1.「発酵食品」と「生きた菌が届く食品」は同じではない

発酵食品は、微生物の働きを利用してつくられる食品です。発酵によって風味や食感などが変わり、ヨーグルトや納豆、みそをはじめ、多様な食品が生まれます。
ただし、発酵の後に加熱などの工程を経る食品もあり、食べるときに生きた菌が含まれているとは限りません。また、発酵食品というだけで、特定の健康効果が保障されているわけではないのです。
生きた微生物を適切な量でとることで健康上の利益をもたらすものを「プロバイオティクス」と呼びますが、すべての発酵食品がこれに当てはまるわけではありません。「菌が多そう」「発酵している」という印象だけで選ばず、1つの食品として味や栄養も見てみましょう。
2.毎日のノルマより、普段の献立に合う選択を

「1日に何種類も食べなければ」とプレッシャーを感じなくても大丈夫。朝食にヨーグルトを添える、夕食に納豆を取り入れるなど、好みと食事量に合う形を選びましょう。食べなかった分を翌日にまとめてとる必要はありません。
発酵食品だけを増やすより、穀類や野菜、豆類なども組み合わせることが大切です。たとえば、みそ汁ならきのこや野菜を具にする、ヨーグルトには食べやすい果物を少し添える、といった方法もありますよ。
また、みそや漬物などは食塩、加糖タイプのヨーグルトなどは糖類やエネルギーにも目を向けたい食品です。「発酵食品は多いほどよい」と考えず、商品表示と食事全体の量を確認してくださいね。
3.おなかの相性だけではなく、薬との組み合わせにも注意を

食後におなかの張りや下痢などが出るときは、無理に発酵食品を食べ続けないでください。食品の種類や量、体調を振り返り、症状が繰り返す場合は医師に相談しましょう。
「腸内環境が変わる途中だから」と我慢する必要はありません。もちろん、食物アレルギーがある人は原材料表示を確認し、原因となる食品は避けましょう。
薬との組み合わせに注意が必要な食品もあります。薬を服用している人は、新しい食習慣を始める前に、避けるべき食品がないか医師や薬剤師へ確認すると安心ですよ。
無理に食べるのではなく、楽しく美味しく食べてくださいね。
