風邪でもないのに、鼻がつまる……。
そんな理由のはっきりしない鼻づまりには、生理周期が関係しているかもしれません。
鼻づまりと生理周期は一見すると無関係に思えますが、ホルモンバランスの変化が鼻の粘膜に影響することは意外と知られていません。
この記事では、女性特有のメカニズムと、つらい時期をスッキリ過ごすための解決策をご紹介します。
鼻の粘膜は血管が多く、とてもデリケートな組織。
そこに女性ホルモンの変動が重なると、血流や粘膜の状態が変化し、鼻づまりや鼻水といった症状があらわれることがあるのです。
そこに女性ホルモンの変動が重なると、血流や粘膜の状態が変化し、鼻づまりや鼻水といった症状があらわれることがあるのです。

生理前に鼻がつまるのはなぜ?
生理前の黄体期には、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増加します。
このホルモンには血管を拡張させる作用があるため、鼻粘膜の血管も広がって粘膜がむくみ、鼻腔が狭くなることで鼻づまりが起こりやすくなるとされています。
このホルモンには血管を拡張させる作用があるため、鼻粘膜の血管も広がって粘膜がむくみ、鼻腔が狭くなることで鼻づまりが起こりやすくなるとされています。
これは「周期性鼻炎」や「月経関連鼻炎」と呼ばれる状態で、生理前後に繰り返し鼻症状が悪化したり、生理が始まるとホルモンバランスが変化して徐々に症状が落ち着いたりするのが特徴です。
花粉症が悪化することも
もともとアレルギー体質の人は、生理前に花粉症やアレルギー性皮膚炎の症状が強まることがあります。
ホルモンの変動により粘膜が腫れやすくなっているところに、花粉やハウスダストなどの刺激が加わることで、くしゃみや鼻水、鼻づまりがより顕著になるのです。
「毎年花粉の時期はつらいけれど、生理前はとくにひどい」と感じている場合、単なる季節要因だけでなく、ホルモンの影響も重なっている可能性を考慮しましょう。
症状が長引くときは医療機関へ相談を
ホルモン変動による鼻症状は一時的なことが多いものの、鼻づまりや鼻水が2週間以上続く場合は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に移行している可能性もあります。
また、強い顔面痛や発熱、嗅覚の異常、繰り返す鼻出血などがある場合も受診のサインです。
最近では、低用量ピルの使用などホルモン変動を和らげる治療法が検討されることもあるので、気になる症状があれば耳鼻咽喉科や婦人科で相談しましょう。
つらい時期を乗り切る!自宅でできる鼻ケア

生理前の鼻づまりは、ちょっとしたセルフケアで軽くなることもあります。日々の習慣に取り入れやすい方法を紹介します。
蒸しタオルで鼻を保湿する
乾燥は粘膜のバリア機能を低下させ、症状を悪化させる原因になるので、鼻を保湿するのが効果的。
簡単なのは、濡らしたタオルを電子レンジで温め、鼻の付け根に当てて、鼻で呼吸する方法です。
蒸気で鼻粘膜に潤いを与えつつ、温熱効果で血行が促進され、鼻づまりが解消しやすくなります。
あわせて、室内の湿度にも注意して、乾燥していたら加湿器などを使ってみましょう。
鼻うがいをする
鼻うがいは、鼻腔内の花粉やほこり、粘液を洗い流し、炎症を抑える手助けをしてくれます。
市販の洗浄キットを使うのが簡単ですが、0.9%程度の食塩水をぬるま湯でつくる方法もあります。朝晩1回ずつを目安に取り入れると、鼻の中がすっきりしやすくなりますよ。
ただし、痛みが出ないよう、濃度と温度には注意が必要です。
枕を高くして呼吸を楽にする
就寝時に枕を少し高めにして頭を上げると、鼻づまりによる呼吸のしづらさが軽減しやすくなります。
最近では、高さを調整できる枕なども販売されているので、この機会に自分に合った枕を見直してみるのもおすすめです。
体質から見直すなら漢方薬も役立つ

「生理前の鼻づまりが毎月つらい」という人は、漢方薬による体質改善も検討してみるといいでしょう。
漢方薬は、からだの内側のバランスを整えることで、鼻づまりが起こりにくい状態を目指します。
鼻づまりに対しては、下記のような働きのある生薬を含む漢方薬を選びます。
・血流をよくして鼻の粘膜を強くする
・水分の循環をよくして鼻水を改善する
・鼻の粘膜の炎症を和らげる
漢方薬は、からだの内側のバランスを整えることで、鼻づまりが起こりにくい状態を目指します。
鼻づまりに対しては、下記のような働きのある生薬を含む漢方薬を選びます。
・血流をよくして鼻の粘膜を強くする
・水分の循環をよくして鼻水を改善する
・鼻の粘膜の炎症を和らげる
<鼻づまりにおすすめの漢方薬>
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
余分な「水(すい)」によって冷えた鼻粘膜をあたため、水分代謝を促すことにより、うすい水様の鼻水や鼻づまりなどの症状を抑える漢方薬です。かぜやアレルギー性鼻炎、花粉症にもよく使われます。
余分な「水(すい)」によって冷えた鼻粘膜をあたため、水分代謝を促すことにより、うすい水様の鼻水や鼻づまりなどの症状を抑える漢方薬です。かぜやアレルギー性鼻炎、花粉症にもよく使われます。
・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
からだをあたためる「葛根湯(かっこんとう)」に、血行を改善する「川芎(せんきゅう)」と、鼻の通りをよくするといわれる「辛夷(しんい)」を配合した漢方薬です。余分な「水」によってむくんだ鼻粘膜の腫れを減らし、鼻づまりの症状や慢性鼻炎を改善します。
からだをあたためる「葛根湯(かっこんとう)」に、血行を改善する「川芎(せんきゅう)」と、鼻の通りをよくするといわれる「辛夷(しんい)」を配合した漢方薬です。余分な「水」によってむくんだ鼻粘膜の腫れを減らし、鼻づまりの症状や慢性鼻炎を改善します。
漢方薬を選ぶときは、症状だけでなく自分の体質に合っているかどうかが大切です。体質に合っていないと、思うような効果を感じられないこともあります。
とはいえ、自分に合う漢方薬を見極めるのはなかなか難しいもの。そんなときは、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるのもおすすめの方法です。
スマホから気軽に相談できる「あんしん漢方」のようなオンラインサービスを利用すれば、自分の症状や体質に合わせた漢方薬を提案してもらえます。
価格も比較的手頃で、漢方薬を自宅まで届けてもらえるのも嬉しい点です。
価格も比較的手頃で、漢方薬を自宅まで届けてもらえるのも嬉しい点です。
生理前の鼻づまりを解消しよう!
原因不明の鼻づまりは、生理周期によるホルモン変動が関係している場合もあります。
蒸しタオルや鼻うがいなどのセルフケアで症状を和らげながら、つらいときは医療機関への相談も検討しましょう。
体質改善には漢方薬を取り入れるのもひとつの方法です。
蒸しタオルや鼻うがいなどのセルフケアで症状を和らげながら、つらいときは医療機関への相談も検討しましょう。
体質改善には漢方薬を取り入れるのもひとつの方法です。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
