地域に新たな風を吹き込む、次世代の観光拠点。黒部峡谷に誕生する「欅平ラウンジ」の挑戦

2026.07.26

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富山県が誇る大自然、黒部峡谷。この地に新たな価値を創造する「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放がいよいよこの秋に迫っています。このプロジェクトにおいて、滞在拠点として大きな役割を担うのが、10月1日にオープンする「欅平ラウンジ」です。
今回、この新しい旅の拠点がどのような未来を描いているのか、プロジェクトを牽引するJTB富山支店の甲田憲幸氏にお話を伺いました。地域経済の活性化と、顧客満足度の最大化。その先にある「滞在周遊型観光」の展望について、編集長の視点から紐解きます。

【インタビュー】

シンデレラフィット編集長・高部

まず、今回掲げられている「滞在周遊型観光への進化」について伺います。欅平ラウンジを核としたエリア活性化において、どのような動線設計や体験プログラムを想定されていますか?

JTB富山支店・甲田氏

欅平ラウンジは、まさにその実現に向けた第一歩と位置付けています。まずはキャニオンルートをご利用されるお客様の快適性を最優先し、旅の滞在拠点として万全の環境を整えます。その上で、現時点ではエリアの復旧工事が進められている最中ですので、今後の整備状況を注視しつつ、地域の事業者の皆様や関係機関と密に連携を取りながら、点ではなく「周遊」を促進するための導線や体験コンテンツの可能性を具体的に練り上げていくフェーズだと考えています。

高部

ラウンジは単なる通過点ではなく、ブランド体験の拠点でもあります。お客様の心に残る「体験価値」を創出するために、貴社が大切にされている視点を教えていただけますか。

甲田氏

おっしゃる通り、欅平は黒部峡谷鉄道の終点であり、キャニオンルートの発着地でもあります。これまで通過点であったこの地を、「訪れる価値のある目的地」として認識していただくことが、何よりも重要だと考えています。現在は機能面での充実に注力していますが、将来的には地域独自の自然や歴史、文化を掛け合わせた、ここでしか味わえない体験を創出していきたい。地域の皆様とともに、既存の魅力を見つめ直し、新しい発想を取り入れることで、さらなる高みを目指します。

高部

最後に、点でのコンテンツ活用にとどまらず、地域全体で経済効果を最大化・循環させるための、JTB様ならではの先導的な枠組みについて展望をお聞かせください。

甲田氏

キャニオンルートの一般開放は、ひとつの大きなスタートラインです。私たちは、このルートが単体で消費されるのではなく、富山県全域への周遊と宿泊へとつながる「流れ」を作ることが重要だと感じています。自治体や交通事業者、そして地域の観光事業者の皆様と共に、観光消費がしっかりと地域を潤す仕組みづくりを推進します。まずはこの秋、プロジェクトを確実に成功させ、その先にある持続可能な観光地域づくりに貢献していく所存です。

【エディターズノート】

今回のインタビューを通じ、甲田氏から語られたのは、急進的な変革ではなく、地域社会との着実な対話と連携を軸とした誠実なアプローチでした。「通過地点から目的地へ」。このコンセプトは、地域資源を磨き上げ、それを経済の循環へと結びつけるという、観光ビジネスの本質を捉えたものです。

欅平ラウンジが秋にオープンを迎えることは、単に新しい施設が増えることを意味しません。黒部という稀有なロケーションに新たな人の流れが生まれ、富山県という地域全体が「滞在周遊型」へとアップデートされていく。その変革のエネルギーを、今回の取材を通じて強く感じました。黒部峡谷の新たな章は、まだ始まったばかりです。

この記事を書いた人

山田 花子

Cinderella Fit 編集部

美容メディア シンデレラフィット

「美容従事者すべてにリスペクトを」頑張る女性にスポットを当て、人と人を繋いで行きます。

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