「口唇ヘルペスが何度もしつこくできる」「見た目が気になる。早く治す方法はないの?」と悩んでいませんか?
口唇ヘルペスは、再発しやすい病気です。その再発の原因は、疲労や免疫低下のサインかもしれません。
今回は、口唇ヘルペスの基礎知識をはじめ、早く治すための正しいケア方法、そして再発を防ぐ生活習慣を併せて解説します。
口唇ヘルペスとは?
一般的にヘルペスというと、「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」と「単純ヘルペス2型(HSV-2)」による感染症を指します。
口唇ヘルペスの場合、「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」が原因で発症し、唇だけでなく、その周辺に水ぶくれを形成します。
ヘルペスウイルスに一度感染してしまうとウイルスを体内から完全に除去することは難しく、神経節に潜伏し続けるのです。
からだの免疫力が弱まるとまた発症を繰り返すため、再発を防ぐ意識が大切です。
早く治したい!発症したときの正しいケア
ここからは、口唇ヘルペスを発症したときの3つの対処法について解説します。
早めに抗ウイルス薬を使う
口唇ヘルペスはウイルス性の病気なので、抗ウイルス薬品を使えば症状を抑えられます。
口唇ヘルペスの治療は一般的に、内服薬ではバラシクロビルやファムシクロビル、外用薬ではアシクロビルやビダラビンという薬が使用されます。
口唇ヘルペスは、初期症状の段階ですぐに治療を始めることが大切です。唇にピリピリとした前兆症状があらわれたときに抗ウイルス薬を使用することで、症状を軽微に抑えられます。
水ぶくれには触れない
口唇ヘルペスは接触感染する病気です。
とくに水ぶくれには高濃度のウイルスが含まれており、手指を介しほかの場所に感染部位が広がったり、直接的・間接的接触で人から人へとうつったりすることもあります。
患部を清潔に保つ
患部を清潔に保つことは、治癒を促進し、感染予防を行ううえでも重要です。
患部を水で優しく洗い、よく乾燥させましょう。
症状の悪化や二次感染を防ぐため、強い力で擦ることは避けてください。
口唇ヘルペスの再発を防ぐ生活習慣
口唇ヘルペスは日常から気を配ることで発症リスクを抑えることができます。
2つのポイントについて見ていきましょう。
日焼けを避ける
紫外線は口唇ヘルペスを再発させる原因のひとつです。
強い日光を浴びると、局所的に免疫力が低下し、ウイルスが再活性化することがあります。
また、唇はもともと皮膚が薄いため、紫外線を防ぐためのメラニン色素が少なく、日光のダメージを受けやすいという理由もあります。
直射日光はなるべく避け、外出時はUVカット系のリップクリームを使用するなど、普段から唇の日焼けを防ぐ意識を高めましょう。
疲れやストレスをためない
肉体的疲労や精神的ストレスは自律神経のバランスを崩し、免疫力を低下させ、口唇ヘルペスの再活性化につながります。
とくに睡眠不足は免疫力低下の大きな原因です。
早寝早起きで規則正しい睡眠リズムを保ち、可能であれば日中にも15分程度の昼寝をするなど、こまめな休憩を行い、免疫力を高めましょう。
繰り返すヘルペスには、体質から変える漢方薬でアプローチ
口唇ヘルペスの再発を繰り返してしまう場合、漢方薬を使って免疫力を高めて体内環境を整えることで、ウイルスが活性化しにくい体質へと導くことができます。
口唇ヘルペスに対処するには、かゆみや炎症を抑える作用に加え、「消化・吸収機能を高めて疲労を回復する」「自律神経の乱れを整え、ストレスによる疲労や睡眠の質の低下を改善する」「ウイルスに対抗する免疫力を高める」といった働きを期待できる生薬を含む漢方薬を使用しましょう。
<口唇ヘルペス対策におすすめの漢方薬>
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の働きを改善して、慢性的な疲労感、倦怠感に働きかけます。
・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
からだにたまった余分な熱をとり去り、炎症やかゆみを鎮めます。
漢方薬を活用するうえで大切な点が、からだとの相性です。
相性がよくない漢方薬を使用しても、症状の改善が見込めなかったり、副作用に見舞われたりする場合もあります。
漢方薬を使用するときは、体質を見極められる医師や薬剤師に、からだに合った漢方薬を提案してもらいましょう。
もう少し気軽に漢方薬を生活にとり入れたい場合は、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」がおすすめです。
あんしん漢方は、体質診断、漢方薬の提案、アフターフォローまですべてネットで完結。
「通院する時間がない」「感染症が心配」と悩む方にもとてもおすすめです。
生活習慣を整えて口唇ヘルペスを予防
口唇ヘルペスは再発する可能性が高い病気です。
初期症状のうちに抗ウイルス薬を使用することで、軽症に抑えることができます。
また、日常の生活習慣から見直して免疫力を高めるなど、再発を防ぐ予防や感染を防ぐ工夫を行い、口唇ヘルペスに適切に対処しましょう。
<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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