

【プログラム概要】

・予約申込金額: バレル(180L) 2,250,000円(税・諸費用別)

・麦芽タイプ: 静岡県産大麦100%

・初留タイプ: 薪直火蒸留機「W」または蒸気式間接加熱蒸留機「K」から選択可能

・ボトリング時期: 樽詰め日から3年〜10年

・予想ボトリング本数: 3年熟成で約300本(500mlボトル換算)

【カスクオーナー特典】

・原酒の樽詰め立ち会い

・蒸留所見学ツアー無料(オーナー様と同伴者2名まで)

・ニューメイクスピリッツ(蒸留したての原酒)

・オーナーズバッジ

この特別な体験は、ウイスキー愛好家だけでなく、人生の節目や記念日を祝う方にも最適です。自分だけの特別なウイスキーを育てる旅に出てみませんか。

「人生を味わう」特別なウイスキー体験 静岡蒸溜所「プライベートカスク」

静岡県の豊かな自然に囲まれたガイアフロー静岡蒸溜所が、特別なプログラム「静岡プライベートカスク2026 バレル 静岡大麦」の受付を開始しました。これは、希少な地元産大麦を100%使用したウイスキーを、あなただけの樽で熟成させるという、他に類を見ない贅沢な体験です。

このプログラムは、単にウイスキーを購入するだけではありません。自分のウイスキーが生まれる瞬間から、何年にもわたってその成長を見守るという「ウイスキーとともに人生を味わう」特別な価値を提供します。

シンデレラフィット編集部が取材

特別なウイスキー体験をあなたに。静岡蒸溜所「プライベートカスク」

静岡県の豊かな自然に囲まれたガイアフロー静岡蒸溜所が、特別なプログラム「静岡プライベートカスク2026 バレル 静岡大麦」の受付を開始しました。これは、単なるウイスキーの購入を超え、希少な地元産大麦100%のウイスキーを、あなただけの樽で育てていく、他に類を見ない贅沢な体験です。

このプログラムは、「ウイスキーとともに人生を味わう」特別な価値を提供します。

ガイアフロー静岡蒸溜所の挑戦と哲学

 

1. 地元産大麦100%にこだわる理由

シンデレラフィット編集部(以下 編集部):静岡県産の希少な大麦を100%使用する「プライベートカスク」は、他のジャパニーズウイスキーにはない大きな魅力だと思います。安価で安定供給されている外国産ではなく、あえて地元産にこだわるようになった背景や、苦労された点、そしてこの取り組みがウイスキーの味わいにどのような影響を与えているか、具体的なエピソードを交えて教えていただけますか?

 

代表 中村 大航さま(以下 代表)静岡蒸溜所では創業当初から、地元静岡の風土を映し出す「静岡らしいウイスキー」を造りたいという思いが強くありました。その中で「静岡の大麦がウイスキーにどのような味わいをもたらすのか」を追究しています。

静岡県産の大麦栽培は50年近く途絶えていたため、農家の方々にとっては新しい挑戦でした。毎年の試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ収量を増やしています。大麦に限らず、農業は自然環境に大きく左右されます。例えば昨年では、収穫前の時期に雨が続き、最終的な収量に影響しました。今年はそのような経験も踏まえ、また作付面積も増やしたことで、過去最大量を収穫することができました。

こうした努力の結晶としての「静岡県産100%大麦」は、味わいにも独自の個性を与えています。外国産大麦に比べて繊細で柔らかいニュアンスを持ち、香り立ちの豊かさや奥行きが際立ちます。地元ならではの風味を感じていただければと思います。

 

2. ウイスキー造りの「革新」と「伝統」

編集部:「100%地元大麦」という業界の常識を覆す革新的なプロジェクトの一方で、軽井沢蒸留所から移設された伝統ある蒸留機「K」や、薪による直火蒸留機「W」を使用するなど、独自の製法を取り入れています。これらの設備や技術が、今回提供されるウイスキーの個性や、ガイアフローが目指す「静岡らしいウイスキー」の味わいにどう繋がっているのでしょうか?

