1.むくみも冷えも気になる…。そんなときの真武湯

むくみがあると、つい「水分を摂りすぎてしまったのかな」と考えがちですが、むくみは水分の摂りすぎだけで起こるわけではありません。
からだを温める力が弱くなると、水分代謝もうまくいかなくなり、冷えとともにむくみやめまい、からだのだるさなどがあらわれることがあります。
真武湯が適するのは、単に手足だけが冷えているというよりも、からだ全体を温める力が低下している状態です。
こうした状態では、余分な水分をうまく処理できず、むくみがあらわれることがあります。また、水分バランスの乱れによってめまいやふらつきを感じたり、胃腸の働きが低下して水っぽい下痢がみられたりすることもあります。
このように、冷えと水分バランスの乱れが重なった状態に用いられる漢方薬のひとつが、真武湯なのです。
真武湯は、からだを温めて冷えを改善するとともに、水分代謝を整える漢方薬です。
むくみだけに注目するのではなく、冷えをともなっているかどうかも含めて考えることが、真武湯を選ぶポイントのひとつです。
ただし、冷えがある=真武湯というわけではありません。
冷えの程度やむくみなどの症状、体力の状態まで含めて、からだ全体をみて選びます。
2.冷え・むくみ・疲れやすさ。真武湯を考える3つのサイン

真武湯が適する人には、いくつかの特徴があります。
ここでは、代表的な3つのサインをみていきましょう。
2-1.からだ全体の冷えが強い
真武湯が適している人にみられる特徴のひとつが、全身の冷えです。
単に手足だけが冷たいというよりも、からだ全体に冷えを感じるなど、冷えが部分的ではないことがポイントです。
また、寒い日に調子が悪くなったり、からだが冷えると症状が強くなったりするなど、冷えによって体調が左右されやすいこともあります。
2-2.むくみやめまいなど水分バランスの乱れ
水分バランスの乱れは、脚や顔のむくみだけにあらわれるとは限りません。
真武湯が適する状態では、めまいやふらつき、水っぽい下痢などがみられることもあります。
そのため、「水分を摂りすぎたかどうか」だけではなく、むくみ以外にどのような症状が一緒にあらわれているかを確認することも大切です。
2-3.疲れやすく、からだが重だるい
真武湯は、比較的体力が低下している人に用いられることが多い漢方薬です。
冷えやむくみに加えて、疲れやすい、からだが重だるいといった症状がみられることがあります。
たとえば、むくみはあるものの比較的元気で活動的な人と、むくみとともに疲れやだるさを感じている人とでは、からだの状態は同じではありません。
こうした体力の違いも、真武湯を選ぶときのポイントとなります。
3.漢方薬選びで大切なのは、からだ全体を見ること

漢方薬を選ぶときは、自分の体質やそのときの状態に合っているかを確認することが大切です。
むくみに使われる漢方薬は、真武湯だけではありません。
同じむくみという不調でも、冷えが強い方、のどの渇きが気になる方、疲れやすい方など、からだの状態は人によって異なります。
体質や症状に合わない漢方薬を選ぶと、期待した変化を感じられないだけでなく、体調に思わぬ影響が出る場合もあります。
「自分に合うかわからない」という場合は、無理に自己判断せずに、医師や薬剤師などの専門家に相談してから服用すると安心でしょう。
最近では、スマートフォンから気軽に相談できるオンライン漢方サービスもあります。
「あんしん漢方(オンライン個別相談)」では、漢方に詳しい専門家に、自宅にいながら相談することができるので便利です。
4.からだ全体の状態に目を向けよう
むくみが気になるときは、水分を摂りすぎていないかだけでなく、冷えや疲れやすさなど一緒にあらわれている症状にも目を向けてみましょう。
真武湯は、体力が低下して冷えがあり、むくみやめまい、下痢など水分バランスの乱れがみられる場合に用いられる漢方薬です。
漢方薬は、同じ症状でもその人の体質や状態によって適するものが異なります。
専門家に相談しながら、自分の状態に合った漢方薬を選びましょう。
