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『サウナ×ウェルネス施設を増やしたい』｜サウナトータルプロデューサーでサウナしきじの娘笹野美紀恵様にインタビュー！

『サウナ×ウェルネス施設を増やしたい』｜サウナトータルプロデューサーでサウナしきじの娘笹野美紀恵様にインタビュー！

2023.10.31

今回は、サウナトータルプロデューサーの笹野美紀恵様にインタビューをさせていただきました。

笹野様は、サウナの聖地とも言われている「サウナしきじ」の娘さんです。ご実家の事業を全国に広めた時の話しや現在行っている事業について伺いました。

サウナとの出会いは幼少期から!?

ーー：「サウナしきじ」の娘さんということは、小さな頃からサウナが身近にあったのでしょうか？

笹野様（以下敬称略）：そうですね。幼稚園の頃からサウナに入っていました。友達を連れていって、のぼせさせてしまったこともあります……。笑

ーー：そんな小さな頃からサウナが身近だったんですね。サウナしきじは、笹野様が生まれた頃から家業としてご両親がされていたんですか？

笹野：いえ、前のオーナーさんとのご縁があってうちで引き継いだので、途中から始めました。

「サウナしきじ」を全国に広めた経緯

ーー：「サウナしきじ」を全国に広めた時のことを教えてください。どのような苦労がありましたか？

笹野：元々はそんなに公に手伝うつもりはなかったんです。店を父が引き継いだ時は、お客様が一日に数名しか入らないこともありました。いろいろと試行錯誤をしましたが、なかなか難しかったですね。

ーー：何がきっかけで広まったんですか？

笹野：元々私は、ITのプロモーションマーケティングやレストランを海外に持っていく交渉人などの仕事をしていたんです。なので、正しいマーケティングをしたら「サウナしきじ」を広められるんじゃないかと思って、本格的に始めることになったんです。

ある時小学館から出版されている「Saunner」という雑誌にサウナしきじを掲載していただいたことがありました。また、同じ頃にブロガーをやっていたのですが、モデルでMBA（経営学修士）までいっている人はいなかったので、ブログをやっていればいつか取材が来るんじゃないかというざっくりマーケティングをしていたんです。笑

そうしたら、小学館の担当の方が「笹野さんは思っていたような方とは違う……。結構ゴリゴリのクリエイティブ領域の経営者だ」と気付いてくださって、だんだんメディアに出るようになって、サウナしきじが有名になっていきました。一気に有名になったというよりは、雑誌やテレビ、YouTubeなどで徐々に有名になっていった感じですね。

さまざまな施設をプロデュースされている理由

ーー：現在笹野様は、サウナや宿泊施設などのプロデュースをされているとのことですが、なぜ今のような職に就いたのでしょうか？

笹野：「サウナしきじ」だけではできないことをやりたいと思ったからです。サウナしきじはもう完成されている施設なのでできないことでも、一から自分で作る施設であれば、いろいろな事業と絡めて裾を広げられるかなと思ったんです。

また、「サウナしきじの娘」を打破したいという思いもありました。例えば、サウナしきじの唯一無二の水風呂を全国展開してくださいと言われても、同じような条件であっても温泉の質が違うので難しいんです。それならば、その土地に合った施設を自分で作りたいという思いで今に至ります。

今後のビジョン

ーー：現在も素晴らしい活躍をされている笹野様ですが、今後はどのようなことをしていきたいですか？

笹野：この前診療所と提携している延岡のサウナのドクターから連絡が来ました。心筋の持病があるおばあちゃんがスタッフと一緒に入ったのですが、「数年ぶりに夜たくさん寝れました」と言われたそうなんです。それを聞いた時に、第一歩を踏み出せたなと感じました。

そのようなケアは病院と組んでいなかったら実現できないことなので、今後はもっと、心身や身体的な問題がクリアできて、かつこだわりを詰め込んだ素敵な施設を作りたいですね。

あとは、私が携わった施設で、各お悩みをどう解決しているかのデータを取りたいと思っています。そのデータを開示して、より大きな病院と取り組みができるようにしたいですね。また、PMSがサウナに通ってどのように変わっていったかとか、観光×サウナがどうマーケットとして余白があるかなどの論文も書きたいと考えています。