 

代表:静岡蒸溜所では常に「伝統」と「革新」の融合(ユナイト)を意識しています。

伝統の象徴は、軽井沢蒸留所から受け継いだ日本で1950年代に造られたポットスチル「K」と、200年以上昔の方式である薪直火蒸留機「W」です。

「K」は日本のウイスキー黎明期を支えた歴史を持ち、その軽やかでフルーティーな酒質はそのままに静岡のウイスキーに生きています。

一方で「W」は、いまや世界的にも珍しい薪による直火蒸留です。静岡蒸溜所が現代に甦らせた薪の火による蒸留は、ウイスキーに複雑で力強い味わいを与えています。

革新の象徴は「日本大麦のウイスキーを造る」というジャパニーズウイスキー業界に存在しなかったテロワールのコンセプトを提唱したことです。大麦の栽培から着手した「地元大麦100%」という挑戦はその代表的なものと言えると思います。

また、弊社で使用している発酵槽は、古典的な「木製」ですが、静岡県内のスギ材を使うという過去に例のない試みです。地元産の木材がこの地に常在する乳酸菌と調和し、静岡ならではの発酵を行なっています。ここにも「伝統」と「革新」が息づいています。

革新と伝統を融合させること、ひとつひとつの要素が調和することで、世界中どこを探しても他にない、「静岡らしいウイスキー」という個性が形作られていると考えています。

 

3. 「自分だけのウイスキー」の魅力

編集部:「プライベートカスク」は、樽オーナーがウイスキーの成長を体験できる点がユニークです。オーナーは樽詰めに立ち会ったり、定期的にサンプルを試飲したりできますが、そうした体験を通じて、ウイスキーや蒸留所への愛着はどのように育まれると考えていますか?「自分の樽を持つ」ことの特別な価値についてお聞かせください。

 

代表:プライベートカスクの最大の魅力は、ウイスキーとともに生きる人生を体験できることです。

オーナー様が樽詰めを行い、数年かけて熟成を見守る中で「自分のウイスキーとともに生きている」という実感を味わえます。熟成途中の原酒をテイスティングするたびに「確かに年月が過ぎて、熟成が進んでいる」と確認できたときは、人生の歩みを感じる喜びの瞬間になります。

そうして蒸溜所に足を運ぶことで、ウイスキーが生まれ育った場所を知り、その土地に親近感を感じるようになるでしょう。ウイスキーを飲むときには、その風土が脳裏に浮かび、より味わい深いものになるでしょう。

瓶詰めの暁には「世界に一つだけ、自分の樽から育てたウイスキー」がお手元に届きます。その体験は、昨今の商品購入とは違い、自分が人生を生きている証を手にすることになります。

過去弊社のプログラムにご参加されたカスクオーナー様からも同様のご感想、大変高い評価をいただいています。

 

4. 契約農家との連携

編集部:大麦の生産量が向上し、過去最高の収穫量を達成したとのことですが、生産者の方々との具体的な連携方法や、ノウハウを蓄積するためにどのような工夫をされているのでしょうか?大麦栽培からウイスキー製造に至るまでのストーリーを、生産者との関係性の観点から掘り下げてお聞かせください。

 

代表:静岡県での本格的な大麦栽培は、ゼロからの起ち上げでした。

ウイスキーを地元の大麦で造るという目標に向けて、静岡県、JA、生産者が連携し、まずは2019年に勉強会からスタートしています。近年の静岡県には大麦栽培はありませんでしたが、酒米の開発と栽培の実績があり、その関係者が核になってプロジェクトをスタートしました。

栽培に適した品種の検討から始まり、種子の調達、適地の選定、畑の作り方、肥料や病気の研究、収穫・乾燥・保管・輸送の方法など、農家の方々だけでなく、JAや農林技術研究所など専門機関の方々と共に試行錯誤しながら、少しずつノウハウを積み重ねてきました。

そして弊社が毎年大麦を全量買い取り、その実績を毎年積み上げて、収入面でもプラスになっていることも信頼関係の構築に寄与しています。作付面積の拡大も毎年お願いしてきて

おり、今年は過去最大の収量となりました。

長い年月がかかるウイスキーづくりは、地元の農業従事者の方々との信頼関係なくしては成り立ちません。技術的なことだけでなく、毎年一緒になって現場を見て、課題の協議を行うことで「静岡のために」という思いも強めていただき、「自分たちの大麦がウイスキーになる」という確信も感じながら取り組んでいただいています。

世界には非常に多くのウイスキーがありますが、「100%静岡大麦」は、生産者の方々の顔が見える大変希少なウイスキーです。
こうしたストーリーも含めて、多くの方に味わっていただきたいと考えています。

 

