酒粕の濁り湯で心ほどける休息を。ウェルネスブランド『TOJI』が紡ぐ伝統の物語

2026.04.18

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「忙しい毎日の中で、ふと自分を見失いそうになる……」
そんなとき、日本人にとって最も身近な「お風呂」の時間を、心満たされるセルフケアに変えてくれるアイテム、「入浴剤」があります。

今、感度の高い女性たちの間で注目を集めているのが、酒粕(さけかす)を用いたウェルネスブランド『TOJI』。

ブランドの根底にあるのは、日本の伝統的な「酒造り」への深いリスペクトと、不思議な縁で結ばれた「人の繋がり」でした。
「酒粕の入浴剤」というプロダクトに込められた想いとは。その裏側にある力強いストーリーを、TOJI株式会社 代表・松田様に伺いました。

酒蔵の息づかいをお風呂で。
日常を湯治に変える「酒粕パウダー」

ブランドの象徴「酒粕パウダー」の原点は、創業メンバーが京都で体験した酒粕風呂への感動にあります。

TOJIが提案するのは、単なる入浴剤ではなく「現代の湯治体験」。長野の名蔵・宮坂醸造(真澄)をはじめとして全国の酒蔵の希少な酒粕をアップサイクルし、保存料・香料不使用の無添加処方※で、自然の恵みを凝縮しました。

・「粕 -HAKU-」(酒粕×天然塩)

酒粕を特殊な技術で乾燥パウダー化。お湯に溶かした瞬間、バスタブ一面が真っ白に染まり、酒蔵にいるような甘く芳醇な香りが広がります。酒蔵の恵みをそのままに。酒粕由来の保湿成分が肌を優しく包み込み、しっとりとした健やかな肌へと整えます。

・「杜 -MORI-」(酒粕×天然塩×精油)

酒粕に高知県四万十のヒノキや馬路村の柚子など、天然の植物素材のみを掛け合わせた、より深いリラックスを誘うブレンドです。

 

 

 

 

 

※合成香料、着色料、保存料を一切使用しておりません。
(「杜 -MORI-」の香りは天然精油によるものです)

これまで十分に使えていなかった酒粕に新しい命を吹き込み、日本が誇る発酵文化を肌で感じる。そんな贅沢な体験を、一袋のパウダーが叶えてくれます。

素材の裏側にある物語を紡ぐ「Sake Brewery Story」

TOJIの公式サイトで展開されている「Sake Brewery Story」。ここは単なる商品紹介の場ではなく、素材が生まれる背景にある「人の想い」を伝えるプラットフォームです。
松田様が大切にしているのは、「誰が、どんな場所で、どんな想いで作っているか」というストーリー。
「酒蔵は地域のコミュニティの核です。廃業が相次ぐ日本の伝統を守るために、酒粕という副産物に新しい価値を光らせたい」

現在は、長野県の名蔵・宮坂醸造(真澄)の物語を中心に発信されていますが、今後は酒粕だけにとどまりません。製品に使われている高知県馬路村のゆずや、四万十のヒノキなど、日本各地の素晴らしい素材を作る生産者さんたちのストーリーも、順次公開していく予定とのこと。

TOJIを手に取ることは、日本各地で守られてきた美しい伝統や、作り手の温かな想いと繋がることでもあるのです。

【Pick Up Interview】代表・松田様が語る「奇跡のような人の縁」

『TOJI』というブランドを語る上で欠かせないのが、様々な「人の繋がり」です。代表の松田様に、創業にまつわるエピソードなどをお聞きしました。

――創業メンバーや関わっている方々も、もともとの繋がりから始まったと伺いました。

松田様:はい。私と、中高の同級生、それから最初の会社の同期という3人で立ち上げました。さらに、製品のデザインを担当しているメンバーも、調香を担当してくれている調香師も、実は私や創業メンバーの同級生なんです。みんな私たちの想いに共感し、力を貸してくれました。

――酒蔵の素材選びでも、驚くような「縁」があったそうですね。

松田様: そうなんです。創業前、始めは2人でプロジェクトとして始め、酒粕入浴剤を作ろうという話になった当初は、酒粕についてほとんど何も知らなかったので、地域の酒蔵へ伺っていろいろとお話しを聞いて回っている時期がありました。そして、同時に立ち上げメンバーを探していた中で、声をかけたもう1人の創業メンバーにその話をしたら、「私、酒蔵の知り合いがいるよ!」と言われたんです。
その酒蔵さんが偶然にも、私が初めて酒蔵見学に行き、酒粕の課題感を聞いていた真澄さんだったということがありました。

竹原: まさか、そんなピンポイントな繋がりがあるなんて驚きですね。

松田様: 本当にびっくりしました。その後すぐに創業メンバーを引き合わせて、その日中に真澄さんに3人で会い、トントン拍子に話が進んでいくことになりました。高知県馬路村の柚子精油についても同様の奇跡的な繋がりがあり、運命としか考えられないこういう「縁」みたいなものが、このブランドにはずっとある気がしています。

――実際に酒蔵の現場を訪れてみて、心に残っていることはありますか?

松田様: 現場での「掃除」ですね。午前中に酒造りの作業が終わると、午後はもう、ずっと掃除をしているんです。壁も床も、毎日毎日、隅々まで水洗いをして、掃き掃除をして。
「どうしてそこまで?」と思うくらい徹底されているんですけど、やっぱり目に見えない菌を扱う場所だからこそ、そこまでやらないといけない。その丁寧な、手塩にかけるような仕事の現場を実際に見せていただいたのは、すごく大きな体験でした。

――読者の方へメッセージをお願いします。

松田様: 私たちが一番大切にしているのは「Authenticity」(オーセンティシティ:本物らしさ)です。誰が、どんな場所で、どんな想いで作っているのか。素材の一つ一つに物語があると知ってもらうことで、ただの製品ではない「つながり」が生まれる. そのつながりこそが、人の人生において本質的に大切な価値だと、私たちは信じています。

忙しく生活している中で、「なんだか疲れたな」「自分らしくないな」と感じる瞬間は誰にでもあると思います。そんなときには、自然の恵みたっぷりの濁り湯に浸かって、自分を慈しむ時間を作ってほしい。それが自分らしさを取り戻すきっかけになれば、これ以上に嬉しいことはありません。

【編集後記】
取材を通して強く感じたのは、松田様が語る言葉の端々に宿る「感謝」と「リスペクト」でした。一袋の酒粕パウダーの裏には、酒蔵の伝統や各地の生産者の情熱、そして松田様たちを繋いだ温かい友情があります。
効率が求められる現代だからこそ、こうした「人の繋がり」から生まれた本物に触れること。それこそが、究極のウェルネスなのかもしれません。

 

この記事を書いた人

山田 花子

竹原とも

保育園調理師兼フードライター。食に関するWeb記事の執筆をしています。レシピ、コラム、レビューや取材など。食品や料理の取材では、自身の興味も強く、想いを引き出すために熱くなりがちです。
「食べて健康、食べて美しく」を日々模索中。海が好き。

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