震災を経て、今なお創造的復興を続ける能登半島。この地で、単なる観光旅行とは一線を画す、参加者自身がガイドマップを作り上げる「共創型」のサイクリングツアーが始動します。
「NICHER TRAVEL」プロジェクトの第一弾として企画された本ツアー。その狙いと展望について、シンデレラフィット編集部が企画担当者へ独占インタビューを行いました。
能登で紡ぐ新しい旅の物語
Q1. 参加者が作る「デジタルガイドマップ」の公開後の活用展望は?

シンデレラフィット編集部(以下、編集部): 今回、参加者が自ら書き込み、写真とともにスポット説明を加えるデジタルガイドマップを企画されています。単なる旅の記録にとどまらず、完成したマップをどのように次なる誘客や地域振興へ繋げていくのでしょうか?
企画担当者: このマップは、旅の終わりがゴールではなく、次なる旅の出発点になります。参加者の方が現地で感じた生のコメントや、独自の視点で切り取ったスポット情報は、これから訪れる旅行者にとって何より価値のある「生きたガイド」になります。 完成したマップを公開することで、能登の隠れた魅力に触れた人が新たな訪問者となる。こうして、参加者全員が能登の観光プロモーターとして機能する仕組みを作り、誘客のサイクルを自走させることを目指しています。
Q2. 震災復興と「サイクルツーリズム」を掛け合わせた背景と狙いは?
編集部: 能登でのサイクリングツアー、それも「Brompton」というポタリングに適した機材を選定された意図と、地域の方々から期待されている役割について伺わせてください。
企画担当者: 私たちが取り組むニッチャートラベルの狙いの一つは「関係人口の創出」です。単に自転車で走るだけではなく、地域と観光者が深く繋がるための舞台を用意しました。オリエンテーションで学び、実際に土地の空気に触れながら走ることで、深い愛着が芽生えます。 あえてスピードの出るスポーツタイプではなく、街並みを楽しみ、地元の方と対話が生まれる「Brompton」を選んだのは、散歩感覚で自転車を楽しむ、ポタリングの速度であれば、その土地をゆっくり散策でき、地域との距離を縮められると考えたからです。参加者が地域に寄り添い、能登の復興を応援する担い手となってくれることを、地元の方々からも強く期待されています。
Q3. 「NICHER TRAVEL」として、今回の能登での取り組みを今後どう横展開するか?
編集部: 最後に、今回の能登での取り組みを今後どのようにモデル化し、拡大させていくお考えでしょうか?
企画担当者: 今回はサイクリングというテーマでしたが、それぞれの地域が抱える課題や特性に合わせて、テーマと体験をデザインしていきます。 能登でも行う「地域と旅人が共創する」という考えを、日本各地の観光資源と掛け合わせることで、その土地でしかできない唯一無二の体験を次々と生み出していきたいと考えています。
取材を終えて
「旅を通じて地域の発展に貢献する」という熱い想いが、デジタルガイドマップというツールに集約されているのが印象的でした。参加者一人ひとりが能登の物語を紡ぐ、この新しい旅のスタイル。9月の開催が今から非常に楽しみです。
【ツアー詳細】

ツアー名: 【石川県協力】RingRideとBromptonで走る、能登絶景海道サイクリングツアー/vol.1能登町・穴水町編 1泊2日
出発日: 2026年9月12日(土)
詳細: https://www.nichertravel.jp/tour/029
申込: 阪急交通社 公式サイト