5. ターゲットと今後の展望

編集部:今回の「プライベートカスク2026 バレル 静岡大麦」は、どのような方々に特に届けたいと考えていますか?ウイスキー愛好家だけでなく、特別な記念日を祝いたい方や企業など、多様なニーズに応えられるプログラムだと思います。この企画を通して、今後さらにどのような層に静岡蒸留所のウイスキーを広めていきたいか、将来的な展望とともにお聞かせください。

 

代表:一番は、テロワールを大事にしたクラフトウイスキー造りに賛同していただける方々です。

これまでウイスキーに馴染みのなかった方々にも、静岡の自然や人の手によって育まれるストーリーを知っていただき、幅広い層に「静岡らしいウイスキー」を広めていきたいと考えています。

 

 

中村 大航 Taiko NAKAMURA

ガイアフロー株式会社 代表取締役 / ガイアフローディスティリング株式会社 代表取締役

1969年 静岡県清水市(現在の静岡市清水区)生まれ。

長年、家業である精密部品製造会社の代表を務めていたが、2012年に大好きなウイスキーの本場スコットランドのアイラ島を訪問して、ベンチャーの小規模ウイスキー蒸溜所を見学したことがきっかけに、ウイスキーを自らの手でつくることを決意。

ウイスキー製造に先がけ、2013年よりガイアフロー株式会社にて、ウイスキーの輸入販売事業をスタートする。翌2014年、静岡市玉川地区に蒸溜所の建設を決め、ウイスキー製造を目的としたガイアフローディスティリング株式会社を設立。 2016年、ガイアフロー静岡蒸溜所を竣工し、製造免許を取得、ウイスキーの製造を開始。静岡らしさの詰まったウイスキーを世に送り出すため、様々な試みを実践している。

 


●カスクオーナー特典

プライベートカスクをお申し込みいただき、カスクオーナーとなった方々には、以下のカスクオーナー特典があります。

 

原酒の樽詰めの立ち会い

静岡蒸溜所で行われる、オーナー様の原酒を樽詰めする作業に立ち会うことができます。その様子を撮影して広く公開していただくこともできます。

樽詰めは、同社が指定する期間内の平日(月・水・金)の見学ツアーのタイミングに合わせて行います。立ち会いをご希望の方は、商品ページでのお申し込み時に必ず「立ち会い希望」をご選択ください。

※お申し込みの時点で選択されない場合は、同社スケジュールで樽詰めを行います。

オーナー様による樽詰めのレポート記事はこちら

見学ツアー無料

カスクオーナー様は、静岡蒸溜所の見学ツアー料が無料となります。(同伴者2名も含む)

ニューメイクスピリッツ(200ml)

実際に樽詰めされたご自身の樽のニューメイクスピリッツ(蒸留したての原酒)です。
熟成前の味わいをお確かめいただけます。

 

オーナーズバッジ

 

オーナーズバッジ

静岡蒸溜所のロゴとともに、プライベートカスクのタイプが刻印されています。

そのほか、時期に応じて、限定品の優先購入のご案内などもお送りしています。

奥静岡の自然に抱かれた、自分だけの樽。ウイスキーの成長とともに時を過ごせる「プライベートカスク」プログラムは、ご家族や会社の特別な記念日のお祝いや、ご自身へのご褒美としても最適です。

お申し込みは詳細ページをご確認ください。

静岡プライベートカスク2026 バレル 静岡大麦 概要

◆申し込み方法
 1.【プライベートカスク2026 バレル お申し込みページ】にてお申し込み
 2.メールでお支払い情報等をご案内

◆予約申込金額:
 バレル (内容量 180L) 2,250,000円
※上記金額は、予約申込金であり、酒税・消費税などは含んでおりません。
 ボトリング時に各税や別途諸費用等のお支払いが発生します。

◆麦芽タイプ:
 静岡県産ノンピート⻨芽:
 静岡県内の契約農家で栽培された、希少な静岡県内産大麦を100%使用。

◆初留タイプ:
 W(薪直火蒸留機)
 K(蒸気式間接加熱蒸留機)

◆樽の種類:
 ex-SHIZUOKA
 新樽に静岡蒸溜所のシングルモルト原酒を入れて熟成させた樽

◆予想されるボトリング本数:
 3年熟成で500mlボトルにボトリングした場合、約300本

この記事を書いた人

山田 花子

Cinderella Fit 編集部

美容メディア シンデレラフィット

「美容従事者すべてにリスペクトを」頑張る女性にスポットを当て、人と人を繋いで行きます。

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