一年で最も寒さが厳しいとされる大寒。
暦のうえでも冷えがピークを迎えるこの時期は、「しっかり温活しているはずなのに、なぜか冷える」「手足がいつまでも冷たい」と感じやすい季節です。
重ね着をしたり、温かい飲み物を選んだりと、日々工夫している人も多いはず。
それでも冷えが気になるなら、いつもの温活に+ひと工夫をしてみませんか?
実は逆効果?温活しても冷える理由

「からだを温めよう」と思って続けている習慣が、実は冷えにつながっていることもあります。
冬は鍋が美味しい季節ですが、白菜や大根などの冬野菜には、からだを冷やしやすい性質をもつものもあります。良かれと思って頻繁に食べていると、かえって冷えを感じやすくなることもあるのです。
また、運動不足で筋肉量が少ないとからだの中で熱が作られにくくなりますし、熱すぎるお風呂での入浴は自律神経が乱れて湯冷めしやすくなる場合があります。
さらに、寝るときに靴下を履く習慣も、蒸れや血行不良につながり、睡眠の質を下げてしまうことも。
このように、間違った温活は冷えを招くこともあるため、温活は正しい知識をもって取り入れることが大切です。
いつもの温活をアップデートする5つのひと工夫

温活は、がんばりすぎなくて大丈夫。普段の生活を少し変えるだけで、温活はアップデート可能です。
ここからは、続けやすくて効果を実感しやすい方法をご紹介します。
【食事編】冷えを遠ざける「ちょい足し」の知恵
からだを内側から温めるには、食事への「ちょい足し」が賢い方法。いつもの料理に、生姜やシナモン、ヒハツなどのスパイスを少量プラスすれば、血行が改善して冷えを遠ざけることができます。
さらに注目したいのが、黒酢やカカオ。黒酢に含まれる成分は血流のめぐりを助け、末端の冷え対策にも役立つとされています。
また、カカオポリフェノールは血管を広げる働きがあり、冷えの改善につながるといわれています。
【筋トレ編】仕事や家事の合間にできる「ながら運動」
からだの熱は、主に筋肉で作られます。とくに下半身の筋肉は、血液を心臓に戻す“ポンプ”の役割も担っており、冷え対策の要です。
おすすめは、スクワットやかかと上げ運動。椅子に座ったまま、かかとをゆっくり上下させるだけでも、ふくらはぎが刺激され血流改善につながります。
「貧乏ゆすり」のような小刻みな動きも、実はふくらはぎの筋肉を動かす立派な運動。デスクワークの合間など、気づいたときに取り入れてみましょう。
【ツボ編】押す+温めるで質の高い「休息」を
寒さを感じているからだは、知らず知らずのうちに疲弊しています。疲労によって体内に熱が作られにくくなることもあるため、質の高い休息をとることが大切です。
そこでおすすめしたいのが、ツボ押し+温めるという方法。
休息感を高める代表的なツボは「三陰交(さんいんこう)」といい、内くるぶしから指4本分ほど上の、すねの内側に位置します。
指で心地よく押すだけでなく、お灸やカイロで温めてみましょう。血流を良くして冷えを緩和し、質の高い「休息」に導いてくれます。

ツボは強く押す必要はありません。「気持ちいい」と感じる程度で十分です。
【入浴編】内側から温める「リラックス」習慣
毎日の入浴も、温活アップデートのチャンス。炭酸泉や湯の花などの入浴剤を取り入れると、血流が促され、入浴後もからだの温もりが維持されやすくなります。
とくに湯の花は、皮膚表面に膜を作って熱の放散を防ぐため、湯冷めしにくいのが特長。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、心身ともにリラックスできます。
【眠り編】朝までぽかぽか「睡眠環境」の作り方
冷え対策には、眠りの質も重要です。
足先を温めようと靴下を履いて寝る人もいますが、蒸れや締め付けで血行が悪くなることもあります。
おすすめは、おなかや足首を温めること。おなかを温めると副交感神経が優位になり、入眠しやすくなるとされています。
足元は靴下ではなく、レッグウォーマーで足首やふくらはぎを温めるようにして、快適さを保ちましょう。
温活アップデートには漢方薬も役立つ

食事や運動、入浴などの工夫を重ねても冷えを感じやすい場合は、体質そのものに目を向けることも大切です。温活のひとつの選択肢として、根本改善を目指す漢方薬を取り入れる方法もありますよ。
冷えは単に「寒さ」だけの問題ではなく、水分代謝の乱れや血行不良、胃腸の働きの低下などによって、からだの中で熱を作る力や循環させる力が弱っている状態と考えられています。
そのため温活では、からだを温めるだけでなく、
・水分の偏りを調整して冷えを解消する
・血流を促し、手足の先まで熱をめぐらせる
・胃腸の働きを整え、熱を作り出す
・代謝をサポートし、熱を作る力を補う
といった作用をもつ生薬を含む漢方薬が用いられます。
<温活におすすめの漢方薬>
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
手足が冷たい人や下肢が冷える人におすすめです。冷え症やしもやけだけでなく、頭痛や月経痛、下腹部痛、腰痛にも処方されます。
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
イライラして、冷えのぼせの症状がある人に向いています。更年期のホットフラッシュや精神症状にも用いられます。
ただし、漢方薬は体質に合っていないと十分な効果を感じにくく、体調やライフステージによっては注意が必要な場合もあります。自己判断で始めるのではなく、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
最近では、「あんしん漢方」のように、オンラインで体質相談ができるサービスもあり、忙しい人でも無理なく取り入れやすくなっています。
+ひと工夫で温活アップデート!
冷えを感じやすい季節こそ、いつもの温活に「+ひと工夫」を。正しい習慣を無理なく続けることが、温活をアップデートするポイントです。
まだまだ寒い日が続きますが、からだを大切に過ごしたいですね!
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211231g6sdf10097&utm_source=shindere&utm_medium=referral&utm_campaign=260120
