20代から知っておきたい、未来の自分を守る「ブレスト・アウェアネス」とは?

2025.06.21

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「乳がんは中高年の病気」と思っていたのに、SNSやテレビで、若い芸能人やインフルエンサーが発信する乳がん体験談を見て、不安になったことはありませんか?
実は乳がんは、20代や30代でも発症することがある疾患。
だからこそ、早いうちから自分の乳房に目を向けて、日常的にチェックする習慣、つまり「ブレスト・アウェアネス」が大切なんです。
今回の記事では、ブレスト・アウェアネスとはなにか、どのように実践すればいいのかをご紹介します。

 

遺伝性乳がんは若い世代でもリスクが高い

 

乳がんは一般的に中高年に多い病気というイメージがあるかもしれませんが、これは誤解です。

BRCA1やBRCA2という遺伝子が変異している「遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)」に該当する人は、20〜30代でも乳がんを発症する可能性があるとされています。

実際、乳がん患者の約10%が遺伝性であるとされており、早期からの予防や観察が重要です。(※1)

遺伝性乳がん(HBOC)チェックリスト

あなた自身を含めた家族のなかに、以下のチェックリストに当てはまる人がいたら、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)の可能性を考慮することになります。

 

 ・40歳未満で乳がんになった人がいる

 ・一人の人が、時期を問わず2個以上の乳がんを発症した

 ・男性で乳がんを経験した人がいる

 ・家族のなかで、あなた自身を含め乳がんを発症した人が3名以上いる

 ・トリプルネガティブの乳がんといわれた人がいる

 ・家族のなかに、BRCA遺伝子変異が確認された人がいる

 

1つでも当てはまる人は、専門医に相談してみましょう。

ブレスト・アウェアネスで乳がんの早期発見

先述したようなチェックリストが当てはまる方にとって、ブレスト・アウェアネスを実践することはとても重要です。

 

ブレスト・アウェアネスとは、自分の乳房を意識する生活習慣のことです。

 

乳房の異常やしこりを探す「自己触診」とは異なり、日常的に乳房を「見て・触って・感じる」ことで普段の状態を把握し、変化に気づけるようになることが、乳がんの早期発見につながるとされています。

ブレスト・アウェアネスの4つの習慣

 

「ブレスト・アウェアネス」は難しいことではありません。

入浴やシャワー、着替えなどのときに、意識を少し自分の乳房に向けることが、ブレスト・アウェアネスの第一歩です。

見て、触って、乳房の状態を知る

乳房を鏡で見たり、指を揃えてなでるように触ったりして乳房の状態を知りましょう。

「いつもと同じかな?」と確認する気持ちで取り組むことが大切です。

ちょっとした変化に気をつける

いつもとの違いを感じてほしいポイントは、以下の通り。

  ・乳房のしこり

  ・乳房の皮膚のくぼみや引きつれ 

  ・乳頭からの分泌物 

  ・乳頭や乳輪のびらん

 

毎日続けることで、乳房のちょっとした変化にも気づきやすくなります。

「いつもと違う?」変化があればすぐ病院へ

自分の感覚で「いつもと違う?」と思ったら、すぐに医療機関を受診しましょう。

 

「次の検診まで様子を見よう」「忙しいから後で」と思ってしまいがちですが、乳房の変化に気づいたときこそ病院に行くタイミングです。

40歳から乳がん検診を受ける

乳がん検診は、40歳からは2年に1回が目安。検診をうけて「異常あり」とされた場合は、必ず精密検査を受けましょう。

 

また、40歳より前の世代であっても、ブレスト・アウェアネスを取り入れて、自分のからだの変化に気づけるようになっておくのは、とても大切なことです。

ずっと元気な自分でいるために!いまのうちから漢方薬でからだを整える習慣を

 

将来の健康を守るために、ブレスト・アウェアネスとあわせて取り入れたいのが、漢方薬で体調を整えるという習慣です。

 

漢方薬は心とからだのバランスを整えて、健康な状態を維持することも得意としています。

女性の健康を守るためには、「ホルモンバランスや血流の乱れを整える」「消化・吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とからだを元気にする」といった働きをもった生薬を含む漢方薬を選ぶといいでしょう。

 

<女性の健康対策におすすめの漢方薬>

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):「血(けつ)」(栄養)を補ってめぐりをよくし、水分代謝を整え、女性ホルモンの乱れによる不調にアプローチします。貧血気味で冷え性の人におすすめです。

 

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の動きをよくして「気(き)」(エネルギー)を補い、胃腸の働きを高めるとともに、からだに気力を充実させます。元気がなく胃腸の働きが衰えて、疲れやすい人におすすめです。

 

ただし、漢方薬はからだとの相性がとても重要です。相性の悪い漢方薬を使用し続けても期待した効果が望めないだけでなく、副作用が起こる場合もあります。

 

医師や薬剤師などの漢方のプロに相談し、自分の体質に合った漢方薬を使用しましょう。

「漢方薬に詳しいプロってどう探したらいいの?」という人には、ネットで漢方薬のプロに相談できる「あんしん漢方」というサービスもおすすめです。

あんしん漢方は、体質診断から漢方薬の購入まで、すべてオンラインで完結するのが特徴。

定期的にオーダーメイドの漢方薬を届けてくれるので、家にいながら本格的な漢方を体験することができます。しっかり続けることで、いつの間にか体調がよくなっている自分に気づくかもしれません。

 

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211231g6sdf10041&utm_source=shindere&utm_medium=referral&utm_campaign=250617

 

自分のからだを守ろう!

乳がんは若いうちから意識しておきたい病気です。

ブレスト・アウェアネスの習慣を取り入れて、自分のからだを守っていきましょう。

 

【参考文献】

(※1)一般社団法人 日本遺伝子性乳癌卵巣癌総合診療制度機構:遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)を ご理解いただくために ver.2022_2 https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/breast_surgery/hboc/hboc_JOHBOC_2022_2.pdf

 

<この記事の監修者>



 

横倉恒雄(よこくらつねお)医師
婦人科・内科・心療内科医

医学博士/医師。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がない不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。著書に『脳疲労に克つ』『心と体が軽くなる本物のダイエット』『今朝の院長の独り言』等がある。クリニックで行っている『しなやか更年期サロン』はオンライン参加もあり、外来では時間がなく聞けない質問等もゆっくり教えてもらえると好評。

 

<漢方監修>

木村 英子(きむらえいこ)

あんしん漢方薬剤師

 

北里大学薬学部・東京大学大学院医学系研究科卒。臨床検査技師。

厚生労働省検疫所・病院にて公衆衛生・感染症現場を経て、インドアーユルヴェーダの権威ミーナクシ・アフジャ博士に師事。

 

対症療法ではなく体質を根本改善することの重要さを痛感し、西洋医学をベースに東洋医学からのアプローチを取り入れ、アロマやハーブを活用した情報発信を行う。

 

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

 

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