日本女子大学(東京都文京区)とミツカングループ(愛知県半田市、以下ミツカン)は、若者から見た“これからの日本の食”をテーマに、共同で研究を行う共創プロジェクト「にっぽん食プロジェクト」を2022年度より実施しています。
2024年3月8日(金)日本女子大学(東京都文京区)にて新コンセプトの発表と、日本女子大学、ミツカングループそれぞれが考案したメニューのお披露目がありました。
最後に簡単につくれる美味しいメニューの紹介をしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
左から日本女子大学 家政学部食物学科 飯田教授、飯田研究室 学生 鈴木さん、加藤さん、株式会社Mizkan コミュニケーション戦略部 メニューチーム 竹下さん
新コンセプト「ごはん時間で、つながろう。」
日本女子大学の学生とミツカンが一緒に考案した新コンセプト「ごはん時間で、つながろう。」
料理と聞くと、作り手側はメニューを考える・作ることを想起し、普段調理をしない人は食べることだけを想起しがちですが、考えることから食べることまでを含めて、ごはん時間と定義。
この一連の体験こそが、人や思いを繋げる食の新しい価値であるという意味が込められています。
にっぽん食メニューを共同で7品考案
「共食/コミュニケーション」「旬」「簡便」の要素を盛り込んだミツカン公式メニューとなるにっぽん食メニューを共同で7品考案しました。
今回新メニューの開発にあたり、日本女子大学 家政学部の鈴木さんは「社会人の方と学生のそれぞれが考える食や調理に対して、求めているものを融合できたのが良かった点です。私たち学生は節約することを主に考えていました、社会人や家庭を持たれている方は、冷蔵庫の中を空にする、野菜を使い切るということを重視していて、レシピを作る上で新しい知見を得ることができました。」
同学部の加藤さんは「私たちが最初に考えたレシピは環境問題や栄養に焦点を当てすぎていた。ミツカンさまと共同開発したことにより、より多くの人に環境や健康を考慮しながらも『また作りたい、また食べたい』と思ってもらえるようなレシピができたと思っています。」と振り返っていました。
ミツカンの竹下さんは「メニュー開発に10年以上携わっている中で今回のような取り組みは初めて。すごく刺激的で楽しくて、学びになる点がたくさんありました。棒餃子のメニューに関して学生さんから「夜に買い物に行くと、ひき肉は売り切れていることが多いので、豚こま肉で作れるのはとても助かります」とコメントをいただき、スーパーに行く時間が違うだけで品揃えが違うということにも気づかされました。」とコメントされていました。
学生のなかでも「作りたい・食べたい」と人気だったメニュー
今回のメニューは学生さんから、「作ってみたい・食べたい」という観点からどんな料理が良いかアンケートをとったなかでオムライス、酢豚という声があがったそうです。
オムライスはケチャップライスを作るのに手間がかかり、酢豚は肉を揚げなくてはいけないという手間があるので、そこをどのように解決するか悩んだとのこと。
筆者も試食させていただきました。ケチャップライスは炒めるのではなく、炊飯器を使って炊くことにより簡単においしく作ることができるのがポイント。チキンのかわりに鯖缶を使うことにより、骨まで食べるのでカルシウムも摂れ、面倒な魚処理がないという点でも良いかと思い採用したとのことです。
たしかに、魚料理は面倒だというイメージがあり、自炊ではなかなか作れないですよね。このアイディアには脱帽です。
他にも旬を取り入れた、簡単に作ることができるメニューはミツカン公式メニューとして、ミツカンのHP「おうちレシピ」ページに掲載されます。
提供: おうちレシピ |ミツカングループ